グリッサンド (glissando) も管楽器を中心としてMIDI検定1級課題曲ではよく目にする表現だと思う。2016年課題曲ではバスクラリネットに1箇所だけ出現する(下例参照)。
クラリネットのグリッサンドは実際には以下の動画のような演奏となる:
これの再現法は楽器によって異なるが、大別して2種類考えられる。すなわち、32分音符などの半音階等でノートを打ち込む方法と、ピッチベンドで対処する方法の2つである*1。上記実演でもわかる通り、クラリネットの場合はピッチベンドで滑らかに変化させる方がリアルに表現できると思われる。
上の譜例では、5半音分のインターバルを下降している。したがって、同楽器パートの音色ではベンドレンジを "5" に設定し*2、グリッサンドの適用箇所において 0 から -1 に漸減させる。その後、次のノートが発音される前に再び 0 に戻すことを忘れないようにする。なお、-1 に振り切るタイミングは、記譜通りに概ね2拍目の頭に来るよう調整すればよい(下図参照)。