DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDIによるギターのストローク表現

MIDIを使った主たるギター奏法シミュレーションのうちで、ミュートとチョーキング(ベンディング)、ハンマリングオン(またはプリングオフ)の3種はすでにMIDI検定2級の練習曲でカバーされている。しかし、もっともギターらしい奏法とも言えるコードストローク(ストラム)については、私が知る限り練習曲中で目にしたことがないので、未習熟のままである。そこで今回はストローク奏法について確認しておく。

基本的な考え方

ストローク奏法はMIDIでは定番の確立された方法論があって、それも種明かしをしてしまえば拍子抜けするほど簡単である。すなわち、コード構成音のノートオンのタイミングを高音から低音(またはその逆)の順に少しずつ(数ティックずつ)ずらせばよい。

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上図具体例の通り、ダウンストロークの場合は低音から高音の順、アップストロークであれば高音から低音の順にずらす。このズラしによって「ジャラン」という発音のニュアンスをシミュレートする。適度にミュートも混ぜれば、こんな簡単な工夫でも案外ギターらしく聴こえる。

上述同様の具体的なテクニックについては、公式ガイドブック第6章「ギターに共通する奏法について」pp.226-227 にも紹介されている。

Dominoでの自動編集法

ストローク・シミュレーションのためのノートオンのズラし表現は、Dominoで自動展開できる機能がある。ストローク奏法にしたいコード進行をピアノロール上で選択した状態で、メニューより イベント > ストローク を開くと以下のような設定パネルが表示される。

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ベロシティも自動調整可能なので重宝すると思う(通常はストローク順に減少させることになろう)。最後にOK押下で下例のようなストロークの打ち込みを瞬時に実現する。

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効果のほどは

意外にもGM音源のギター音色ではそこそこ本物に近い効果を得る。他のパートと混ぜてボリューム調整すればほとんど違和感なく聴こえると思われる。

試しに上例のMIDIデータを Studio One 3 Prime にインポートして Presence XT のギター音色で再生してみたが、音色次第で効果の発揮具合は大きく異なる。例えば、ストラトキャスターはある程度の効果は出ている一方で、逆に残念ながらアコギは効果が薄い印象を受ける。

音源のアーティキュレーション機能

簡便法として上記のMIDI表現テクニックも使い場所はあると思うが、今ならリアルなサンプリング音源が持つストローク表現機能*1を活用する手法の方がおそらくもっと一般的であろう。これについては稿を改めて補足することにしたい。

*1:たとえば、Ample Sound Guitar M Lite II など。Strummer 機能を内蔵する。