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DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDI検定1級公開セミナーの動画など (2)

MIDI検定 制作一般 読譜

前回の続きというか蛇足。その他1級実技対策上の課題や問題点、セミナー3回全体を通しての感想などを追記しておきたい。 

daw-jones.hatenablog.com

1級対策用の作業フローや使用ツールについて

1級課題曲のスコアを見て確信したのは、Dominoはたぶん使えないだろうな、ということである*1。その根拠としては、

  • 2級練習・課題曲よりも楽器パート(トラック)の数や小節数が段違いに多い。こうした作品はDAW (Tracktion) で編集する方が全体を俯瞰した上で漏れやミスを発見しやすい。
  • パート譜において全休符がかなり多い。ということは、MIDIデータ作成にあたり、トラック丸ごとではなく数小節のMIDIクリップ単位で作成編集した方がはるかに効率がいい。
  • GM音源以外の音色適用やエフェクト加工などでDAWによる編集はいずれにしても必須。であれば最初からDAWで一元管理した方が効率的である。

なお、MMLは楽曲全体というよりも個別のMIDIデータクリップの作成には依然として援用できると考えられる(ノートミス対策)。

ヒューマンな表現とMIDI打ち込みの方法

前のめりな感じを出すとかグルーブ感を出すといったノート・タイミングに絡んだニュアンス表現は、データの打ち込み微修正というより、むしろキーボード生演奏によるリアルタイム録音で対処する方が速いし効果的だろう*2。自主制作ではリアルタイム録音でさっさとクリップを作っていくという運用が主体になるかと思う。

ただしMIDI検定の場合、1級実技の1次審査段階ではMIDIデータの正確性がチェックされるので、ノートのタイミングを敢えて意図的にずらしたりするような芸当も使えず、思い切ったグルーブ感とかは押し出しにくい。その辺は1級実技試験のジレンマになっているようにも思う*3

生楽器シミュレーションの一抹の虚しさ

さすがにMIDI表現が100%無駄であるとは全然思わないが、MIDIで生楽器をとことん再現することにこだわるのは邪道ではないか、という疑念も若干抱く。実際のところ、弦楽器等MIDI打ち込みでは労力に見合った効果が得られにくく、百歩譲って音源プラグインやハードシンセの技術進歩に頼る方がより目的に叶う場合が多い。

というか、生楽器演奏が使える環境であれば生演奏をDAWに録音してしまう方がどう考えてもベストである*4。もちろん、この辺の制作スタンスはジャンルや制作時間・コストにもよりけりだろうとは理解するが。

*1:DAWより書き出したSMFの読み込みチェックには使えるかもしれない。

*2:オーディオ録音ではなくMIDIデータの記録という意味で。コントロール・チェンジは演奏後に追加で一括編集でもいい。

*3:オーディオしかチェックされない2次審査用の別エディットを用意して対応するという裏技も考えられるが、そこは制作時間制限とのトレードオフになる。

*4:ギター演奏は通常は生演奏を使うと外山先生も白状しておられた。