DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

オーケストラと定位設定

MIDI検定1級の2016年課題曲のようなオーケストラ曲を制作する場合、各楽器パートの定位(パンポット)をどう設定するか、は一つの大きな課題となる。

常識的には、オーケストラの通例の配置パターン*1に合わせるのが無難だろうと思う。ちょっと聴いた感じでは、これだけでも割と本物っぽい印象を与える*2。たとえばコンサート・ホールで聴いているような効果を狙うのであればこれでよいと思う。

ただ、実際はどうもそう単純でもないらしく、クラシック曲レコーディングのミックスダウンでは必ずしもオーケストラの編成配置通りにパンを振っているわけではないそうである。要は配置通りにした場合、一部楽器同士で音色や周波数領域が被って音が埋没してしまう懸念があるということ。これについては下記記事を参照:

musicmaterial.jpn.org

 

正直このあたりは正解が特にあるわけでもないため、最後は自分の耳を頼りに確認調整するしかない。各楽曲に合わせて表現者の解釈は様々あってしかるべきなので、あくまで参考基準として知っておけばよいということだろう。

自分なりの結論としては、一応はオーケストラの配置パターンを出発点として、聴いた印象で違和感がある部分については微調整してズラす、という方策でいいと思う。

蛇足。オーケストラ曲は、本来は音楽科の専門課程でお作法をみっちり勉強しないと品質が担保されないであろうが、趣味のDTMでそこまで要求するのは荷が重過ぎるので、たとえば下記教本で最低限の常識レベルを養うのも一法かと。MIDI検定1級対策にも使えそうである。

www.stylenote.co.jp

*1:米国式(第1と第2バイオリンを左側に隣接配置)と欧州式(第1と第2バイオリンを左右両翼配置)の2種類あり、現代では前者が主流らしい。詳しくはWikipediaの記事などを参照。

*2:Studio One 3.5 Prime の内蔵音源 Presence XT を使った場合。MIDI検定1級程度の編成であれば、Prime版の音源だけでも十分間に合う。