DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

MacによるオーディオCDの作成

以下記事の補足で、オーディオCDの作成方法に関する簡単な備忘録とする。幸いサードパーティー製の書き込みソフトは一切不要である。

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iTunesを使う方法

データ書き込み同様に非常に単純で、要はiTunes上に適当なプレイリストを作り、それをディスクに書き込むという操作手順を踏む。詳細は以下の公式ヘルプを参照されたい。

support.apple.com

応用例として、MIDI検定1級で対応する際は以下のような手順となる:

  1. Studio One や Tracktion などのDAWからミックスダウンを書き出したWAVファイル(44.1kHz/16bit)をiTunesに取り込み、タイトルやその他属性情報を必要に応じて編集する。
  2. "MIDI検定1級"等適当なタイトルのプレイリストを作る。
  3. 上記1で取り込んだ楽曲を、2で作成したプレイリストに加える。
  4. 2で作成したプレイリストより「プレイリストからディスクを作成」 > 「オーディオCDの作成」を選択実行する。デフォルトではディスク名称はプレイリスト名称に同じとなる。

GarageBandを使う方法

GarageBand (GB) でマスター編集した楽曲をGBから直接オーディオCD化できる。私はおそらくこのアプローチは採らないが、最終工程のDAWとしてGBを使う場合はこの方法が一番お手軽かもしれない。

support.apple.com

記録メディアについて

オーディオCDの作成にあたっては、記録媒体としてデータ用CD-Rを用いても技術的にはなんら問題ない。音楽用CD-Rは価格に私的録音録画補償金が上乗せされているだけのことで、Mac/PCで焼く場合はデータ用CD-Rでも(技術的には)作成可能である。

私も maxell のデータ用CD-Rを使って一応試してみたが、オーディオCDとして認識され、まったく何の支障なくiTunes上で再生できることを確認した。

Macへの光学ドライブ導入とCD焼きについて

MacによるCD-Rのデータ書き込みに関し、備忘録として簡単にまとめておく。ほとんど一般論だが、MIDI検定試験での実技対応を念頭に置いている。

MIDI検定試験での成果物提出フォーマット

MIDI検定2級2次試験では、SMFとWAVファイルの2つをデータCDに書き込んで提出する規定がある。データ用CD-Rへの書き込み自体は後述するように非常に簡単で、特段心配すべきところはないが、本番前に1度テスト焼きをやって問題ないことを確認しておけば安心かと思う。

ちなみに、1級ではWAVファイルをオーディオCD化する必要があるのだが*1、オーディオCDの作成については後日別の機会にテストしたい。Macの場合は、iTunesを使うか、もしくはGarageBandから直接に出力作成する方法の2つがある。

ところで、光学ドライブを内蔵しないPCが大勢を占めつつある昨今、個人的な意見としてはそろそろクラウド対応を考えてくれてもよさそうなものだが、この点に関して協会内部で議論検討されているのかどうかは不明である。将来的に提出媒体・方法が見直される可能性はあるとは思うが。

私が購入したCD/DVD外付けドライブ

Appleはメーカー純正品の光学ドライブを製造販売しているのだが、これは今となっては相場的に割高なので敬遠した方がよいと思う。特にMIDI検定試験にしか使うあてがないユーザにとっては非常にもったいない気がする。

www.apple.com

サードパーティー製のものであれば、ピンキリで予算や用途に応じて様々な選択肢があるが、Blu-ray対応でなくともよければ3000円程度のもので十分と思う。同価格帯で I-O Data や Buffalo など定評のある周辺機器メーカー品を適当に選んでおいて特に問題なかろう。言わずもがなだが、購入場所としては Amazon が圧倒的に安いし種類も豊富である。

参考までに、この度私が導入した光学ドライブは以下の製品である。光学メディア全般が黄昏期に入っている中、ひょっとしたら私の人生最後のCD/DVDプレイヤー購入となるかもしれない。このドライブを接続したMacによるCD-R書き込みは、下記方法で対応できることを確認済みである。

www.iodata.jp

MacによるCD-R書き込み方法

データ用CD-Rへのファイル書き込みは拍子抜けするほどに簡単で、昔と違って今はサードパーティー製のライティング・ソフトは一切不要である。この辺の基本操作事情は Windows 10 でも同様のようだ。

Macの場合は、Finderを介して対象ファイルをCD-Rにドラッグ&ドロップし、メニューからディスク作成を選択実行するだけである。詳細は以下の公式ヘルプを参照。

support.apple.com

なお、MIDI検定実技におけるディスクやファイルの名称ルールについては、試験当日のオリエンテーション・講義で説明があるものと想定される*2

その他の消耗品類

MIDI検定成果物の提出にあたっては、当然ながらデータ用CD-Rと、同郵送用のクッション封筒が必須となるが、これらもAmazonから適当なものを選んで用意しておけばよいと思う。

CD-Rは品質次第でこれもピンキリだが、文字通り使い捨てであるからほどほどのものでよく、私は以下の maxell 製品10枚セットを500円ほどで購入し、上記の I-O Data 製ドライブで問題なく書き込めることを確認した。

www.maxell.jp

なお、上記製品はデータ用であるが、テクニカルにはオーディオCDの作製用途にも使えなくはない。10枚もあればテスト書き込みで何枚か消費してもなお持て余すほどだから、1級受験まで上記CD-Rセットで全部対応してしまおうかと思っている*3。オーディオCD作成については別の機会に譲る。

*1:これとは別にSMFはデータ用CD-Rに書き込む。

*2:不思議なことに、1級制作規定書にはこれに関する記載は見当たらず。各自任意でよいということだろうか。

*3:協会としてはオーディオCDの作成には音楽用CD-Rの使用を推奨するという立場。補償金の有無以外は技術的に両者の違いはない。

MIDI検定2級2次練習曲(2018年2月期)レビュー (4)

以下記事を受けてのシリーズ最終回。今回は練習曲No.4を取り上げる。2月末本番までまだ1ヶ月程度の時間を残すが、2級制作演習はこれにてすべて終了し、一応準備完了となる。

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練習曲No.4

練習曲No.4スコア(PDF)

本曲も一見すると音数多めでしんどそうだが、不協和音てんこ盛りのNo.3に比べれば実は易しい方だと思う*1。加えて調性が単純な C maj なのでノートミスの可能性もグンと低くなる。

No.2やNo.3と違って本曲固有の表現手段というのは見当たらないが、際立った要注意箇所だけ4点指摘しておきたい。

リズム・トラックにパーカッションが追加

本曲はドラムにパーカッションのトラックが別途加わり、リズム・トラックが2つの構成となる。とはいうものの、SMF上は音色のセットアップ・データさえ間違えなければ特に難しい設定を強いられることはない。また、本曲におけるパーカッションのリズム・パターンはとても簡単で、コピペ対応であっという間に仕上がると思う。

頻度としては非常に少ないが、2級練習曲で別出しのパーカッション・トラックは珍しいわけではない。

レガートの終わりのスタッカート

レガート、スタッカートおよびアクセントは必出3大表現トリオなのでどんなパターンでも対応はできるようになっているが、本曲で敢えて注目すべきところを挙げれば、レガートがスタッカートで終わるフレーズが散見される点であろうか。ややもすれば見落とす可能性がある。

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ピッチベンドによる半音階表現

主旋律を奏でるフルートにピッチベンド・チェンジを使った音階表現がしつこく出てくるが、これらはいわばベースのハンマリングオン・シミュレーションの応用であって、基本の原理原則はすべて同じである。それは一見して複雑そうな下例も例外ではない。

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スネアの音色

本曲のドラムにおいてスネアの音色はノート #40 (Snare 2 / Electric Snare) が使われている点はちょっと要注意かもしれない。通常は #38 (Snare 1 / Acoustic Snare) を割り当てている場合が圧倒的に多いので、思い込みで間違える可能性がある。

GM音源では両者とも大差ない普通のスネアという感じだが、音源によっては#40に一風変わった音色をアサインしているものがある。2級対応上はスネアとかけ離れていなければ何でもOKであろう。

*1:個人的には本年度練習曲4曲中でNo.3が最も難しい印象を受けた。複雑な調性に臨時記号連発で敢えて不協和音を盛り込んでいるため、ノートミスの危険が非常に高い。本番でこのパターンが出されたら何度も譜面と睨めっこしないとミスを逃しかねない。またドラムのリズム・パターンも16分音符を交えてやや複雑である。

CC#74 Brightness の対応

以下記事の補足ではあるが、コントロール・チェンジ (CC) #74 Brightness (スウィープ表現)の適用方法に関して少し掘り下げてみる。

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Dominoによる対応方法

右下編集ペインの中から "LPF Cutoff Frequency" を選び、他CC同様に制御直線または曲線を書き込む。書き込み後はイベントリストの該当箇所にコントロール・チェンジの値として"74"が表示されることを確認できる。

注意すべきは、CC#74の左端スケール表示が 0 〜 127 ではなく-64 〜 0 〜 63 に基準化されている点である。したがって、Dominoにおいては譜面の指定値より64を差し引いた値を入れる。これは CC#10 Panpot についても同じ仕様になっている。

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上述のようにデータの上では問題なくCC#74が書き込まれるが、これをDominoで再生したところ、残念ながら特に顕著な音色変化は感じられなかった。DominoというよりもむしろMac内臓GM音源の制約であろう。

補記

DominoではCC#74の再生には対応していない模様である。イベントリスト上でCC#74はカラー表記されないことからもCC#1やCC#11等とは別扱いになっていることがわかる。データ自体は問題なく書き出される。

Studio One での対応方法

Studio One 付属音源である Presence XT での対応について述べる。ただし、以下はすべて機能制約のあるPrime版を前提とする。

上記Dominoで書き込んだCC#74込みのMIDIデータをインポートすると、データとしてそのまま読み込みはするが、受信先がない状態なので特に何も反応はしない。下例で示すように、上のDominoで書いた曲線データをそのまま "Filter Resonance" として読み込んでいることがわかると思う。

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残念なことに、外部インポートされたこのCC#74のデータをモジュレーション・マトリックスの定義設定に直接引用する等の機能はないらしいため、これをそのまま流用する術がない。なお、蛇足ながらGarageBandはCC#74のデータに非対応で、読み込んでも無視して捨てられるようである。

ということは、また別途オートメーション機能を使って、音色の Cutoff Frequency を制御する必要があるが、実はこのやり方は以下の記事で試したトランペットのミュート音シミュレーションとまったく同じ考え方・手法*1であるから繰り返しは避ける。

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その他の対処法など

制作一般論としては、ローパス・フィルターやパラメトリックEQ等エフェクターのオートメーション調整で対応する方法もある。ただし、審美評価を受けない2級でここまでやる必要があるのかどうかは正直疑問に感じる。

MIDI検定の実技制作上はあくまでデータとして書ければよく、再生段階では必要以上に凝らなくてもよいとは思う。というのも、サンプルMP3の模範演奏を聴いた限りでもCC#74の効果はほとんど判別できないからである*2

補記

対象音色が Lead Synth などスウィープ表現が顕著に出やすい音色である場合は、MIDI検定2級といえども何らかの方法で再生対応した方がよい。オーディオではっきりと聴き取れない場合は減点される可能性がある。

*1:Presence XT の音色パラメータに Filter > Cutoff の項目があり、これをオートメーションで制御する。

*2:音色が Strings であるため、効果は現れにくい。

MIDI検定2級2次練習曲(2018年2月期)レビュー (3)

以下記事の続き。今回は練習曲No.3を取り上げる。

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練習曲No.3

練習曲No.3スコア(PDF)

本曲はやや音数多めのように見えるが、No.1同様に割と標準的なレベルの練習曲だと思う。バッキングのピアノの和音で臨時記号が多く入っている点以外は、他パートでノート入力のミスを誘発する箇所は少ないはずである。

蛇足ながら、本曲は Madonna の90年ヒット曲である "Vogue" を彷彿とさせる印象を受ける。ジャンル的な定型スタイルがあるだろうからパクリとまでは言わぬが。

以下、他の練習曲にはない特徴的なところに絞って指摘しておく。

スタッカート

スタッカートは他の練習曲でも必出だが、本曲ではドラムを除く全パートで頻繁にスタッカートが打たれているため、ゲートタイムの編集*1で見落とさないよう、より一層注意を払う必要がある。嫌らしいことに、見た目が非常に紛らわしい付点音符もそこかしこに散在している。

省略記号

これは初出ではなく、また譜面慣れしている人には常識であろうが、一応念のために再確認する。 下例ではスラッシュ2本なので直前の2小節を繰り返すことになる。詳細は下記サイトなどを参照。

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unisession.com

臨時記号の応用

ピアノ・パートの臨時記号で一点だけ紛らわしいのが9小節目後半のコードに入っているE#3である。調性が Bb maj で本来E3の音はフラットになるが、ここは素直にE3に対してシャープとなり、Eb3に対するシャープという解釈ではない。結局 E#3 = F3 というノートになる。ただし、耳には非常に違和感の残るテンション・ノートではある。

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ついでに愚痴ると、本曲のピアノのコードは不協和音が激しいので、一聴しただけではピッチが合っているのかどうか不安になるところが大いにあって受験者泣かせの曲と言えなくもない。ちなみにこのピアノのバッキングも上述の "Vogue" にクリソツである。

ドラムに32分音符

2級練習曲で32分音符は滅多にお目にかからないが、本曲では2小節だけ出現する。ここでは特に装飾音符の扱いではないためテクニカルにはなんら難しくない。強いて言えば16分音符との見落とし間違いに注意といったところか。なお、下例含めてスネアは16分音符で裏拍に入っているところが散見されるのでタイミング間違いに留意。

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コントロール・チェンジ

コントロール・チェンジは CC#1 Modulation と CC#74 Brightness が出てくる。このうち後者のCC#74は新顔であるが、これの入力方法は定番の CC#11 Expression とほぼ同じである(最後は"0"ではなく"127"に戻す)。おそらく本番課題曲でも出題される可能性が高い。

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なお、Studio One などにおけるCC#74の対処方法については別途稿を改めて書き記すことにしたい。

ドラムの音色

ドラムの音色に関しては、どの練習曲もほぼ例外なくプログラム・チェンジ(PC)で音色 "1" (Standard) が指定されるが、本曲は珍しくも別音色である "26" (Analog) が指定されている。このようなドラム音色の変更はGM2対応音源に限って有効である。ちなみにDominoでも再生対応は可能である。

本曲の指定音色はずばりTR-808(またはTR-909)そのものであり、Studio One 付属音源の Presence XT では "Gritty 909" を選択すればほぼ問題ないと思う。ただし、この音色ではノート#57 "Crash Cymbal 2" の音量が極端に小さくて聞こえない不具合があるため、ノート#57のみ類似音色の "Construction" で別トラックにて重ねて再生させるなどする*2

*1:スタッカートは音価の50%を目安とする。

*2:面倒臭かったらトラック丸ごとコピーし、音色だけ変えてから重ねて再生しても特に違和感はない。

MIDI検定2級1次試験の成績表交付

昨年末の時点ですでに1次突破は判明していたので今更感はあるものの、本日協会より書面による合格通知兼成績表が送付されてきた。

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ぼんやりとした自己採点の予想通りに一応100点満点をマークできはしたが、しかし今回は満点者が例年以上に多かったのではないだろうか。

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というのも、受験当日の下記感想記事でも書いた通り、今回は主役のイベントリスト問題がつまらない誤植のために大崩壊してしまったからである。ここで棚からぼた餅式に得点できた受験者は少なくなかったろうと思う。

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2級合否は1次と2次の得点を合算判定するわけではないため、2次は一旦リセットしてまた新たな気持ちで臨むことになるが、2次の(おまけの)筆記試験に関する情報が乏しいのでやや不安な気持ちが残る。課題曲のレベルや出題内容は練習曲で大方察しがつくからまだ対処のしようがあるが。

メインの実技に関しては、何を差し置いても、減点が痛いノートミスだけはなんとしても避けるべくチェックを怠ぬよう肝に命じておく。

MIDI検定2級2次練習曲(2018年2月期)レビュー (2)

以下記事の続き。今回は練習曲No.2を取り上げる。

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練習曲No.2

練習曲No.2スコア(PDF)

2級練習曲では初めてスウィングの拍子が題材となった*1。その点を除けば、音数も少なくむしろ易しい方だと思う。

スウィング

本曲は、以下の指示解釈通り、8分3連のスウィング化100%を適用することになる*2。基本的には、8分音符が出現する箇所だけを丁寧にスウィングのクオンタイズを適用していく。8分三連符を含めてその他の音符はそのままでよい。

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このスウィング化編集はほぼ間違いなく本番課題曲の大きな出題テーマになると予想される。したがって、やり方はどうあれ必ず対応できるように、利用するDAWの入力仕様や設定などを今一度確認しておくに越したことはない。

なお、スウィング一般に関しては、すでに以下の記事にて研究済みであるから繰り返しは避ける。あえて再度強調すれば、クオンタイズの結果として発生しうる意図せぬノートの重複には十分気をつける。

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8分三連符

スウィング調の一環として当然ながら8分三連符が多く目につく。三連符はそのまま三連符として入力し、スウィングのクオンタイズは適用しないことに注意する(スウィング自体が三連符化の意図を含むため)。

なお、Studio One で8分三連符に対してスウィングのクオンタイズを適用すると、連符2音目に当たるノートのタイミングが3音目のタイミングに合わせて移動させられる(位置がずれる)ので要注意。

オクターブ調整

ストリングズは全小節に渡って 8va の指示があるため、記譜よりも1オクターブ上げてノートを入力する。

これは、一旦記譜通りに入力してからトランスポーズで一括処理する方が間違いがないと思われる。

レガート

ストリングズではほぼすべてのフレーズにレガートが掛かっているので、その範囲内でゲートタイムはテヌート扱い(音価100%)になる(レガート最後の音符のみ音価の90%程度)。

強弱表現

これもストリングズのみだが、ベロシティを使った強弱変化がある。DAWなどでは直線描画ツールを使って対象範囲内の音符のベロシティを編集すれば特に手間はかからない。

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コントロール・チェンジ

コントロール・チェンジは CC#1 Modulation と CC#11 Expression の両方が出てくる。いずれも定番中の定番で、特に難しくはない。CC#11は次のノート発音前に127に戻しておく点が要注意。

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ピッチベンド・チェンジ

ハーモニカのスクープ表現のみで、これは練習曲No.1に同じ。ベンドレンジは特に何も指示がないため、デフォルトの "2" が前提となる。

 

*1:正確に言うと、私個人は2014年2月期までしか遡って検証できていないので、新制度に切り替わって以降の2012年と2013年にかつてスウィングが出題されたかどうかは不明である。

*2:ゲートタイムに関連する打ち込み方法の詳細については、協会サイトの補足事項解説を参照。