DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

MIDI検定2級の基礎準備終了と試験対策雑感など

昨年12月あたりよりこつこつとやってきたMIDI検定2級1次・2次の試験準備については、GWを通じて1次試験の過去問および2次試験練習曲の実践演習ともにすべて完了となった。ちょうど半年程度で一通り終了となり、予想外に早く消化してしまった感はあるが、1次と2次を峻別せずに有機的に組み合わせて学習した方法が図らずも非常に効率的・効果的であったと思われる。

そのあたりを含め、気が早い話ではあるが、半年間の振り返りと反省を兼ねた試験対策的な雑感をここでまとめておく。年後半以降これから準備に入る受験者や来年以降の受験予定者の参考になれば幸いである。

MIDI検定2級試験対策のコツみたいなもの

2次対策優先しつつ1次をカバー

私のようなMIDI/DAW初心者は、2次試験の練習曲演習から入った方が1次対策もやりやすいと思う。というのも、1次試験は実践ありきで座学だけでは腑に落ちない課題が大半を占めるからである。特に、

  • MIDIイベントリスト問題
  • アナログシンセの音作り
  • DAWによるエフェクト処理やミックス、マスター編集

については、実際にDAWを使った実践経験がないとなかなか身につかないであろう。読譜音楽理論に関しても、実際の制作体験があれば理解が速くなる。

逆に暗記ものに近い領域は、

  • MIDIメッセージの規格仕様(特にシステム・メッセージ)
  • 著作権法関連

ぐらいかと思う。前者はやや難解なため、自分なりに整理して頭に入れておかないと、例年と異なる出題パターンが出た時に正確な対応が難しい。下記記事などを参考に。

daw-jones.hatenablog.com

過去の練習曲は全部やってみる

繰り返しになるが、2級に関しては2次試験練習曲演習の重要性が非常に高い。優先度が高いということは、先に手をつけておくべき、ということになる。また、練習曲をより多くこなした方が有利であることは言わずもがなである。

この点に関しては、初心者は当然のこと、ある程度の実践経験者とて例外ではないと思う。なぜなら、2級2次独特のルールやスコア・リーディング能力も要求されるからである*1

また、できるだけ早期に自分なりの制作環境とワークフローを確立した方がよいが、この見極めは、練習曲の制作実習を通じて試行錯誤しないと難しい。実際私も何回か利用ツールや制作手順の変更を試している。

1次のイベントリスト問題と2次は表裏一体

1次のイベントリスト問題は、2次練習曲の実践経験があれば比較的容易に解答できる。逆に、練習曲演習をやらないと譜面の解読からして困難な場合が多々ある。

1次はこのイベントリスト問題の配点比重がかなり高いため、絶対落とさないつもりで体得する必要があり、これには2次練習曲の実践回数がかなり効いてくる。

ピッチベンド・チェンジの入力方法などについては、イベントリスト問題がサンプルとして参考になることもあり、練習曲演習と相互にフィードバックすれば効果的に学習を進めることができる。以下の過去記事などを参考に。

daw-jones.hatenablog.com

1次知識問題は過去問演習で充足

1次のイベントリスト問題を除いた知識問題に関しては、過去問演習の徹底で足りる。基本的には間違ったところを公式ガイドブックに遡って復習確認、何度かフィードバックを繰り返せば自然と満点に近づく。

現状、過去6回分(新制度発足時の模擬試験含む)の過去問が利用可能だが、イベントリスト問題の比重が大きい分、3級ほど量も多くなく簡単なので、時間が許せばすべて解いてみた方がよい。

3級同様に同一出題パターンの繰り返しか、もしくは同工異曲な問題ばかりなため、2、3回もやれば、たぶんほとんどの人は90点以上得点できるのではないか。私も最終的には95点以上難なく突破できるようにはなった。

今後の予定

純然たる2級対策としては、私個人はもうやることがなくなってしまったので*2、この延長線上で当面は1級の課題曲演習にゆったりと取り掛かり、来夏受験予定の1級の準備に入ってしまおうかと思う。本年末に予定される2018年2月期2次試験の練習曲公開まで何もしないでいると勘が鈍ってしまうおそれがあるからだ(1次試験のイベントリスト問題対策を含む)。

他方、1次試験の知識問題は覚えてしまえば特に難しくはないので、本番直前1ヶ月程度で再復習すれば御の字であろうと思う(実質的に1、2週間もあれば十分か)。

あと追加の2次試験対策として敢えて盛り込むべきは、CD-Rの書き込み実験ぐらいであろうか*3。私のMac環境では内臓の光学ドライブがないので、安価な外付けのCD/DVDドライブを購入し、書き込み試験を1、2回やっておく必要がある。しかしこれは早くとも年末年始休暇頃で十分だろう。

*1:特にピッチベンド・チェンジやコントロール・チェンジの記法に慣れる必要がある。ギターやベースのオクターブの指定やベロシティ、ゲートタイムについても細かいルールがある。

*2:厳密には2級2次試験の筆記対策という未知の領域が残っている。しかし守秘義務のせいか試験情報がほぼ皆無なので、イベントリスト問題あるいは実技演習の延長で対処することぐらいしか思いつかない。

*3:成果物をデータ用CDに焼いて郵送する必要があるため。無用な本番トラブルを避けるために稼働実験・検証はやっておくと安心である。