前回の続き。
今回は下図譜面例のようなストリングズにおけるベロシティのダイナミックな調節を取り上げる。
各ノートのベロシティ値は、実はMMLでも指定可能ではあるが、Dominoの方が直感的に編集しやすく結果の確認も容易である。この辺の使い分けは、ユーザの好みはもちろんのこと、楽曲の複雑度合いにも依存するであろう。
今回はDominoでの編集方法について簡単に記す。MMLによる記法は、機会があれば後日改めて試すことにしたい。今のところ基本方針としては、MMLは各ノートのピッチとステップ値の正確な入力に専念させる、という役割分担を明確にした方がよいと思う。
Dominoにおけるベロシティ編集は、コントロール・チェンジと同様、下例のように編集画面の右下イベントグラフ・ペインにてGUIで編集できる。しかし、一括変更機能により数値を直接修正する方が速く正確に編集できることも多い。特に和音が対象となっている場合はそうである*1。
上記の譜面例のように、ベロシティを段階的に変化させる場合は、概ねリニアに変化するよう増分/減分のステップ値を計算して加減算していく。最初と最後のノート以外、途中経過値はざっくりした感じでもよく、厳密な直線を描く必要はない*2。なお、インクリメンタルな変化を出す際、MMLでは差分で指定できる方法があり、そちらの方が便利なケースもあるだろう。