DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

スウィング(シャッフル)とクオンタイズ (2)

以下記事の続きで、本稿では Studio One 3.5 Prime版(以下S3)における具体的なスウィングMIDI入力の方法について記す。

daw-jones.hatenablog.com

2種類の入力手順

S3含めて一般的にDAWでは以下のような2種類の入力手順が考えられる:

  1. ピアノロール編集画面の小節グリッドをあらかじめ8分3連スウィング100%のグリッドに設定しておき、各ノートの頭はそのグリッドに合わせて手入力していく方法。この場合は後から該当ノートを全選択してクオンタイズ適用処理をやる必要はない。ただし、ストレートと違って変則グリッドになるので、慣れていないと途中で混乱する可能性はある。
  2. 最初はすべてスコア通りのストレートで入力し、後から該当箇所に対して一挙に8分3連スウィング100%のクオンタイズを適用する方法。一番簡単確実ではあるが、場合によっては機械的なクオンタイズの結果に対して追加の微修正が必要となることもある(後述)。

後者2番目の方法がお手軽なので、今回は2番目の後処理スタイルを試してみるとする。

譜例とストレート入力

MIDI検定2級2次試験の練習曲セットから課題曲No.2のハーモニカ主旋律冒頭部分を3小節ほどサンプルとして取り上げる。

これを譜面通りの8分音符ストレートで、音価100%のままMIDIデータにすると、以下のような具合になると思う(グリッドは8分音符単位):

スウィング100%のクオンタイズを適用

次に、入力したこれらのノートをすべて選択し、クオンタイズの単位を"1/8 100% sw" に設定した後に Action > Quantize を適用する(単に"Q"キーを押下するだけでもよい)。結果は次の通りとなる(グリッドが2:1の幅で3連符モードになっているところに注目):

これでノートの頭位置(タイミング)はばっちりスウィング指定通りに揃うのだが、オリジナルのストレート入力時のデュレーションそのままで変換されるため、上例のようにどうしてもノートの重複箇所が避けられない。

これらをすべて手作業で微修正しなければならないのは面倒臭い欠点ではあるが、どのみち音価100%のデュレーション(ゲートタイム)は80%や50%等に編集する必要があるため、そのついでに直していけば完全な二度手間という事態にはならないと思う。

追記 (2018-01-15)

頭位置だけではなく、お尻(エンド)に対してもクオンタイズを掛ければ、ほぼ手修正なしでスウィング化できる(とりあえず音価100%の状態で)。

具体的には、ピアノロール編集画面上の Action メニュー(または右クリックのコンテキスト・メニュー)から "Quantize End" を選択適用する。

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音価とノート重複の修正

上述の通り、少なくともノートの重なりに関してはS3上で修正を加える必要がある。デュレーションについては、ストレートの時と同様に全部Dominoで編集する方がMIDI検定2級のルールに即して正確に仕上げることができるが、MIDI検定2級2次以外の一般制作や1級課題曲であればS3で適度に調整・完結しても問題ない。S3で修正後の完成イメージは概ね以下のようになる: