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DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

調性の判定と五度圏

MMLで効率的に譜面データを記述するには、楽曲の調性判別が欠かせない*1。また、MIDI検定2級2次試験の筆記試験の部では、試験当日に提示された課題曲の譜面を見てその調性を解答させる設問もあるようだ*2。どちらにしても調性判定は必須のスキルである。

といっても特別に難しい訓練が必要というわけではなく、要は五度圏を覚えてしまえさえすればよい。周知の通り、五度圏は西洋音楽理論の基本中の基本ゆえにウェブと書籍に関わらず数多くの解説や教材が存在する。したがって、楽典の専門家でもない私がここで改めて下手な講釈を垂れることは避けることにしたい。

代わりに、私が参考にした教材等のうちで個人的にベストと思ったものを、以下2、3紹介しようと思う。因みに、どういう理由かは不明だが、五度圏についてはMIDI検定公式ガイドブックの第6章「音楽理論MIDIによる表現方法」では一切触れられていない。

Sleepfreaksの講座

現在も連載中の伊藤和馬氏による初級音楽理論講座の中で、そのものずばり五度圏の解説回がある。これほど簡にして要を得た解説は他になかなか見当たらぬと思うほど明解。とりあえずこれだけ読んで頭に叩き込んでおいても十分通用するであろう。

sleepfreaks-dtm.com

プログラマー的五度圏の構築 

プログラミングの素養がある人ならば以下の資料は結構面白く読めて腑に落ちるのではないかと思う。Pythonプログラミングを通して五度圏の成立原理を理解するという一風変わった講座である(2回講座)。

{:Code Redux} | Circle of Fifths Part 1

平均律の背景を掘り下げる

五度圏(および調性)は、ピタゴラスに始まる平均律の導出と密接な関係にある。なぜ五度なのか*3、なぜ12音構成なのか、といった疑問に関する音楽史的・物理的根本原理の理解を深めるには以下の名著をおいて他にない(数理が苦手な人はやや抵抗があるかもしれないが)。

音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)

*1:調性が分からなくとも記述可能ではあるが、該当する各ノートのすべてに変化記号を付記する必要がある。

*2:公式ガイドブックの §6-5「MIDI検定2級2次試験の概要とポイント」p.240 を参照。

*3:周波数3倍音を重ねて平均律を構成するから。具体的には、Cの音の周波数を3倍にしてオクターブ下げると周波数比3/2(1.5倍)のGの音になる。このルールを繰り返していく。ではなぜ3倍なのか、3倍だと心地いいのか、という話は紹介文献にて。