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DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDI検定

弦楽器で強いアタックを表現する方法

弦楽器のサンプリング音色で苦労するのがアタックの強弱表現である。弦楽器は総じて発音の立ち上がりが遅いのでベロシティの効果も薄く、特にレガート系の音色はそのまま無加工ではfpなどの強弱を表現できない。 音源によっては細かなアーティキュレーション…

MIDI検定1級の審査基準などについて

MIDI検定1級は1次審査と2次審査があり、このうちMIDIデータの検証評価に絞った1次審査については何をどこまでチェックされるのか、公式ガイドブックや受験案内等では必ずしも明確ではない点も多い。 実は1級発足当初のQ&Aページに、審査基準の詳細につき一問…

MIDI検定2級の基礎準備終了と試験対策雑感など

昨年12月あたりよりこつこつとやってきたMIDI検定2級1次・2次の試験準備については、GWを通じて1次試験の過去問および2次試験練習曲の実践演習ともにすべて完了となった。ちょうど半年程度で一通り終了となり、予想外に早く消化してしまった感はあるが、1次…

MIDIシステム・メッセージの概要整理など

MIDI検定2級1次試験におけるMIDIメッセージ規格関連の必出重要項目は、大別すると以下の3分野である: チャネル・メッセージ(Channel Voice および Channel Mode*1) システム・メッセージ(後述) 同期関連: MIDI規格ではシステム・メッセージの範囲*2。こ…

コードネームの表記法を覚える

ポピュラー音楽を演奏したり制作する上で、コード進行は必須とも言える基礎知識で、その下地として、とりあえずは一般的なコード表記を難なく解読できるようになっておきたい。 ちなみに、MIDI検定2級1次試験では極めて基本的な事柄を数題問われる程度なので…

2017年2月期練習曲の考察と注意点など

MIDI検定2級2次試験(実技)演習シリーズの最後として、2017年2月期練習曲セットを取り上げて分析し、要注意点などを整理しておく。これにて現時点で利用可能な過年度練習曲はすべて実践終了となる。私が受験予定の2018年2月期用の練習曲は本年12月末頃に公…

イベントリスト問題の解説 (4)

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題を考察するシリーズ最終回。今回は旧制度問題のまとめと総評解説など。これで現状利用可能なイベントリスト問題はすべて攻略済みとなり、残すは知識問題のみであるが、夏以降に着手しても本番には十分間に合う。 旧制…

イベントリスト問題の解説 (3)

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題について考察するシリーズ。引き続き新制度試験の過去問に取り組む。本日は第15回と第14回を対象とする。これにて新制度のイベントリスト問題はすべて完了である。 第15回試験の解説 試験問題: MIDI検定2級1次筆記試…

イベントリスト問題の解説 (2)

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題について考察するシリーズ。引き続き新制度試験の過去問に取り組む。本日は第17回と第16回を対象とする。 第17回試験の解説 試験問題: MIDI検定2級1次筆記試験の問題(PDF) 模範解答: MIDI検定2級1次筆記試験の解答(PD…

イベントリスト問題の解説 (1)

MIDI検定2級2次試験の練習曲実践は、2017年2月期の4曲セットを残すのみとなったが、これを消化する前に再び1次試験のイベントリスト問題をやっつけてしまい、残りの実技演習にフィードバックさせたい。 そこで今回より何度かに分けて、過去のイベントリスト…

2016年2月期練習曲No.4の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.4を取り上げて分析し、要点を整理する。これにて2016年2月期の練習曲はすべて終了となる。 パーカッションの音色選択 本曲も練習曲No.3同様に、Studio One 3 Prime 内臓音源の…

2016年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。 本曲は、後半に転調を伴うところが最大のポイントであろう。しかし、フレーズ自体はどのパートもほとんど8分音符で構成され、連符も見…

2016年2月期練習曲No.2の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2016年2月期練習曲セットから、練習曲No.2を取り上げて分析し、要点を整理する。 シンセリード フレーズ自体は全然難しくはないが、スタッカートの点在には要注意である。また、シンセリードではお馴染みであるピッチ…

MIDI検定2級2次対策のワークフロー変更

結論から書くと、ゲートタイム編集前のMIDIデータ入力でMMLはもはや使用せず、 Studio One 3 Prime (以下S3)を使うよう改める。これにより、1級実技と2級実技でワークフローをほぼ同じに統一できるメリットもある。すなわち、基礎となる楽曲MIDIデータはS3…

SMF読み込み再生時の注意点 (Studio One)

MIDI検定2級2次(実技)対策の一環で、Dominoを使って完成させたSMFを再び Studio One 3 Prime に読み込んで再生させる場合の注意点について述べる。以下の過去記事の補足を兼ねる。 daw-jones.hatenablog.com Studio One 本体というよりもむしろ、ほとんど…

2016年2月期練習曲No.1の演習

しばらく Studio One の試用・検証に集中していたため1ヶ月ほど間が空いたが、今回よりMIDI検定2級2次試験演習の続きを再開したい。残り未消化の練習曲は、2016年2月期および2017年2月期の練習曲各々4曲ずつ、計8曲である。なお、私が受験予定の2018年2月期…

Studio One とDomino連携によるSMF作成

以下はMIDI検定1級実技に関わる対策である。2級2次実技については関係しない(Dominoで完結できるため)。 楽曲の基本となるMIDIデータの作成 私が試用した限りでは、Studio One 3 Prime (以下S3)のMIDIエディターは機能面で特に不足は見当たらないので、…

MIDIイベント・インスペクタの表記解釈 (Studio One)

Studio One における各MIDIノートのオン/オフ・タイミングと長さの表記方法は、MIDI検定のイベントリスト問題やDominoの表記法と大きく異なるので注意を要する。この読み方については、なぜか肝心のレファレンス・マニュアルには明記されていないようである…

Studio One 3 のチュートリアル動画

2級はともかくもMIDI検定1級用に Studio One 3 Prime を使う場合は、ミキシングまである程度深く使いこなせるようになっておく必要がある。そのためには、我流と思い込みを排し、チュートリアルで正しいスキルを効率よく習得したい。 日本語による講座では、…

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題

MIDI検定2級の実技演習を一旦休止している間、1次試験のイベントリスト問題だけ先行してお試しでやってみた。取り組んだのは、昨年末第18回2級1次試験よりイベントリスト問題の4問である。 残念ながら最初の1問だけミスってしまい、あとの3問は正解したが、…

調性の素早い判別方法

MIDI検定2級2次試験の筆記テストでは、課題曲の調性を答えさせる問題が出るようである。楽曲の調性は、言うまでもなく五度圏表を理解・記憶していれば判別可能だが、解答時間がかなりタイトなので*1、もっと迅速に判定するテクニックを体得した方がよい。 幸…

MIDI検定2級2次のための Studio One 3 Prime 使用上の注意点など

前回記事を受けて、Studio One 3 Prime版をMIDI検定2級2次試験用に使うにあたっての勘所などをまとめる。といっても、SMF自体の作成はMML/Dominoですべて完結するため、再生およびWAVレンダリング処理上の設定・調整のみとなる。 daw-jones.hatenablog.com …

MIDI検定実技のための Studio One 3 Prime 使用方針

前回記事の続き。生楽器音源の種類がある程度揃っており、その音質も申し分ないので Studio One 3 の無料版であるPrimeをMIDI検定実技用のDAWとして使用することに決めたわけであるが*1、制作ワークフローの中での位置づけというか、使用方針めいたものを簡…

Studio One 3 Prime の MIDI CC 対応について

前回記事の補足訂正。脚注でPrime版はMIDIのコントロール・チェンジ (CC) に再生対応していないようだと書いたのだが、その後の試用調査で概ね対応していることが判明したので、訂正がてら設定方法などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com MIDIの…

MIDI検定2級2次試験(H28)の合格発表

去る2月末に実施されたMIDI検定2級2次試験(H28年度)の合格者発表が先週金曜日にあったようで、受験申込者65名中39名の合格(合格率60%)という結果であった*1。 MIDI検定は年次合格率に結構大きな変動があるが、おそらく受験者数(標本数)が少ないという…

生楽器対策用に Studio One 3 Prime

ずっと気になっていた生楽器音源について補足。来年 (!) の受験予定なのでまだ全然先の話ではあるが、主としてMIDI検定1級実技への対応策として必要に迫られている状況である。 以前の記事で、サンプル音源の Sample Tank 3 フリー版を取り上げたが、如何せ…

2015年2月期練習曲No.4の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから、最後の練習曲No.4を取り上げて分析し、要点を整理する。 私が調べた限り、利用可能な過年度練習曲セットは2014年2月期以降の4年分なので、現時点でちょうど半分消化完了となり、残りは2…

2015年2月期練習曲No.3の演習

MIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.3を取り上げて分析し、要点を整理する。 この曲は、すでに手掛けた練習曲No.1やNo.2に比べれば易しいと感じられる。8ビートのロック調でリズムはどちらかといえば単調だし、調性…

2015年2月期練習曲No.2の演習

ご無沙汰していたMIDI検定2級2次試験演習の続き。今日は、2015年2月期練習曲セットから練習曲No.2を取り上げて分析し、要点を整理しておく。 入力を始める前に譜面全体のチェックを あまりにも当たり前過ぎることではあるが、初心者として改めて肝に命じなけ…

2015年2月期練習曲No.1の演習

先月末で一段落したMIDI検定2級2次試験練習曲による制作演習の続き。今月は、2015年2月期練習曲をNo.1から順番に取り上げて行く予定である。今日はその練習曲No.1の分析と勘所について補足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com ハンマリングとプリングオ…

クラシック風楽曲の生楽器対応フリー音源

MIDI検定2級実技の場合はGM音源使用でもまったく問題なく、芸術評価がない分、少々音色のクオリティに不満が残ろうが特に対策を打つ必要はないと思われる。しかし、1級実技の2次審査ではそうも行かない可能性が高い。そうなると、例えば2014年の1級課題曲の…

2014年2月期練習曲No.4の演習

今回は、第15回MIDI検定2級2次試験(2014年2月期)練習曲の最後の演習題材として、 練習曲No.4を取り上げる。 本曲は調性がFマイナーで、フラットが4つも付いているので、どのパートも正確なピッチでのノート入力に苦労させられると思うが、特に音数が多いク…

MIDI検定1級公開セミナーの動画など (2)

前回の続きというか蛇足。その他1級実技対策上の課題や問題点、セミナー3回全体を通しての感想などを追記しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 1級対策用の作業フローや使用ツールについて 1級課題曲のスコアを見て確信したのは、Dominoはたぶん使えない…

MIDI検定1級公開セミナーの動画など (1)

楽器フェアなどのイベントの一コマとして、MIDI検定1級受験者のための学習セミナーが催されていたようで、2012年、2013年および2014年の3回分がYouTubeで公開されている。いずれも、1級の課題曲を作成担当している作曲家の外山和彦先生をメイン講師として、…

ベロシティの表現と編集 (Domino)

前回の続き。 daw-jones.hatenablog.com 今回は下図譜面例のようなストリングズにおけるベロシティのダイナミックな調節を取り上げる。 各ノートのベロシティ値は、実はMMLでも指定可能ではあるが、Dominoの方が直感的に編集しやすく結果の確認も容易である…

ピアノの代表的なMIDI入力ポイント

今回より次の練習曲に移り、第15回MIDI検定2級2次試験(2014年2月期)練習曲からNo.3を演習例題として取り上げる。本曲は、珍しいことにチャネル10のドラム・パーカッションが存在しないバラード調の曲である。 今までの演習(練習曲No.1およびNo.2)で遭遇…

本日は第18回MIDI検定2級2次試験の日

今日2月18日は表題試験の実施日である(課題提出は20日消印有効)。と書きつつ、私は来年の次回19回受験組のため、直接は関係なしの状況である。 今さら他の受験者の励ましになるかどうかはわからないが、YouTubeに過去の年配受験者の合格コメントがアップさ…

ナチュラルの指定とその有効範囲

前回の続き。本例題曲(第15回MIDI検定2級2次試験練習曲No.1)のスコアではナチュラルが多用されているので、それについて補足しておく。 daw-jones.hatenablog.com MMLによるナチュラルの指定方法 本曲の調性に基づきFの音にはシャープが付く。すなわち G M…

オクターブの指定について

DominoとMMLを併用する場合のオクターブの合わせ方について、初回演習時に書き漏らしているので、ここで改めて補足しておきたい。 Dominoの環境設定 Dominoでは、メニューバーより ファイル > 環境設定 と進み、「全般(1)」サブパネルを開く。ここの「オクタ…

連符の入力方法 (DominoおよびMML)

今回よりしばらくは第15回(2014年2月期)MIDI検定2級2次試験用の練習曲のうち、練習曲No.1を演習素材とする。ジャズ・スイング調の本曲は3連符を多用しているため、連符の基礎練習にふさわしいのではないかと思う*1。 練習曲No.2を使った以前の初回演習同様…

TracktionによるMIDIデータ編集 (1)

今回より、すでに実習で制作済みのSMF(標準MIDIファイル)をDAWに取り込んで編集加工を実践し、一連の作業フローを確立しておこうと思う。これは2級実技では必ずしも必要な作業工程ではないが、芸術評価の加わる1級実技では必須と考えられるので、DAWの習得…

MIDI検定3級成績表および合格証受領

正直今さらではあるが、昨年末に受験・合格したMIDI検定3級試験の合否通知・成績表、および3級合格証(ライセンスカード)を昨日郵送受領した*1。 daw-jones.hatenablog.com 今回の私の総合点は95点であった。知識問題は重箱の隅を突くようなマニアックな設…

譜面解釈のポイント: チョーキング

前回の続き。サンプル曲は同じく第15回(2014年2月期)MIDI検定2級2次試験用の練習曲No.2である。今回は、典型的なチョーキング(ベンディング)について。 daw-jones.hatenablog.com チョーキングの効果 チョーキングはギター奏法の一種で、無段階かつ滑ら…

譜面解釈のポイント: ドラム譜

ここより何回かに分けて譜面解釈上の注意点を整理したいと思う。サンプル譜面としては、従前通り第15回(2014年2月期)MIDI検定2級2次試験用の練習曲No.2を俎上に上げる(以降、「本サンプル曲」と呼ぶ)。当然のことながら、今後他の練習曲等を実践した都度…

コンプレッサーについて

繰り返しになるが、MIDI検定2級実技用の制作物に関しては基本的にエフェクト処理は不要である。ただし、唯一の例外としてコンプレッサーだけは必須、ということを前稿で書いた*1。 daw-jones.hatenablog.com なぜコンプレッサーが必要か 端的な理由は、コン…

制作手順: WAVファイルの書き出し

今回は一番最後の工程となるWAVファイル書き出しに関して補足しておく。 daw-jones.hatenablog.com エフェクト処理とWAVファイル作成 要は、編集完了した楽曲MIDIデータをDominoで再生しつつそれをAudacityで録音し、再生確認の上で問題なければそのままAuda…

制作手順: MIDIデータの追加編集とSMF書き出し

各パート毎の音符MIDIデータをマスター編集ファイルの該当チャネルへコピーした後は、ゲートタイムやピッチベンドといった表現系のデータを編集加工または追加していく。この作業は各パート毎に順繰りに完成させていく方が漏れなく着実に仕上げられると思う*…

制作手順: パート毎MIDIデータのDomino取り込み

今回は、各パートごとにMMLで記述作成したMIDIデータファイルをDominoへ読み込み、マスター編集ファイルへ統合していく操作について補足する。 daw-jones.hatenablog.com Dominoを2つ立ち上げる Mac上ではWineを介しての起動となるが、それぞれ独立したプロ…

調性の判定と五度圏

MMLで効率的に譜面データを記述するには、楽曲の調性判別が欠かせない*1。また、MIDI検定2級2次試験の筆記試験の部では、試験当日に提示された課題曲の譜面を見てその調性を解答させる設問もあるようだ*2。どちらにしても調性判定は必須のスキルである。 と…

同一パートの高音部と低音部の対処

ピアノなどの伴奏楽器パートにおける高音部(ト音記号のスコア)と低音部(ヘ音記号のスコア)のMIDIデータをどうやって効率的に作成編集するか、という問題について少し触れておきたい。 DAWで直接編集する場合は、高音部と低音部でトラックを分けるという…