DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

制作一般

Amper Music の使用感

以前書き留めた下記記事の続きのようなものではあるが、ちょっと気になっていた自動作曲サービスの Amper Music を触ってみての雑感を軽く書いておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、利用方法についてはすでに方々で紹介記事が書かれているので、この…

Magentaによるメロディ生成 (3) MIDIデータ生成

随分と間が空いてしまったが、前回の環境構築に引き続き、MIDIデータの生成を試してみる(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com プリセットの学習済みデータ 有難いことに、Magentaには数千曲のMIDIデータを使って学習したモデル一式が添付さ…

AI活用楽曲をプロがリリースの時代

先週の下記 The Verge の記事は、今偶然にも私自身が色々と自動作曲ツールを渉猟している最中でのニュースだったので、ついに来たかという感慨を深めた一件であった。 www.theverge.com 要は、AIによる楽曲生成ツールを使って曲の断片を作り、独自の工夫によ…

Magentaによるメロディ生成 (2) Magenta実行環境

前回の続き(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com 前回記事の最後で触れたように、Magentaの実行環境を構築する方法はいくつか存在するが、私は今回はDockerを使った導入方法を選んだ*1。というのも、これが最も単純明快で、かつ既存環境との…

Magentaによるメロディ生成 (1) 資料など

夏休みの自動作曲探求シリーズの終章として、AIベースの楽曲生成モデルをできる範囲で実際に試してみたいと思う。これまでは、アプリやWebサービスの形態でお手軽にすぐ使えるツールのみを少々漁ってきたが、ここから先はMIDIの基本や(若干の)Pythonプログ…

自動作詞作曲ツールのOrpheusプロジェクト

夏休みの自動作曲探求シリーズ第5弾。お手軽ツール編の最後を飾るのは、東大発祥の国産プロジェクトであるオルフェウス (Orpheus) である。 daw-jones.hatenablog.com オルフェウスはあくまで学術研究プロジェクトであるため、いつまで公開が継続するか未知…

AI作曲家のJukedeckに頼む

夏休みの自動作曲探求シリーズの第4弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、真打登場というべきか、AIを駆使した最新技術による自動作曲サービスのJukedeckを試すとする。 www.jukedeck.com 使い方 まずユーザ登録が必須で、サイト訪問時に最初に表示される…

バッハ気分に浸るツール

夏休みの自動作曲探求シリーズの第3弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、アルゴリズム作曲ツールの変わり種である Abundant Music を試してみる。これは一言で言えば、バロック音楽生成機である。 最初にサンプルを聞いた方が雰囲気が伝わると思うので、…

WolframTonesの不思議な世界

夏休みの自動作曲探求シリーズの続き。 daw-jones.hatenablog.com 自動作曲とかアルゴリズム作曲と呼ばれる分野では、近年はニューラルネットをベースにした機械学習モデルが主役に躍り出た感があるが、それ以外の手法を使ったモデルも結構昔から多数存在し…

Chordana Composer よりMIDIデータ生成

前回記事を受けて、Chordana Composer のMIDI書き出し機能を試してみたので概要や特徴などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、MIDI書き出しを含めたアプリ全体の機能概要については、2年前の記事だが下記「DTMステーション」のレビューも…

自動作曲の探求 - ざっくりと3方策

MIDI検定の受験対策ばかりでは同じようなネタの繰り返しで飽きてしまうので、夏休みの自由課題研究というわけではないが少し趣向を変え、8月末あたりまで当面は自動作曲ツールについていろいろと集中的に探求しようと思う。 興味の動機 私のような素人かつDT…

小岩井さんのMIDI検定1級合格体験記事

今朝上げた記事の補足。 daw-jones.hatenablog.com たまたま同タイミングで、小岩井ことりさんのMIDI検定1級合格関連の大変興味深いインタビュー記事が「DTMステーション」に掲載されていたので参考まで。トップ合格であると同時に、2次審査では出題者の外山…

MIDI検定1級2016年課題曲制作の感想など

掲題の件で、ミックスダウンとマスター編集後のWAVファイル出力まで一通りやってみての感想などを書き記しておき、今後のワークフローの改善などに役立てることとしたい。 曲調などの雑感 2016年課題曲は、はっきり言ってジャズ・ブルーズの名曲 "Summertime…

譜面解釈とMIDI表現 (7) ダブルベース

ダブルベース(コントラバス)の奏法は、弓を使う方法(アルコ)と、弦を指で弾くピチカートの2種類があり、2016年のMIDI検定1級課題曲でも1箇所だけ使い分けが必要である(下記譜例参照)。なお、ダブルベースの楽器自体の解説については下記動画に詳しい。…

譜面解釈とMIDI表現 (6) グリッサンド

グリッサンド (glissando) も管楽器を中心としてMIDI検定1級課題曲ではよく目にする表現だと思う。2016年課題曲ではバスクラリネットに1箇所だけ出現する(下例参照)。 クラリネットのグリッサンドは実際には以下の動画のような演奏となる: www.youtube.com…

譜面解釈とMIDI表現 (5) ホルンのゲシュトップフト奏法

2016年のMIDI検定1級課題曲において、もっとも特異な音色指定は、ホルンのゲシュトップフト奏法である。 作曲者からのメッセージに簡単な解説が書かれていたが、私を含めて管楽器に馴染みのない人にとってはこれだけでは皆目見当がつかないので、YouTubeに多…

譜面解釈とMIDI表現 (4) トリル

MIDI検定1級課題曲では、トレモロ (tremolo) と並んでトリル (trill) も頻出表現の一つである。2016年課題曲では、ピッコロ等管楽器パートに1箇所出現する(下例参照)。 通常は、親音符からスタートして2度上の音*1と素早く交互に弾き、最後のみ3連符にして…

譜面解釈とMIDI表現 (3) トレモロ

2016年のMIDI検定1級課題曲では、バイオリン・パートでトレモロ (tremolo) が2箇所出現する。譜面上は、下図のように、基音に対して斜線を何本か追記することで音符の刻み方(速さ)が指定される。下例の場合、追記斜線2本含めて旗が合計3本ということになる…

譜面解釈とMIDI表現 (2) 変拍子の対応 (Studio One)

MIDI検定1級課題曲では変拍子は当たり前のように頻出しており、たとえば昨年の2016年課題曲では、43小節目の1小節だけ4/4から6/4に拍子が変わっている*1。 因みに2級実技では、転調は2016年2月期の練習曲で1曲盛り込まれているが、変拍子については私が知る…

譜面解釈とMIDI表現 (1) ハープのアルペジオ

今回から何度かに分けて(一気連続せずに五月雨式になるが)、MIDI検定1級課題曲における上級レベルの譜面解釈とそのMIDIデータによる再現方法に関し、1回1トピック限定で備忘録というか事典みたいな感じでまとめていきたいと思う。当然ながら、今までにやっ…

オーケストラと定位設定

MIDI検定1級の2016年課題曲のようなオーケストラ曲を制作する場合、各楽器パートの定位(パンポット)をどう設定するか、は一つの大きな課題となる。 常識的には、オーケストラの通例の配置パターン*1に合わせるのが無難だろうと思う。ちょっと聴いた感じで…

MIDIイベントの複製共有 (Studio One)

Studio One の操作で、知ってるようで案外知らないかもしれない小技について。 編集画面では、Dキー押下で単純な複製 (Duplicate) が可能で、これはよく知られているし、私も頻繁に使う。他DAWのようにCtrlキー/Commandキーと組み合わせる必要がないため、作…

Get Wild リミックスにドはまり他

前回記事の続きのような雑感。 daw-jones.hatenablog.com 上記の記事で、TMNの "Get Wild" 公式リミックス・コンテスト(以下リンク再掲)はボーカル・ステムしか提供されないのであんまり乗り気がしない、というようなことをポロリと書いてしまったが、実際…

リミックス・ネタの補足 (国内編)

前回記事の追記。 daw-jones.hatenablog.com 英語が苦にならなければ、MetaPopは質量ともにリミックスのネタが充実しており、各コンペに参加するかどうかに関わらず、種々雑多な楽曲のステムを気軽に落としてミックスダウンの練習をやってみたり、適当に遊ん…

リミックス・ネタを求めて

以下の過去記事のちょっとした補足。 daw-jones.hatenablog.com 著作者公認リミックスが市民権を得ている海外では、DJやリミックス愛好者をターゲットにしたポータル・サイトの類が結構多数見つかるが*1、その中でも MetaPop は使い勝手がよさそうなので、遅…

ギターのストローク表現 (つづき)

前回記事の補足。 daw-jones.hatenablog.com ギターのコード・ストロークに関しては、MIDI打ち込みでもある程度はシミュレート可能だが、近年ではサンプリング音源を使ったさらにリアルな再現方法の方が一般的だと思われる。 そこで今回は音源の一例としてプ…

MIDIによるギターのストローク表現

MIDIを使った主たるギター奏法シミュレーションのうちで、ミュートとチョーキング(ベンディング)、ハンマリングオン(またはプリングオフ)の3種はすでにMIDI検定2級の練習曲でカバーされている。しかし、もっともギターらしい奏法とも言えるコードストロ…

Studio One と Tracktion の使い分けについて (再考)

MIDI検定1級課題曲サンプル*1やリミックス自主制作*2などで何度か聴き比べた結果、Studio One 3 Prime(以下S3)で制作したオーディオは、やはり Tracktion 5(以下T5)でミックスダウンし直した方がいい、という結論に到達した。 下記記事の通り、作業効率…

ドラムのパーツ分解と編集方法おさらい

今回も下記記事の補足を兼ねて、ドラムのパーツ分解出力とその編集方法について追記しておく。例によって、Studio One 3 Prime(以下S3)と Tracktion 5 (以下T5)の使い分けと役割分担が必要になってくる。 daw-jones.hatenablog.com MIDI書き出し(S3) + …

Studio One と Tracktion の使い分けについて

前回記事の補足で、Studio One 3 Prime(以下S3)と Tracktion 5(以下T5)の使い分けについて再考する。実際のところ、S3の方をミックスダウン編集に使った方が効率的ではないか、という件について。 daw-jones.hatenablog.com 追記 再検証の結果、音質の問…