DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDIとMIDI検定に想いを馳せる盆休み

昨日掲載の「DTMステーション」の以下記事は、しみじみしながらも興味深く読んだ。 www.dtmstation.com 過去にも書いたことだが、DAW隆盛の現在でもMIDIは依然として楽曲制作の上で中核を成す技術であることに変わりはない。DAWの登場でMIDIは過去の遺物と化…

とりあえず命拾いのSoundCloud

昨日来TechCrunchなどでちらほらと報じられていたように、SoundCloudがVCや投資ファンドから追加資本を得て当面はなんとか食いつなげる道筋をつけたようである。 jp.techcrunch.com マネタイズのための仕組み化と販促が最大の経営課題だろうが、40%解雇とい…

バッハ気分に浸るツール

夏休みの自動作曲探求シリーズの第3弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、アルゴリズム作曲ツールの変わり種である Abundant Music を試してみる。これは一言で言えば、バロック音楽生成機である。 最初にサンプルを聞いた方が雰囲気が伝わると思うので、…

本年度のMIDI検定1級試験がスタート

本日より11日間の締め切り日程で、第9回MIDI検定1級の実技試験がスタートした。私は来年受験予定のため今年は傍観者を決め込むしかないが、今回受験される方は猛暑に負けずに是非頑張ってください。 毎年盆休み連休に当てて実施してくれるが、休暇を取ったと…

WolframTonesの不思議な世界

夏休みの自動作曲探求シリーズの続き。 daw-jones.hatenablog.com 自動作曲とかアルゴリズム作曲と呼ばれる分野では、近年はニューラルネットをベースにした機械学習モデルが主役に躍り出た感があるが、それ以外の手法を使ったモデルも結構昔から多数存在し…

Chordana Composer よりMIDIデータ生成

前回記事を受けて、Chordana Composer のMIDI書き出し機能を試してみたので概要や特徴などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、MIDI書き出しを含めたアプリ全体の機能概要については、2年前の記事だが下記「DTMステーション」のレビューも…

自動作曲の探求 - ざっくりと3方策

MIDI検定の受験対策ばかりでは同じようなネタの繰り返しで飽きてしまうので、夏休みの自由課題研究というわけではないが少し趣向を変え、8月末あたりまで当面は自動作曲ツールについていろいろと集中的に探求しようと思う。 興味の動機 私のような素人かつDT…

MIDI検定1級課題曲をDominoで再生

MIDI検定1級課題曲の制作では、Studio One で作成した楽曲データのSMFにセットアップ・データを付け足し、Dominoで微修正を加えて完成形のSMFを書き出す*1。2016年課題曲を例にすれば、最終的には以下のようなMIDIチャネル構成とイベントリスト(一部)が出…

PythonでSMFを操作する (7) 不要メッセージの削除とファイル保存

前回からの続きだが、PythonによるSMFの編集加工シリーズは一旦これで終了とする。ここまでの一連の操作を経た修正後のSMFをDominoに読み込み、再生してみた結果については稿を改める。 daw-jones.hatenablog.com 不要メッセージの削除 前回まで放置したまま…

PythonでSMFを操作する (6) 移調

前回の続き(注: かなりマニアックです)。操作要領はほとんど同じである。 daw-jones.hatenablog.com ノート番号と移調 MIDIでは音程をすべて半音単位のノート番号で管理しているので、移調・転調については各メッセージのノート番号を一斉に同一インターバ…

PythonでSMFを操作する (5) MIDIチャネル変更

前回の続き(注: かなりマニアックです)。今回は既存メッセージのMIDIチャネルを変更するが、要領は前回のデルタタイム修正とほぼ同じである。 daw-jones.hatenablog.com Studio One で書き出したSMFの大きな問題 Studio One (Prime版)で Presence XT を使…

PythonでSMFを操作する (4) デルタタイム修正

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回は、前回未解決であった最初のノートオン・メッセージのデルタタイム、すなわち発音タイミングをシフトして修正する。 daw-jones.hatenablog.com データ挿入に伴うズレ 途中挿入したセットアップ・データの…

DominoでSMF保存した場合の注意点

今になって気づいたのだが、Domino上で各トラックの音色を選択設定した後にSMF保存すると、Domino独自の余計なバンクセレクトMSB/LSBメッセージが挿入されてしまう。 MIDI検定実技では、2級と1級を問わず、レギュレーション違反で減点対象になる可能性がある…

PythonでSMFを操作する (3) セットアップデータ挿入

前回の続き(注: かなりマニアックです)。前準備は済んでいるものとする。 daw-jones.hatenablog.com セットアップデータの生成 セットアップ用のデータは、コントロール・チェンジとプログラム・チェンジを組み合わせた一連のメッセージ・リストとして定義…

PythonでSMFを操作する (2) SysEx挿入

前回記事の続き(注: かなりマニアックです)。今回はトラック1の1小節目冒頭に所定のSysExメッセージを挿入してみる。 daw-jones.hatenablog.com 下準備 midoパッケージのインポートと、Studio One から書き出したサンプルのSMFファイルをmid変数に読み込む…

小岩井さんのMIDI検定1級合格体験記事

今朝上げた記事の補足。 daw-jones.hatenablog.com たまたま同タイミングで、小岩井ことりさんのMIDI検定1級合格関連の大変興味深いインタビュー記事が「DTMステーション」に掲載されていたので参考まで。トップ合格であると同時に、2次審査では出題者の外山…

MIDI検定1級2016年課題曲制作の感想など

掲題の件で、ミックスダウンとマスター編集後のWAVファイル出力まで一通りやってみての感想などを書き記しておき、今後のワークフローの改善などに役立てることとしたい。 曲調などの雑感 2016年課題曲は、はっきり言ってジャズ・ブルーズの名曲 "Summertime…

譜面解釈とMIDI表現 (7) ダブルベース

ダブルベース(コントラバス)の奏法は、弓を使う方法(アルコ)と、弦を指で弾くピチカートの2種類があり、2016年のMIDI検定1級課題曲でも1箇所だけ使い分けが必要である(下記譜例参照)。なお、ダブルベースの楽器自体の解説については下記動画に詳しい。…

譜面解釈とMIDI表現 (6) グリッサンド

グリッサンド (glissando) も管楽器を中心としてMIDI検定1級課題曲ではよく目にする表現だと思う。2016年課題曲ではバスクラリネットに1箇所だけ出現する(下例参照)。 クラリネットのグリッサンドは実際には以下の動画のような演奏となる: www.youtube.com…

譜面解釈とMIDI表現 (5) ホルンのゲシュトップフト奏法

2016年のMIDI検定1級課題曲において、もっとも特異な音色指定は、ホルンのゲシュトップフト奏法である。 作曲者からのメッセージに簡単な解説が書かれていたが、私を含めて管楽器に馴染みのない人にとってはこれだけでは皆目見当がつかないので、YouTubeに多…

譜面解釈とMIDI表現 (4) トリル

MIDI検定1級課題曲では、トレモロ (tremolo) と並んでトリル (trill) も頻出表現の一つである。2016年課題曲では、ピッコロ等管楽器パートに1箇所出現する(下例参照)。 通常は、親音符からスタートして2度上の音*1と素早く交互に弾き、最後のみ3連符にして…

苦境のSoundCloud

SoundCloudの経営が危機的状況にあることは以下の過去記事で少し触れた通り、すでに周知の事実である。 daw-jones.hatenablog.com これに加えて、つい先日大規模なリストラ策が公表された。 www.itmedia.co.jp 元ネタはBloombergの配信ニュースである。 www.…

%表記から値(バリュー)表記への変更 (Studio One)

Studio One の知っているようで知らないかもしれない小技について2回目。 Studio One でのベロシティやコントロール・チェンジなどの編集において、レベルの表記はデフォルトではパーセント単位(0%〜100%)になっており、MIDI検定等への対応で苦慮する場合…

譜面入力にMuseScoreを使う

MIDI検定1級課題曲のスコアは、残念ながら紙の印刷物のみでPDFファイルでは提供されないため*1、本ブログで譜例を作成する際には別途スコア入力ソフトを使って再現している。ここで私が愛用しているのは、オープンソースでフリーの MuseScore である。 muses…

譜面解釈とMIDI表現 (3) トレモロ

2016年のMIDI検定1級課題曲では、バイオリン・パートでトレモロ (tremolo) が2箇所出現する。譜面上は、下図のように、基音に対して斜線を何本か追記することで音符の刻み方(速さ)が指定される。下例の場合、追記斜線2本含めて旗が合計3本ということになる…

PythonでSMFを操作する (1) 下準備と読み込み

今回より、少々マニアックにはなるが、PythonによるSMFの加工編集処理について何度かに分けて(五月雨式に)書いていく。なんでそんなことするの?、という根拠については以下に記す。なお最初に断っておくが、以下の話はあくまでMIDI検定実技対策上の要請で…

譜面解釈とMIDI表現 (2) 変拍子の対応 (Studio One)

MIDI検定1級課題曲では変拍子は当たり前のように頻出しており、たとえば昨年の2016年課題曲では、43小節目の1小節だけ4/4から6/4に拍子が変わっている*1。 因みに2級実技では、転調は2016年2月期の練習曲で1曲盛り込まれているが、変拍子については私が知る…

譜面解釈とMIDI表現 (1) ハープのアルペジオ

今回から何度かに分けて(一気連続せずに五月雨式になるが)、MIDI検定1級課題曲における上級レベルの譜面解釈とそのMIDIデータによる再現方法に関し、1回1トピック限定で備忘録というか事典みたいな感じでまとめていきたいと思う。当然ながら、今までにやっ…

オーケストラと定位設定

MIDI検定1級の2016年課題曲のようなオーケストラ曲を制作する場合、各楽器パートの定位(パンポット)をどう設定するか、は一つの大きな課題となる。 常識的には、オーケストラの通例の配置パターン*1に合わせるのが無難だろうと思う。ちょっと聴いた感じで…

MIDIイベントの複製共有 (Studio One)

Studio One の操作で、知ってるようで案外知らないかもしれない小技について。 編集画面では、Dキー押下で単純な複製 (Duplicate) が可能で、これはよく知られているし、私も頻繁に使う。他DAWのようにCtrlキー/Commandキーと組み合わせる必要がないため、作…