DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

意外に侮れぬGarageBand

GarageBandは、どうせ Logic Pro X の劣化版オモチャで使い物にならんだろうと勝手に思い込んでいたせいで、DAWとしてはまったくのノーマークだったが、下記記事でも解説されている通り、今月頭に追加のサウンド・ライブラリ含めて完全無償化されたついでにちょっと試してみたところ、期待以上に使えそうな代物だったので懺悔中の私である。灯台下暗しとは正にこのこと。

www.dtmstation.com

大昔の旧版のイメージでは、もともとループ素材を組み合わせて制作する(遊ぶ)ことしかできないと思っていたが、MIDIの打ち込みなど結構細かいところまでサポートされているようなので、自主制作のみならずMIDI検定1級の2次審査対策にも使えるかもしれない。

実はmacOS版よりもiOS版の方が上等な機能が多く、タッチパネルを活かしたバーチャル楽器演奏や、リズム打ち込みに威力を発揮するビートシーケンサー、コードヘルパー的な機能などかなり充実しているように見受ける。この辺は新機能含めて後日試用検証したいと思う。

ちょっと驚いたのは、楽器音源の音質がかなり良いことで、特にシンセはモダンなEDMにも十分対応可能な品質だと思う。これは正直言って Studio One  (Prime版) 内蔵音源の Presence XT シンセ音源より数段良い*1

大きな機能制約としては、MIDI書き出しがサポートされていない点ぐらいか。サードパーティー製のユーティリティ・ソフトなどを組み合わせてハックする手はあるらしいが、ハードルが高い。その逆に外部MIDIデータのインポートは簡単にできる。なので、MIDIの打ち込み制作自体は使い勝手の良い Studio One を使う等の役割分担をやってもよい。

また、トラックごとのステム書き出し機能はないが、楽曲全体をWAVやAIFFでの非圧縮フォーマットで書き出すことは可能のようだ。リミックス制作には案外使えるかもしれない。

基本的に Logic Pro X と共通のUIであるため、GarageBandを使いこなせるようになれば、プロ仕様DAWへの乗り換え移行は Logic Pro X が一番スムーズだろう。個人的に Studio One Professional版 への移行を考えていたところであったが、リーズナブルな価格といい、Macユーザとしては Logic Pro X が順当だろうか。非常に悩ましいのだが、しかし Studio One Prime版 と Tracktion 6、そしてGarageBandの無償DAWトリオを使えるとすれば、もはや有償のプロ仕様DAWは不要(少なくとも趣味の範囲内では)、とすら思う今日この頃である。

*1:Presence XT の生楽器音源はそこそこ良質と思うが、シンセ音色は古色蒼然としていてほとんど使い物にならない印象がある。無償Prime版の制約かもしれないが、Professional版も大差ないのだろうか。