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DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

TracktionによるMIDIデータ編集 (5)

一応前回まででMIDI検定1級実技対策をも見据えた制作手順の確立と編集スキルの基礎固めは一通り完成できたのではないかと思う。あとは当面の間、2級対策としてひたすら練習曲のMIDI打ち込み演習を繰り返すということになろう。

ただし、SMF制作以外にも今以上に腕を磨く必要がある分野は数多く残っており、先に進む前に、自主制作も含めて今後スキルアップすべき残課題をこの辺でまとめておきたい。

効果的なエフェクト処理とミキシング

ミキシングおよびマスター編集に関しては学習すべきことが山積している上に、実習もまだ全然足りない。マスタリングは、手探りのままで勘所を押さえていないと、各パートの音がのっぺりと重なり合ったままで、なんとも表情に乏しいオーディオしか作れなくなってしまう。どのような楽曲に対しても、それ相応の立体感や遠近感を出すことが一つの大きな目標である。

前回記事でも少し触れたように、とりわけドラム・パーカッションとベースの扱いは非常に重要な肝となるところで、楽曲全体の印象ががらりと変わるほどの影響力がある。

daw-jones.hatenablog.com

ドラム・パーカッションをより立体的に

プロ制作の作品でもっとも顕著に感じるのは、リズム・パートが立体的かつ躍動感があること。初心者の場合、ドラムセットの定位をセンターに置いたまま、全体に線が細い印象しか残らぬ傾向に陥りやすいように思う(自戒含む)。

基本的には、ドラム・パーカッションの各楽器パーツは別個にトラック分解し、それぞれにパンを変えたりエフェクトを掛けるといった実践が欠かせないだろう。もちろん、ドラム・キットのプラグイン内部である程度のパーツ別処理ができれば一番効率的ではある。

低域を浮き立たせるための効果的なエフェクト

低域処理はミキシングにおける最大の難所、あるいはプロとアマの大きな分岐点と言えるかもしれない。

前回も少し書いたが、意識してミックスしないとベース(およびバスドラ等含めた低域全体)が埋没して非常に弱くなってしまい、輪郭がはっきりしない状態になる。全体にもわーっとしていて、鳴っているのか鳴っていないのか判別できないほどである。

ベースに関しては、まず音源から吟味する必要があり、特にフィンガー・ベースはベース専用のプラグインを使った方がよい*1。シンセベースも専用プラグインはあるものの、当面は Synth1の音色エディットで対応すればよいかと思う。

エフェクト処理に関しては、エンハンサー(エキサイター)のテクニックをさらに体得する必要があろう。

AUXセンド/リターンを使いこなす

立体感を出すミキシングではセンド・リターンの効果的な使いこなしも必須である。たとえば、いくつかのトラックに対して共通のエフェクト処理を適用するとか、あるいは原音(ドライ)とエフェクト音(ウェット)を別トラックにしてそれぞれパンを振り分けるというようなプロが多用する上級テクもセンド・リターンの応用である。

T5では類似機能としてサブグループという出力指定方式もあり、ドラム・キットなどのミックスで使えるかもしれない*2

アナログシンセ音作りのスキルアップ

ソフトシンセについては、アナログシンセ・モデルによる自由自在な音色作成・編集とプリセット音依存からの卒業が一つの目標となる。率直に言ってアナログシンセ・モデルはどれも似たり寄ったりなので、初心者の私が現段階であれこれつまみ食いしても得るものは少ない。当面は Synth1を使いこなすことに注力すれば他プラグインでも応用が効くはずである。

Synth1については、とりあえず下記のウェブ講座が比較的充実した内容であるように思う:

 

もう少し一般的なシンセサイザーの音色作成・編集技術の基本原理およびテクニックについては、さしあたり「クリエイターが教えるシンセサイザー・テクニック99」でも買ってがっつり勉強した方がよさそうである*3。また、これは私もすでにざっと視聴済みではあるが、SleepFreaksの下記講座も有益である。

sleepfreaks-dtm.com

追記 (4/23)

その後、Synth1およびアナログシンセ一般については動画チュートリアルを活用する方針に変更。下記記事を参照されたい。

daw-jones.hatenablog.com

オーディオ編集の実践

オーディオ素材の作成・編集については、現行MIDI検定実技では完全に無関係なので、今のところ私もまったく手付かずの領域である。

具体的には、オーディオ・クリップの録音作成と編集加工、いわゆるループ素材の組み合わせ編集といったDAWならではの使い方である。DAWビギナーの場合、どちらかというとMIDIよりもこちらを先に試すユーザが多いかもしれない*4

MIDI検定とは離れた自主制作の一環として、例えばお気に入り曲の耳コピあるいはリミックス試作などを手始めに、オーディオ編集のスキル習得に近々着手したいと思う。いずれにせよ、DAWをもっぱらMIDIシーケンサーとして使うだけでは非常にもったいない。 

*1:すでに Ample Bass P Lite II は導入して効果体験済み。

*2:すでに試しているフォルダー(グループ分けのためにトラックをいくつかまとめたもの)に対してはプラグインエフェクターを適用できない。

*3:本書は TAL-NoiseMaker というフリーのプラグイン・アナログシンセを教材にした入門書。TAL-NoiseMaker は私の Tracktion 5 環境にも導入済み。

*4:そもそも生演奏の録音(シンセ含む)とミックス編集だけならMIDIは不要。MIDIはそれなりにお勉強しないと直感的に使いこなせるような代物ではないので、ハードル高いと思う。