制作一般
ボカロ楽曲の制作シーンもすでに衰退論が囁かれる昨今、なにを今更感があるかもしれないが、代替ツールとして無償版AlterEgoがそこそこ使えそうだったので備忘録がてらに書き留めておく。 sleepfreaks-dtm.com Mac版はAUプラグイン仕様なので、Tracktion は…
もう1週間ほど前になるが、以下記事で Chrome Music Lab の新機能である Song Maker が紹介されていたついでに、自主制作に使えそうな自動作曲ツールでもあるかと思って同Lab全体をざっと試してみたところ... jp.techcrunch.com musiclab.chromeexperiments.…
先月末あたりにはてなブックマークでバズっていた以下の記事と、その記事より引用されている参照記事を一読しての感想をメモ書き程度にちょこっと記す。 note.mu 追加の参照記事: 収録レベルの話:Studio Gyokimae 音圧アップ競争のバカバカしさについてはま…
昨年末に書いた以下記事に対する若干の補足。iOS版GarageBand(以下GB)を使った演奏結果を援用する際の具体的なワークフローに関し、一例として書き添えておく。 daw-jones.hatenablog.com 目的: Touch Instrument の美味しいとこどり どのようなDAWを使う…
ネットで資料を渉猟中に偶然見つけた以下の体験談記事が面白かった: 究極初心者がとりあえず聴けるレベルの曲を作れるようになるまで · GitHub それにしてもGitHubでこんなDTM絡みの記事は大変珍しい。思わず頷いたり身につまされる話もあったりして、最後ま…
下記に補足して、気になるAI自動作曲プロジェクトに Flow Machines を書き加えておきたい。 daw-jones.hatenablog.com ソニーコンピュータサイエンス研究所(パリ)にて研究開発されている Flow Machines は、最近読んだBBCの以下記事よりその存在を知ったの…
あってもよさそうなのに、意外とDAWに搭載されていない機能として、異なるソングを跨いだトラックの丸ごと複写機能がある*1。「丸ごと」というのは、使用インストゥルメントやエフェクトおよびそれらの設定すべてを含む。 要するに、別の曲で使った特定トラ…
以前書いた以下の過去記事に対するちょっとした補足。 daw-jones.hatenablog.com 減算方式のアナログシンセと違ってFM音源のシンセは音作りが難解であるという印象が根強いが、基本原理は案外単純なので、きちんとお勉強すればある程度は自分で音作りできる…
以下記事の補足で、オーディオCDの作成方法に関する簡単な備忘録とする。幸いサードパーティー製の書き込みソフトは一切不要である。 daw-jones.hatenablog.com iTunesを使う方法 データ書き込み同様に非常に単純で、要はiTunes上に適当なプレイリストを作り…
MacによるCD-Rのデータ書き込みに関し、備忘録として簡単にまとめておく。ほとんど一般論だが、MIDI検定試験での実技対応を念頭に置いている。 MIDI検定試験での成果物提出フォーマット MIDI検定2級2次試験では、SMFとWAVファイルの2つをデータCDに書き込ん…
以下記事の補足ではあるが、コントロール・チェンジ (CC) #74 Brightness (スウィープ表現)の適用方法に関して少し掘り下げてみる。 daw-jones.hatenablog.com Dominoによる対応方法 右下編集ペインの中から "LPF Cutoff Frequency" を選び、他CC同様に制…
ピアノロール編集画面でMIDIノートを編集している際、同一ノートのデータを二重に入れて重なった状態のまま気づかないでいることがごく稀に発生する。 いわゆる鉛筆ツールは二重入力を許容しないため、入力モードでの作業中には遭遇しないが、修正モード下で…
MIDI検定1級2013年課題曲演習の一環ではあるが、音源音色について補足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com Studio One 内蔵音源である Presence XT は、生楽器音源としては大抵のケースで申し分なく、実際のところMIDI検定1級2016年課題曲や2011年課題…
MIDI検定1級2013年課題曲演習の一環ではあるが、制作一般論としてトランペットなど金管楽器に登場するミュートの譜面解釈や音色対応などについて補足する。 daw-jones.hatenablog.com トランペットのミュートいろいろ 一口にトランペット用のミュートと言っ…
以下記事の続きで、本稿では Studio One 3.5 Prime版(以下S3)における具体的なスウィングMIDI入力の方法について記す。 daw-jones.hatenablog.com 2種類の入力手順 S3含めて一般的にDAWでは以下のような2種類の入力手順が考えられる: ピアノロール編集画面…
以下の記事で書いた通り、今回のMIDI検定2級2次試験練習曲の一つに8分3連のスウィング(シャッフルまたはハネ)表現が登場した。スウィング調の制作については私も初体験なので、少し掘り下げて書き記しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 基本的な考え…
GarageBand(以下GB)を使った制作におけるマスター処理について、以下の過去記事に対する補足訂正を兼ねて書き足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 上記記事で、GBのマスター処理は意外に難しい、というような苦言を書いてしまったのだが、下図に掲…
前回記事の一環でもあるが、LANDRを使ったマスター処理に到るまでの制作プロセスで、Studio One 3.5 Prime版 と Tracktion 6 および GarageBand という無償DAWのコンボを使い倒す機会があったので、使い分けに関する個人的な気づきなどをまとめておきたいと…
LANDR主催のリミックス・コンテストに練習がてら参加してみたのだが、その際にLANDRを使ったマスタリングを試す機会があった。これが意外なほど仕上がり結果が良かったので、過去記事への訂正も兼ねて紹介しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 実は今年…
掲題の件、昨日DTM界隈で大きな話題になっていたので一応備忘録として書き留めておく。 icon.jp sleepfreaks-dtm.com 私の世代だとCakewalkと言えば否が応でもRolandを想起する。確か大昔の90年代後期にミュージ郎パックを買った際、Cakewalk Express (?) …
GarageBandは、どうせ Logic Pro X の劣化版オモチャで使い物にならんだろうと勝手に思い込んでいたせいで、DAWとしてはまったくのノーマークだったが、下記記事でも解説されている通り、今月頭に追加のサウンド・ライブラリ含めて完全無償化されたついでに…
Studio One に限らずDAWによる制作中にトラック数や音数が増えてくるとCPUの処理負荷が高まり、ノートPCなどの非力なマシン環境によっては再生時頻繁にクリップする事態に陥る。MIDI検定1級課題曲のような比較的小規模な楽曲制作であっても、2011年度課題曲…
Tracktion 6 で強化されたステップ・クリップ機能を用いてドラム・パートのMIDI打ち込みを効率化する方法について備忘録的にまとめる。Tracktion独特なUIのせいもあって、ちょっとしたコツが要るため、今書き留めておかないと私自身忘れかねない。 これは下…
前回記事の続編、というかおまけ。前回は単純に出だしの単音だけ与えてメロディを生成させてみたが、今回はコード進行の制約を与えるモデルを試用してみる。 daw-jones.hatenablog.com 使用するモデル 今回は、Melody RNN ではなく、Improv RNN を用いる。 …
以前書き留めた下記記事の続きのようなものではあるが、ちょっと気になっていた自動作曲サービスの Amper Music を触ってみての雑感を軽く書いておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、利用方法についてはすでに方々で紹介記事が書かれているので、この…
随分と間が空いてしまったが、前回の環境構築に引き続き、MIDIデータの生成を試してみる(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com プリセットの学習済みデータ 有難いことに、Magentaには数千曲のMIDIデータを使って学習したモデル一式が添付さ…
先週の下記 The Verge の記事は、今偶然にも私自身が色々と自動作曲ツールを渉猟している最中でのニュースだったので、ついに来たかという感慨を深めた一件であった。 www.theverge.com 要は、AIによる楽曲生成ツールを使って曲の断片を作り、独自の工夫によ…
前回の続き(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com 前回記事の最後で触れたように、Magentaの実行環境を構築する方法はいくつか存在するが、私は今回はDockerを使った導入方法を選んだ*1。というのも、これが最も単純明快で、かつ既存環境との…
夏休みの自動作曲探求シリーズの終章として、AIベースの楽曲生成モデルをできる範囲で実際に試してみたいと思う。これまでは、アプリやWebサービスの形態でお手軽にすぐ使えるツールのみを少々漁ってきたが、ここから先はMIDIの基本や(若干の)Pythonプログ…
夏休みの自動作曲探求シリーズ第5弾。お手軽ツール編の最後を飾るのは、東大発祥の国産プロジェクトであるオルフェウス (Orpheus) である。 daw-jones.hatenablog.com オルフェウスはあくまで学術研究プロジェクトであるため、いつまで公開が継続するか未知…