昨年末に下記記事で書いた通り、DominoをMac環境で使用するにあたってはWineが必須となる。そのWineであるが、一昨日24日にv2.0のメジャー更新版をリリースした。Dominoは古いWindowsソフトであるため最新のリソースは特に必要とせず、v1.8あるいはv1.9の旧系列でも特に支障はない。しかし、一応バグ修正やパフォーマンス改善などを見越してv2.0へ更新することを推奨したい。
リリースノート等詳細は本家サイトWineHQに譲るとして、以下、更新上の注意点を若干補足しておく。
- Mac版バイナリのダウンロード: Wineで正式な安定(stable)バージョンというのはdevelopmentバージョンを指すので、基本的には"Wine development"を選択して落とす。stagingバージョンは、次期アップデート版で盛り込まれるかもしれないプラス・アルファの機能が追加されている(がDominoにはおそらく無関係)。
- Mac版のインストール方法: 上記ダウンロード・ページよりインストーラー(pkgファイル)を落として上書きインストールしても問題ない。
$HOME/.wine
以下のユーザ環境は維持される。Homebrewで入れたユーザは、brew update
コマンドで自動更新されると思う。
追記 (2018-03-30)
現在のWineは1年毎のメジャー更新スケジュールに則っており、毎年1月に大規模更新に伴ってバージョン番号が1つ上がる。ちなみに2018年に入ってからの最新版はすでにバージョン3系列である。
ただし上記の通り、DominoはWindowsの最新かつ高度なAPIを使っているわけではなさそうなので、バージョン2系列のままでも特に支障はなく、毎回律儀に更新する必要はないと思う。ゲーム・アプリ等でWineを使ったりしない限りは旧版でも特に問題ない。