DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

Studio One

意外に侮れぬGarageBand

GarageBandは、どうせ Logic Pro X の劣化版オモチャで使い物にならんだろうと勝手に思い込んでいたせいで、DAWとしてはまったくのノーマークだったが、下記記事でも解説されている通り、今月頭に追加のサウンド・ライブラリ含めて完全無償化されたついでに…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (12) 全体総括など

下記記事で始まった演習シリーズの最後を締めるレビュー総括と制作後の反省など。以下、順不同で備忘録的にまとめるが、特に2011年課題曲に限定されず1級課題曲制作全般について指摘できることだと思う。 daw-jones.hatenablog.com 譜面はスキャンしてPDF化…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (11) SMF作成上の注意点

以下記事続きのシリーズ記事ではあるが、SMF作成に関しては2011年度課題曲に限らず全回に共通する方策となる。一部については2級実技にも当てはまる内容である。 daw-jones.hatenablog.com Studio One (DAW) でやるべき作業 1次審査用のMIDIデータ編集ファイ…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (10) その他の管弦楽器

以下記事の続き。今回補足する管弦楽器については、クラシック調の2016年課題曲と共通する技法が少なくない。 daw-jones.hatenablog.com ストリングズの音色補強 バイオリン等ストリングズ系統の音色でいつも悩ましいのは、アタックが弱い部分の補強をどう処…

トラック毎のフリーズ処理 (Studio One)

Studio One に限らずDAWによる制作中にトラック数や音数が増えてくるとCPUの処理負荷が高まり、ノートPCなどの非力なマシン環境によっては再生時頻繁にクリップする事態に陥る。MIDI検定1級課題曲のような比較的小規模な楽曲制作であっても、2011年度課題曲…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (9) ギターとストラミング

以下のギター音色関連記事の続きで、スチール・ギターのストラム奏法(和製英語ではストローク)について掘り下げる。MIDIでギター演奏をシミュレートする際、最大の課題の一つと言える。 daw-jones.hatenablog.com スコア上の記譜例 明らかにストラムすべき…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (8) ギターの音色設定とその他基本事項

以下記事の続き。今回はギターのパートについて。本曲のMIDI表現では一番肝になる要素が詰まった楽器パートで、音色編集含めて他楽器以上の工夫を要する。これでようやく主要楽器のパートは完成、山場を越えたといったところである。 daw-jones.hatenablog.c…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (7) キーボードとグリッサンド

以下記事を踏まえての1級課題曲演習の続き。今回は鍵盤楽器のパートと、特にオルガンで多用されるグリッサンド(glissando)について。 daw-jones.hatenablog.com 音色の切り替え 鍵盤楽器のパート2種、すなわち "Keyboard 1" および "Keyboard 2" は共にそれ…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (6) ベースと装飾音符

以下記事の続きで、今回はベースとその装飾音符について精査する。 daw-jones.hatenablog.com 基本と典型例 本曲のベース部ではすべて半音上げの装飾音符で、主音は八分音符となっている。したがって、ピアノロール上で装飾音と主音の組み合わせを一度作って…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (5) パーカッション

前回の続きで、パーカッションに関して補足する。 daw-jones.hatenablog.com 1次審査の評価対象外 パーカッション類すべてについて、MIDIデータの正確性自体は評価されないので、ある程度自由に制作できる。もっとも、一応制作規定書にはGM準拠配列の参考ノ…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (4) ドラムのフィルインその他補足

以下記事の続き。今回はドラムのフィルイン対応と繰り返し記号の解釈について補足する。 daw-jones.hatenablog.com フィルインとソロのアドリブ対応 フィルインとソロについては制作者(受験者)の裁量に任されており、どのようなパターンで埋めても構わない…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (3) ドラム基本パターン

以下記事の続き。 daw-jones.hatenablog.com ポピュラー曲の場合、基本はドラム・パーカッションとベースを最初に打ち込んで楽曲の背骨を作るところから手掛け、コードやメロディを後から乗せるアプローチが一般的かと思う。 そういう意味では、昨年2016年課…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (2) 下準備

MIDI検定1級課題曲演習の続き。今回はMIDI打ち込み前の下準備について。使用DAW例は Studio One 3.5 Prime版(以下S3)とする。 daw-jones.hatenablog.com マーカーとアレンジャー・トラックの設定 2級実技と異なり、1級課題曲はそれなりに長い尺の完成品で…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (1) 概観

今月よりMIDI検定1級課題曲の演習に戻ることとしたい。昨年2016年度の課題曲演習以来久しぶりの再開となる。 daw-jones.hatenablog.com 演習題材 今回は2011年度(第2回)の課題曲を取り上げる。実は本曲の1ページ目のみサンプルとして公式ガイドブック p.24…

Tracktion 6 新機能概要メモ

Tracktion 6(以下T6)が無償版になったので、早速前バージョン5よりアップグレードして主たる新機能をざっと確認してみたので備忘録として簡単にメモ書きしておく。 daw-jones.hatenablog.com T6無償公開前後からおそらくTracktionを検索キーワードにして本…

Tracktion 6 が無償版になった

昨日たまたま Tracktion の本家サイトをチェックしていたら、Tracktion 6 (以下T6)が無償提供され始めたことを発見して驚いた。以下の記事でもレポートされているが、まだ日本のメディアでは報じられていないようである。なお、既存登録ユーザは通知メール…

バッハ気分に浸るツール

夏休みの自動作曲探求シリーズの第3弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、アルゴリズム作曲ツールの変わり種である Abundant Music を試してみる。これは一言で言えば、バロック音楽生成機である。 最初にサンプルを聞いた方が雰囲気が伝わると思うので、…

WolframTonesの不思議な世界

夏休みの自動作曲探求シリーズの続き。 daw-jones.hatenablog.com 自動作曲とかアルゴリズム作曲と呼ばれる分野では、近年はニューラルネットをベースにした機械学習モデルが主役に躍り出た感があるが、それ以外の手法を使ったモデルも結構昔から多数存在し…

Chordana Composer よりMIDIデータ生成

前回記事を受けて、Chordana Composer のMIDI書き出し機能を試してみたので概要や特徴などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、MIDI書き出しを含めたアプリ全体の機能概要については、2年前の記事だが下記「DTMステーション」のレビューも…

MIDI検定1級課題曲をDominoで再生

MIDI検定1級課題曲の制作では、Studio One で作成した楽曲データのSMFにセットアップ・データを付け足し、Dominoで微修正を加えて完成形のSMFを書き出す*1。2016年課題曲を例にすれば、最終的には以下のようなMIDIチャネル構成とイベントリスト(一部)が出…

PythonでSMFを操作する (7) 不要メッセージの削除とファイル保存

前回からの続きだが、PythonによるSMFの編集加工シリーズは一旦これで終了とする。ここまでの一連の操作を経た修正後のSMFをDominoに読み込み、再生してみた結果については稿を改める。 daw-jones.hatenablog.com 不要メッセージの削除 前回まで放置したまま…

PythonでSMFを操作する (6) 移調

前回の続き(注: かなりマニアックです)。操作要領はほとんど同じである。 daw-jones.hatenablog.com ノート番号と移調 MIDIでは音程をすべて半音単位のノート番号で管理しているので、移調・転調については各メッセージのノート番号を一斉に同一インターバ…

PythonでSMFを操作する (5) MIDIチャネル変更

前回の続き(注: かなりマニアックです)。今回は既存メッセージのMIDIチャネルを変更するが、要領は前回のデルタタイム修正とほぼ同じである。 daw-jones.hatenablog.com Studio One で書き出したSMFの大きな問題 Studio One (Prime版)で Presence XT を使…

PythonでSMFを操作する (4) デルタタイム修正

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回は、前回未解決であった最初のノートオン・メッセージのデルタタイム、すなわち発音タイミングをシフトして修正する。 daw-jones.hatenablog.com データ挿入に伴うズレ 途中挿入したセットアップ・データの…

PythonでSMFを操作する (3) セットアップデータ挿入

前回の続き(注: かなりマニアックです)。前準備は済んでいるものとする。 daw-jones.hatenablog.com セットアップデータの生成 セットアップ用のデータは、コントロール・チェンジとプログラム・チェンジを組み合わせた一連のメッセージ・リストとして定義…

PythonでSMFを操作する (2) SysEx挿入

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回はトラック1の1小節目冒頭に所定のSysExメッセージを挿入してみる。 daw-jones.hatenablog.com 下準備 midoパッケージのインポートと、Studio One から書き出したサンプルのSMFファイルをmid変数に読み込む…

MIDI検定1級2016年課題曲制作の感想など

掲題の件で、ミックスダウンとマスター編集後のWAVファイル出力まで一通りやってみての感想などを書き記しておき、今後のワークフローの改善などに役立てることとしたい。 曲調などの雑感 2016年課題曲は、はっきり言ってジャズ・ブルーズの名曲 "Summertime…

譜面解釈とMIDI表現 (7) ダブルベース

ダブルベース(コントラバス)の奏法は、弓を使う方法(アルコ)と、弦を指で弾くピチカートの2種類があり、2016年のMIDI検定1級課題曲でも1箇所だけ使い分けが必要である(下記譜例参照)。なお、ダブルベースの楽器自体の解説については下記動画に詳しい。…

譜面解釈とMIDI表現 (6) グリッサンド

グリッサンド (glissando) も管楽器を中心としてMIDI検定1級課題曲ではよく目にする表現だと思う。2016年課題曲ではバスクラリネットに1箇所だけ出現する(下例参照)。 クラリネットのグリッサンドは実際には以下の動画のような演奏となる: www.youtube.com…

譜面解釈とMIDI表現 (5) ホルンのゲシュトップフト奏法

2016年のMIDI検定1級課題曲において、もっとも特異な音色指定は、ホルンのゲシュトップフト奏法である。 作曲者からのメッセージに簡単な解説が書かれていたが、私を含めて管楽器に馴染みのない人にとってはこれだけでは皆目見当がつかないので、YouTubeに多…