DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

Tracktionのチュートリアル資料

MMLおよびDominoを活用した楽曲MIDIデータの作成と、AudacityによるWAVファイル出力までは一通り制作手順が固まったので、MIDI検定2級対策の基礎は準備完了したと考えてよいだろう。

daw-jones.hatenablog.com

 

残る課題としては、1級対策を念頭に置きつつ、上記手順で作成済みの楽曲MIDIデータをDAW (Tracktion 5) にインポートし、音色やエフェクトなどの編集を加える制作実習がある。実はもうすでに、MIDIデータのインポートからプラグイン・ソフトシンセによる発音およびエフェクトまでは軽く実践済みなのだが、未解決の問題がいくつか残っている状況なので、それらも含めて整理がてら後日稿を改めることにする。

その前にまず、Tracktionの操作に慣れ親しむためのチュートリアル資料を以下にまとめておきたい。ただし、特に日本ではまだユーザが少ないせいか、私が探った限りでは日本語の入門講座は皆無で(表面的な紹介記事は除く)、すべて英語資料となることを予め断っておく。また、一般に利用可能な入門書籍類は、今のところ和洋共に存在していない模様。

[追記] Tracktion Corporation より同社最上位のDAWとして、Tracktionシリーズを発展進化させたWaveformが4月3日に正式リリースされた。同時に同社サイトも大幅に改編されたため、以下の引用ページリンクも修正している。同社のプロダクト見直し再編に伴い将来的にリンク切れの可能性が否定できないことはご容赦願いたい。

紹介記事

唯一の日本語資料になるが、「DTMステーション」の藤本氏による紹介記事は、少しばかり概要把握に有益であろう。なお、記事対象になっている無償版のバージョンは Tracktion 4 だが、紹介機能の範囲においては現行無料バージョンの 5 と大差ないので気にしなくてよい。

www.dtmstation.com

公式マニュアル (PDF)

メーカーの公式資料は、下記マニュアルのダウンロード・ページより利用可能である。現時点では Tracktion 4 のマニュアルのみ完全版(PDF)が無償ダウンロード可能である*1。UIや基本機能はT5とそれほど大差ないようなので、T4のマニュアルも見ておいて損はない。ただし、このマニュアルはどちらかというと機能レファレンスという体裁であり、これをチュートリアル代わりに精読するのは無理があろうかと思う。

TRACKTION T4 USER MANUAL

さしあたり、§4.3 MIDI and MIDI Clips および §4.4 The MIDI Editor はざっと通読しておいた方がよいだろう。

機能全般

上記マニュアルでの学習はしんどいため、以下のYouTubeチュートリアル・シリーズ(全15回講座)の視聴を勧める。はっきり言って、現状まともなチュートリアルはこれしかないように見受けられる*2

www.youtube.com

 

本シリーズは、もともとT3のチュートリアルとして公開されていたレクチャーをT4用にアレンジしたもののようである。T4講座とはいうものの、大枠の基本機能に関してはT5用としても大半が流用可能だが、UIなどの細かい点では両バージョンで相違がある。

なお、T3のチュートリアル・シリーズより移行漏れとなっているレクチャーのうち、MIDI編集機能については別途視聴しておいた方がよいと思う。基本的な機能と操作はT5も同じである。

www.youtube.com

T5追加機能関連

上記の基本講座を押さえた上で、T5の追加新機能については、メーカー公式サイトの以下のビデオ・ページを参照。全部で20本のビデオが利用可能だが、どれもせいぜい5分ないし10分程度の短い尺なので(Overviewは1、2分程度)、それほど時間を費やさずに概要を把握できると思う。

T5 VIDEOS

私個人が一番注目しているT5の追加機能は、ステップ・シーケンサーである。特にリズム系の打ち込みに対して威力を発揮するであろう*3

www.youtube.com

*1:T3のマニュアルも無償ダウンロード可能だが、もう既に古いので参照する必要はないと思う。

*2:12回目以降最後の4回分はMackieプラグインチュートリアルなので割愛してよい。

*3:ただし、本バージョンではベロシティ編集は未対応。ベロシティ変化を追加する場合はMIDIクリップに変換する必要がある。