DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

生楽器対策用に Studio One 3 Prime

ずっと気になっていた生楽器音源について補足。来年 (!) の受験予定なのでまだ全然先の話ではあるが、主としてMIDI検定1級実技への対応策として必要に迫られている状況である。

以前の記事で、サンプル音源の Sample Tank 3 フリー版を取り上げたが、如何せん無償バージョンだと利用可能な楽器が非常に少ないのが難点である。これだけでは、特に管楽器(ブラス系)は対応できないと思われる。

daw-jones.hatenablog.com

 

もちろん、プロならここで Vienna Instruments とか定評あるオーケストラ用有償音源ソフトの導入が一番近道だろうが、私のようなエレクトロ志向の素人には投資効果がまったく見込めず、正直言って躊躇せざるを得ない。そこで、いろいろ探求した挙句に以下のような究極の (?) 生楽器音源対応策を考える。

苦肉の解決策としては、本記事タイトル通り、Studio One 3 の無料版である Prime を導入し、これを生楽器のオーディオ素材 (WAVファイル) 作成用として使えばよい。というのも、内臓サンプル音源機構である Presence XT は、Prime版であっても管弦楽器等生楽器の音源がそれなりに充実しており、音質も結構良いからである。

www.mi7.co.jp

 

むろん一般的なDAWとしてもそのまま使えるが、これはユーザによって好みの分かれるところだと思う。私自身は、少なくとも自主制作用のDAWとしての使用はまったく考えていない。なぜなら、Prime版の機能制限として、プラグインを一切追加できないという致命傷を抱えるからである*1。これでは自由な自主制作はまったく覚束ないであろう*2

Prime版の機能概要については、下記のレビュー記事および試用動画を参考。

www.dtmstation.com 

www.youtube.com

 

以下は、内臓音源の試聴テスト動画の一つ。ただし、これは 最上位Professional版のデモであり、Prime版で利用できる音源は一部に限定される。が、最低限のMIDI検定1級対策用としては十分であろう。

www.youtube.com

*1:あとUIも看過できない(多分に好みの問題だろうけど)。TracktionのフレキシブルなUIに慣れてしまうと、Studio One や同系統の Cubase みたいなミキシング・コンソールのアナロジーに依拠したかっちりしたUIはどうも苦手になってしまった。

*2:私が試用した限りでは、どうもMIDIのエクスプレッション等コントロール・チェンジに再生対応していないようでもあった(編集ペインは表示されるのだが)。なので、MIDI検定実技用の編集・再生用DAWとしても使えない残念な代物ということになる。どちらかというと、ギター奏者などのデモ楽曲録音機としてふさわしい印象を受けた。[訂正] 内蔵音源 Presence XT のモジュレーション・マトリックス設定で CC#11 Expression の受信再生は可能。これについては別途記事にて補足追記