DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

EDM制作講座が面白い

たまたま発見した以下のEDM制作講座(めずらしくも日本語)がなかなか勉強になったのでご参考までに。丁寧な解説ナレーション入りなので、DAWの自学自習に使えるであろう。また昨年12月アップなので技術的に古いという心配は無用と思う。クリエーターの方に敬意。

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私自身は特にEDMファンというわけではないため、その独特の様式美に少々面食らうところもあったが、普遍的なtipsとして使えそうなノウハウも多かった。以下、私なりに要点だけ備忘録として記しておく:

  • キックを効かせる・聴かせることが非常に肝要。これは私も同感至極で、クラシックを除き、EDMに限らぬ勘所ではなかろうか。キックは埋没しがちな音源の筆頭格と思う。ある程度はエンハンサーで対応可能と思うが、いくつかのハイとローのキック音を重ね合わすテクは使えそう。エフェクト以外にもこういうやり方があるんだなと感心する。
  • リズムやサビを盛り上げるためのFX音は、サンプリングのループ素材をうまく組み合わせて使う。今はシンセ以外にもこういうお手軽音源があることをすっかり忘れていた。MIDI検定実技では使えないけど自主制作では遠慮することない。
  • シンセの音色は、異なる音源を重ねて分厚く合成すると太くなる。芯の部分と周辺部分に音色を分けて組み合わせる。バッキングのパッド系では珍しくないだろうが、リードでもこうした重層合成やるというのは目から鱗。
  • ベースとキック以外はフィルターやイコライザーなどで低音部を思い切って捨てる。音のこもりを防止するため。意図は理解するが、これは下手にやり過ぎると逆にシャカシャカしてしまう懸念も抱く。ジャンルや楽曲次第というところだろう。EDMはそのシャカシャカ感が様式美ということなのだろうけど。
  • サイド・チェイン (side chain) を上手に使って、キックとそれ以外の音が極力重ならないようにする。コンプレッサーでよく使用される制御技術だが、サイド・チェインのコンプレッサー機能については、TracktionではT6より対応で、私が今導入しているT5では残念ながら未対応。なので将来課題。フリーのサイド・チェイン対応コンプレッサーのプラグインがもしあれば試してみる価値はあるが。
[追記 (4/13)]

同じ作者*1が Future Bass の作り方解説をアップされていたので、追加で引用しておく。

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EDM同様このジャンル自体は特に好みというわけではないが、tipsとして頂いたノウハウは以下の2点:

  • 隙間埋めなどにオーディオ・サンプリング素材を積極的に使う。今の私に足りないアプローチはこれだと少々反省した。MIDI打ち込みばかりではすぐにマンネリ化して限界が来ると痛感。最終的に残すか残さないかはともかく、作曲のモチーフに使ってもいい。
  • 歌物がある方が作曲は捗る。これは私が最近漠然と感じていたことなので正に我が意を得たりな感。上記サンプリング素材と同様、よほどメロディー・センスがある人以外は、何かしら作曲の取っ掛かりというかモチーフが必要である。コード進行でもいいけど、歌声はそのまま楽曲にも活かせるし、結構強力な化学反応を引き起こすパワーがある。

*1:エゴサーチしたら大学4年生らしい。ほとんどセミプロの域だが。

ドラムの各楽器パーツ別トラック分解

過去記事にて将来課題の一つとしてまとめたように、本来ならばドラムについてはキックやスネア等各パーツごとにトラックに分離してエフェクト処理をする必要がある。そうせずに単一トラックでマスター編集した場合、特に不満を覚える大きな問題は、キックが弱々しくなり、ほとんど聞こえなくなってしまう現象である。

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このようなドラム・キットのトラック分解は、マルチチャネル対応のプラグインであれば比較的容易に実現できる。今回は備忘録代わりにその方法を簡潔に紹介しておきたい*1

マルチチャネル対応プラグイン

マルチチャネル対応のプラグインであれば、各楽器パーツに対応したピッチ別に、わざわざ元のMIDIデータを(DAWによっては手動で)トラック分解する必要はない。すなわち、各楽器パーツの出力先を別個のチャネルに分け、それぞれのチャネルとアウトプット用トラックを紐付ける設定さえすればよい。これがトラック分解の効果を狙う一番お手軽な方法と言えるだろう。

マルチチャネル対応のドラムキット・プラグインの代表格として、幸い私も既に導入済みである MT Power Drum Kit 2 を取り上げる。下図の赤枠で囲った領域を見れば明らかなように、これは各パーツごとに出力先のチャネルをユーザ側で自由に振り分け設定できる。

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T5のエディット画面では、下図例のように MT Power Drum Kit を含んだラックフィルター(ラッパー)をすべての出力先トラックに挿入し、左下のプロパティで音源チャネルを紐付ける。下図例では、Crash Cymbals のトラックは、MT Power Drum Kit のチャネル4から出力を受けて発音する仕組みである。その Crash Cymbals をチャネル4に割り当てる設定は、上図プラグインの設定例の通りである(Crash L / Crash R)。

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とさらっと書いてしまったが、おそらくこの説明だけでは意味不明と思うゆえ、具体的な詳細設定方法については、下記チュートリアルを参照されたい。これ以上ないほど懇切丁寧に解説されているので、ここでくどい繰り返しは避ける。要はラックフィルターを使うところがミソである*2

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参考までに別のプラグインをもう一つ追記。MT Power Drum Kit とはまったく毛色の異なるドラム・キットとして、ヒップホップ系で人気のあるフリーのドラム・プラグイン Line of Legends も、同様の設定で8チャンネルをトラック分解可能である。

ただし、こちらはGMパーカッション・マップには非準拠で独自配列であること、また各楽器パーツごとのチャネル区分はプリセットで固定されていることに注意する。

マルチチャネル対応ではない場合

Drum Pro 等どうしてもマルチチャネル非対応のものを使う場合は、ピッチごとにMIDIデータをトラック分解するほかない。フリー版だと、数としては非対応のプラグインの方が多いように思う。

T5では、Cubaseのパート自動分解に相当する機能はないため、手動で処理せざるを得ない。やり方としては、

  • 全パーツ揃った元のMIDIデータを、出力先の各トラックへ複写する。
  • 各トラックにて、該当楽器パーツ以外の不要なMIDIデータを削除する。

という手順がもっとも単純であろう。T5のピアノロール上でCommandキーを押しながら鍵盤GUIをクリックすると、ターゲットとなったピッチのノートを一網打尽に選択できる。目的のピッチ以外を効率よく消去する手段として使えると思う。

ただし、MIDIデータもしくはステップ・シーケンスのデータをトラック分解してバラしてしまうと、後からの追加修正が非常に面倒なことになる可能性がある。したがって、自主制作の場合であっても、分解加工は可能な限り避けた方がいいと思う。そういう観点からしても、ドラム・キット用プラグインの選択にあたっては、マルチチャネル対応か否かの見極めがかなり重要な意味を持つと言える。

*1:いわゆるパラアウト (individual output) の実現方法。

*2:ラックフィルターは Tracktion の特徴的かつ高度な機能の一つで、ユーザ独自のフィルター合成や入出力ルーティングを柔軟にカスタマイズできる仕組みである。私は正直これを使いこなせる自信はあまりないが。

本日は第18回MIDI検定2級2次試験の日

今日2月18日は表題試験の実施日である(課題提出は20日消印有効)。と書きつつ、私は来年の次回19回受験組のため、直接は関係なしの状況である。

今さら他の受験者の励ましになるかどうかはわからないが、YouTubeに過去の年配受験者の合格コメントがアップされていたので参考まで。こういうのを見てしまうと奮起せざるを得ないだろう。

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この方が凄いなと思うのは、旧制度試験の合格者であるということ。確か旧制度の2級実技試験は、試験会場に設置されているPCとDAWまたはMIDIシーケンサーを使い、その場で制限時間内に入力作業を済ませる、というかなり過酷な内容だったからだ。課題曲も現行制度とは比較にならぬほどボリュームがあったようである*1

正直言って旧制度のままだったら、私は受験を諦めていただろう。MMLを援用するなどという裏技も使えないし。

*1:協会サーバに残された旧制度過去問資料の残骸にその一端を見ることができる。

ナチュラルの指定とその有効範囲

前回の続き。本例題曲(第15回MIDI検定2級2次試験練習曲No.1)のスコアではナチュラルが多用されているので、それについて補足しておく。

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MMLによるナチュラルの指定方法

本曲の調性に基づきFの音にはシャープが付く。すなわち G Major である。オルガンおよびギター・パートのスコアを見ると、このFのノートにナチュラルが多数付いているので要注意である。 

ナチュラルについても、シャープやフラットなどの他の臨時記号同様に、同一小節・同一ピッチ有効というルールを踏襲する。

MMLにおいてナチュラル化する際は、該当ノートの右隣に*(アステリスク)を付ける。ただし、MMLには小節概念がないので、すべての該当ノートに対して明示的に*を付ける必要がある。これはシャープやフラットも同様である。

たとえば下例の場合、MMLではrg^12 f*f*g rg^12 f*^12gと記述すればよい(l12と宣言済みとする)。

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本例題曲について蛇足

本曲は、連符入力と臨時記号の正確な解釈が問われる練習曲である。

特にオルガン・パートは5連符や6連符も登場するなど一見複雑に見えるが、前回書いた連符入力のルールや、上述のナチュラルの解釈・記述方法を押さえておけば、とりたてて困難ではないと思う。コントロール・チェンジ(CC#11エクスプレッション)がオルガン・パートの2箇所にしか登場しないことを考えると、むしろ簡単な部類に入るかもしれない*1

*1:ノート入力を容易に感じるのはMMLで記述しているからであって、DominoやDAWのピアノロール・インターフェースを使って一から入力していくのは相当手間がかかるであろう。

オクターブの指定について

DominoとMMLを併用する場合のオクターブの合わせ方について、初回演習時に書き漏らしているので、ここで改めて補足しておきたい。

Dominoの環境設定

Dominoでは、メニューバーより ファイル > 環境設定 と進み、「全般(1)」サブパネルを開く。ここの「オクターブ」設定項目で、C4をノート番号60(中央のド)に合わせるよう選択する。MML併用の場合は、C3ではなくC4をセンターにした方が無難である(後述)。

 

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MMLのオクターブ指定

MMLのオクターブ指定は、o (octave) コマンドを使う。MMLでの中央ドが位置するオクターブは、番号4に割り当てられている(o4と記述する)。したがって、Dominoが上記設定の通りである場合、中央位置の数字指定が両方とも4で揃うので覚えやすい、というかこの方が間違いがないだろう。

ベースとギターは、特に指定がない限り、譜面よりさらに1オクターブ下げることが通例である。ただし、DAWGM音源以外を使用する場合、プラグインによってはわざわざ下げる必要はない場合があるので注意する。特にベース音源はそうであるケースが多いように見受ける*1

それ以外の楽器パートについては、8va(1オクターブ上げる)または8vb(1オクターブ下げる)と明示されるはずなので、それに従う。下例では、ピアノの低音部がそれに相当する。

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*1:こういう場合、Tracktionでは MIDI Modifier プラグインを音源プラグインの直前に挿入してピッチ調整できる。

連符の入力方法 (DominoおよびMML)

今回よりしばらくは第15回(2014年2月期)MIDI検定2級2次試験用の練習曲のうち、練習曲No.1を演習素材とする。ジャズ・スイング調の本曲は3連符を多用しているため、連符の基礎練習にふさわしいのではないかと思う*1

練習曲No.2を使った以前の初回演習同様、まずドラムとベースよりMIDIデータを作成するが、それぞれDominoとMMLでの連符記述の方法について基本を確認しておく。

Dominoによる連符記述

本曲の場合は8分音符の3連符が基本のリズムとなっているので、ツールクォンタイズより「3連8分音符」 を選択する。

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以前書いたように、ドラム・パーカッションではゲートタイムは一切無関係なので、基本リズム単位のクォンタイズさえ正しく設定しておけば、以後はすべて同じ音符で入力を繰り返しても差し支えない。要するにノート・オンのタイミングさえ間違わなければOKである。

例えば、以下の譜例でバスドラに4分音符が記載されているが、特に4分音符の長さで入力する必要はない。どのみち、ドラム・パートのすべてのノートは、ゲートタイムを10で統一してしまう。

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このドラム・パートの場合は、デフォールト・ベロシティは"80"を選択しておくと入力が楽である。当たり前だが、このデフォールト設定は、楽曲やそのパートに応じて調整するとよい。したがって、入力前にそのパート全体をざっとチェックし、頻度の高いベロシティ値などをチェックした方がよいだろう。

MMLによる連符記述

ベース等MMLでデータ入力する場合は、音符長を明示する必要がある。ここで言う音符長は、音価を示す分数のうち分母のみを示す*2。このルールはそのまま3連符にも適用される*3

たとえば、8分音符の3連符は、1/4の長さを3分割するわけだから、

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したがって、長さの値は12となり、MML記法ではl12と指定すれば、以後はその長さが各ノートのデフォールト値となる。

下例のように、4分音符が混ざったりタイが含まれる場合は、加算演算子^(キャレット)で長くしてやる。本例では、あらかじめl12の指定があるとすれば、b^12bと書ける。

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下例のような4分音符で構成される3連符の場合はどうだろうか。

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本例の場合、1/2の長さを3分割するわけだから、

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つまり、長さの値は6となり、MML記法では当該箇所の前でl6と指定し、l6 e>bb-と簡潔に書ける。

注意すべきは、次の小節の始めではl12と再指定して元に戻しておくことである(これを忘れると以降全部ズレてしまう)。

*1:本曲譜面PDFにはシステム・セットアップ用データが掲載漏れ。練習につき各チャネルの音色以外はテンプレSMFのままでもよかろう。サンプルのMP3完成音源を聴いて後で微調整してもよい。

*2:分子はすべて1だから、わざわざ記述する必要はない。

*3:MML実習マニュアル」のp.9を参照。

TracktionによるMIDIデータ編集 (5)

一応前回まででMIDI検定1級実技対策をも見据えた制作手順の確立と編集スキルの基礎固めは一通り完成できたのではないかと思う。あとは当面の間、2級対策としてひたすら練習曲のMIDI打ち込み演習を繰り返すということになろう。

ただし、SMF制作以外にも今以上に腕を磨く必要がある分野は数多く残っており、先に進む前に、自主制作も含めて今後スキルアップすべき残課題をこの辺でまとめておきたい。

効果的なエフェクト処理とミキシング

ミキシングおよびマスター編集に関しては学習すべきことが山積している上に、実習もまだ全然足りない。マスタリングは、手探りのままで勘所を押さえていないと、各パートの音がのっぺりと重なり合ったままで、なんとも表情に乏しいオーディオしか作れなくなってしまう。どのような楽曲に対しても、それ相応の立体感や遠近感を出すことが一つの大きな目標である。

前回記事でも少し触れたように、とりわけドラム・パーカッションとベースの扱いは非常に重要な肝となるところで、楽曲全体の印象ががらりと変わるほどの影響力がある。

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ドラム・パーカッションをより立体的に

プロ制作の作品でもっとも顕著に感じるのは、リズム・パートが立体的かつ躍動感があること。初心者の場合、ドラムセットの定位をセンターに置いたまま、全体に線が細い印象しか残らぬ傾向に陥りやすいように思う(自戒含む)。

基本的には、ドラム・パーカッションの各楽器パーツは別個にトラック分解し、それぞれにパンを変えたりエフェクトを掛けるといった実践が欠かせないだろう。もちろん、ドラム・キットのプラグイン内部である程度のパーツ別処理ができれば一番効率的ではある。

低域を浮き立たせるための効果的なエフェクト

低域処理はミキシングにおける最大の難所、あるいはプロとアマの大きな分岐点と言えるかもしれない。

前回も少し書いたが、意識してミックスしないとベース(およびバスドラ等含めた低域全体)が埋没して非常に弱くなってしまい、輪郭がはっきりしない状態になる。全体にもわーっとしていて、鳴っているのか鳴っていないのか判別できないほどである。

ベースに関しては、まず音源から吟味する必要があり、特にフィンガー・ベースはベース専用のプラグインを使った方がよい*1。シンセベースも専用プラグインはあるものの、当面は Synth1の音色エディットで対応すればよいかと思う。

エフェクト処理に関しては、エンハンサー(エキサイター)のテクニックをさらに体得する必要があろう。

AUXセンド/リターンを使いこなす

立体感を出すミキシングではセンド・リターンの効果的な使いこなしも必須である。たとえば、いくつかのトラックに対して共通のエフェクト処理を適用するとか、あるいは原音(ドライ)とエフェクト音(ウェット)を別トラックにしてそれぞれパンを振り分けるというようなプロが多用する上級テクもセンド・リターンの応用である。

T5では類似機能としてサブグループという出力指定方式もあり、ドラム・キットなどのミックスで使えるかもしれない*2

アナログシンセ音作りのスキルアップ

ソフトシンセについては、アナログシンセ・モデルによる自由自在な音色作成・編集とプリセット音依存からの卒業が一つの目標となる。率直に言ってアナログシンセ・モデルはどれも似たり寄ったりなので、初心者の私が現段階であれこれつまみ食いしても得るものは少ない。当面は Synth1を使いこなすことに注力すれば他プラグインでも応用が効くはずである。

Synth1については、とりあえず下記のウェブ講座が比較的充実した内容であるように思う:

 

もう少し一般的なシンセサイザーの音色作成・編集技術の基本原理およびテクニックについては、さしあたり「クリエイターが教えるシンセサイザー・テクニック99」でも買ってがっつり勉強した方がよさそうである*3。また、これは私もすでにざっと視聴済みではあるが、SleepFreaksの下記講座も有益である。

sleepfreaks-dtm.com

追記 (4/23)

その後、Synth1およびアナログシンセ一般については動画チュートリアルを活用する方針に変更。下記記事を参照されたい。

daw-jones.hatenablog.com

オーディオ編集の実践

オーディオ素材の作成・編集については、現行MIDI検定実技では完全に無関係なので、今のところ私もまったく手付かずの領域である。

具体的には、オーディオ・クリップの録音作成と編集加工、いわゆるループ素材の組み合わせ編集といったDAWならではの使い方である。DAWビギナーの場合、どちらかというとMIDIよりもこちらを先に試すユーザが多いかもしれない*4

MIDI検定とは離れた自主制作の一環として、例えばお気に入り曲の耳コピあるいはリミックス試作などを手始めに、オーディオ編集のスキル習得に近々着手したいと思う。いずれにせよ、DAWをもっぱらMIDIシーケンサーとして使うだけでは非常にもったいない。 

*1:すでに Ample Bass P Lite II は導入して効果体験済み。

*2:すでに試しているフォルダー(グループ分けのためにトラックをいくつかまとめたもの)に対してはプラグインエフェクターを適用できない。

*3:本書は TAL-NoiseMaker というフリーのプラグイン・アナログシンセを教材にした入門書。TAL-NoiseMaker は私の Tracktion 5 環境にも導入済み。

*4:そもそも生演奏の録音(シンセ含む)とミックス編集だけならMIDIは不要。MIDIはそれなりにお勉強しないと直感的に使いこなせるような代物ではないので、ハードル高いと思う。