DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDIとMIDI検定に想いを馳せる盆休み

昨日掲載の「DTMステーション」の以下記事は、しみじみしながらも興味深く読んだ。

www.dtmstation.com

 

過去にも書いたことだが、DAW隆盛の現在でもMIDIは依然として楽曲制作の上で中核を成す技術であることに変わりはない。DAWの登場でMIDIは過去の遺物と化した、といったごとき論調もごくたまに目にすることはあるが、もちろんこのような認識は単なる誤解に過ぎない。

しかし、主たる表現手段がDAWのオートメーション機能などに移ったことや、GM音源の活用が廃れたこともあって、かつてのDTM打ち込み全盛期に比べれば影が薄くなったことは否めないと思う。

ただし近年になって再び脚光を浴びるチャンスが到来している。すなわち、AIによる自動作曲の研究が盛り上がりを見せているという状況である。インプット学習用のデータとして、または生成結果や再生用の標準フォーマットとしてMIDI(正確にはSMF)がよく使われているようである。なので、枯れて安定した技術仕様としての強みを発揮しつつ、さらに活躍の場を拡げる余地はまだまだあると思う。

またAMEIといえばMIDI検定だが、世間一般の人は次のような感想を抱いて当然だろうと思う(以下引用):

MIDI検定のような公的なものを通じて情報共有されているのはちょっと意外で面白く感じました。MIDI検定は20年近く実施されていると伺いましたが、これがMIDIの発展にどう寄与するのかというのも気になるところです

皮肉にも、DAWをも取り込んだ2012年の試験制度改訂以降に受験者があまり増えていないのは気になる。所詮は業務独占資格ではないので、実利性がないことを敬遠されている節もあろう。逆に旧制度下で今では考えられないほど多くの受験者数を誇っていた理由はよくわからないが。

しかし、MIDI規格を系統的に習得する学習課程としては、MIDI検定のカリキュラム以上のものは現状ないと思われる。そこはさらに強く押し出してもいいメリットのはずで、もっとアカデミア(音大や専門学校のみならず音響工学系の大学学部なども含む)とその学生にアピールした方がいいだろう。私のようなごく少数の物好きな趣味人を除けば、社会人は実益が見込めない資格など見向きもしないわけで、一般向けに広く浅くアピールしても認知度アップには結びつかないと思う。