もうかれこれ3週間ほど前に、平成最後となった本年2月期MIDI検定2級2次の試験結果がすでに公表されていたものの、当ブログで触れるタイミングがすっかり遅くなってしまった*1。 実は試験実施時に書いた私の寸評記事でも引用させてもらったのだが、とある受験…
昨日 Apple App Store の Today 紹介ページでフィーチャーされていたため、私を含めて初めて気づいた人も少なくなかったのではないかと想定されるが、オープンソースの無償iOS版シンセ Synth One *1がとても素晴らしく、思わず紹介したくなった次第である。 …
本日春分の日の Google Doodle は、バッハ生誕334周年を記念した自動作曲ツールになっていて、機械学習を応用した作曲技法に関心がある私にはちょっとしたサプライズだった。 www.google.com www.itmedia.co.jp 機械学習系の裏の仕組みは Magenta プロジェク…
2019年2月期のMIDI検定2級2次(実技)試験が先週末2月16日から18日にかけて実施され、予定通り終了した模様である。 本番では練習曲No.4に類似したテイストの和風な楽曲であったようで、もし他の練習曲に盛り込まれていた転調や変拍子が入っていなかったとす…
私は特にアジカン (Asian Kung-fu Generation) のファンというわけではないけれど、1週間ほど前にバズっていた下記記事は今現在の足元の音楽シーンを如実に反映しているという意味では非常に興味深い、というかちょっと感慨深い印象すら抱かせた。 realsound…
久々の Tracktion Waveform 小ネタ。 27日まで目下開催中である楽器音響関連の国際見本市 NAMM 2019 にて Waveform 10 のプロトタイプが展示披露されているようで、次期バージョン新機能の一端を垣間見ることができる。 Waveform は、制作ワークフローの効率…
国際的な展開としてMIDI規格がバージョン2.0へと改訂に動き出したとの下記記事が結構バズっていたので、備忘録がてら少し触れておきたい。具体的な改訂領域については下記記事を参照していただくとして本記事での繰り返しはなるべく避ける。 www.dtmstation.…
GarageBand(または Logic Pro X)付属のループ素材は、種類がとても豊富な上に音質も良いので、やろうと思えばループ素材の組み合わせだけでいくらでも楽曲を制作することができるほどだが、素材のクオリティに加えて特筆すべきは、楽曲のキー設定に合わせ…
昨年12月月間に実施された「DTMステーション」によるDAW国内シェア推計調査の最新結果が公表され、大変興味深い。個人的には半ば予想通りというか、さほど意外性がないように思える側面もある。 www.dtmstation.com Studio One シェア拡大の最大要因は、上記…
年も改まったところで新年の抱負というほどのものではないが、本ブログで新たに追求したい課題や取り上げたいトピックなどについて展望を述べておくことにしたい。半分以上は自分自身に向けてのTo-Doリストみたいなものではあるが。 DSP (デジタル信号処理) …
師走の慌ただしさでつい更新が滞ってしまったが、冬季休暇に入ったところで年末恒例で公開されるMIDI検定2級実技試験練習曲をちょっとレビューしてみたい。 1級到達後はMIDI検定ネタはもう要らないかな、と思ってはいたものの、個人的なブラッシュアップも兼…
下記記事でも紹介されている通り、大学発信の講座を中心としていわゆるMOOC (Massive Open Online Course) が昨今花盛りである。基本的に機械学習やプログラミングなどのSTEM系講座が圧倒的多数だが、音楽やその他アートなどの人文系講座も探せば結構たくさ…
2週間ほど前の記事(前編と後編)になるが、国産自動作曲プロジェクトとして割と名が知られている Orpheus に参画していた研究者の方のインタビューが色々と示唆に富んでおり、興味深く拝読した。 www.orpheus-music.org www.itmedia.co.jp www.itmedia.co.j…
小ネタだが、面白い動きだと思ったので紹介がてらのメモ。 最近のソフトウエアの販売モデルとして、使いたい期間だけを必要に応じて支払うといういわゆるサブスクリプション型が結構増えてきているように感じられるが、Studio One もその仲間入りを果たした…
日本での知名度はあまり高くはないのだが、Tracktion社から提携販売しているプラグインの変わり種シンセ Waverazor が11月に入って無償のLE版を出したので、備忘録を兼ねて紹介しておきたい。私も早速ダウンロードして Tracktion 7 に入れてみた。 www.dtmst…
このところMIDI検定ネタが続いてしまったが、かなりニッチなテーマゆえ*1、1級到達により本記事でそろそろ一区切りということにしようかと思う。 daw-jones.hatenablog.com また、MIDI検定の受験アプローチについては下記記事でほぼ書き尽くしたと考えられる…
DTM全般に関してはズブの素人で、DAWを触ったことすらなかった私も約2年がかりでMIDI検定3級から2級、そしてついに1級まで到達を果たすことができたのだが、これまでの学習歴やスキルアップの来し方を振り返ってみて、私自身が考えるMIDI検定試験の意義を改…
本日25日、去る8月に受験した第10回MIDI検定1級試験の合格者受験番号が協会サイト上に掲示され、私も無事に合格したことを確認した。 MIDI検定1級受験番号発表 協会サイトの総評コメントや私が以前書いたレビュー記事の通り、本年の課題曲は音数がかなり少な…
当ブログのアクセス解析を見ていたらMIDI検定2級指導者資格に関するクエリーがたまたま混ざっていたので、認定指導者資格について一言触れておきたい。 AMEI認定のMIDI検定指導者資格は、MIDI検定2級以上の合格者に門戸が開かれており、4級指導者から入って3…
「DTMステーション」で通信カラオケのデータ制作大手であるシーミュージック社の取材記事が掲載されており、とても興味深い内容である。 www.dtmstation.com 通信カラオケではリクエストごとにカラオケ配信会社からMIDIデータをダウンロードして現場のGMハー…
ちょっと音楽関連から脱線してしまうが、以前から気になっていたPythonエンジニア認定試験・データ解析編のカリキュラムと実施スケジュールがようやく決定、つい2週間ほど前に公表されたようである。昨年の基礎編スタート時とは違ってメディアではあまり報じ…
DAWを使ったオーディオ編集やシンセによる音作りをやっていると、習熟レベルを一段上げるためにはどうしてもデジタル信号処理の基本を理解する必要に迫られると思う。 基本中の基本事項に関しては、MIDI検定の公式ガイドブックでも第4章から第5章あたりにか…
今年の「楽器フェア2018」は、以下の通りに10月19日から21日の3日間、東京ビッグサイトにて開催されるが、AMEI主催セミナーも充実した題目が揃っており、MIDI検定受験者やDAW/DTMに興味ある人はこぞって参加されるといいと思う。と書きつつ首都圏在住ではな…
1ヶ月ほど前Yahoo!に掲載された音楽ユニットw-inds.のインタビュー記事が個人的に結構刺さったので備忘録がてら紹介しておきたい。 news.yahoo.co.jp 特に最後の方の以下の一節は、プロアマ問わず一応は念頭に置いておいた方がよいであろう情勢認識だと思う:…
先週末に Sleepfreaks でAI作曲ツール・サービスの一つである Jukedeck が紹介されていた。ちょうど1年ほど前に私も同サービスを取り上げたことがあったので、懐かしさ(?)を感じつつも再度軽く振り返ってみることにしたい。機能その他仕様に関しては特に大き…
本年度MIDI検定1級の本番に重なったせいもあり、T6からT7へアップグレードしてから大して触らぬまま1ヶ月程度間が空いてしまったが、先日に新機能の概要をざっと把握する機会を得たので備忘録がてら簡単にまとめておこうと思う。 daw-jones.hatenablog.com …
8月31日よりSleepfreaksでオーケストレーションの入門講座7回シリーズが始まったようで、これは来年以降のMIDI検定1級受験者にとっても結構助けになる参考資料ではないかと思う。 sleepfreaks-dtm.com 何度かこのブログでも書いたように、MIDI検定1級の課題…
以下記事の続き。最後の締めくくりとして、割と苦労した音源・音色について書き記す。 daw-jones.hatenablog.com 毎度お馴染みの西洋管弦楽器系については Studio One 付属の Presence XT サンプリング音色で十分対応可能であるが、今回楽曲で一番課題となっ…
以下記事の続きで、先日終了した本年度MIDI検定1級試験を振り返る。今回は、同検定の本丸とも言える譜面解釈やMIDIデータの打ち込みに焦点を絞る。 daw-jones.hatenablog.com 前回指摘した通り、本年度課題曲は比較的音数が少なかったのと、それに加えて9割…
先日の20日で本年度第10回MIDI検定1級試験の制作期間が終了した。私もこの度受験・作品提出に臨んだ一人であり、体験者の端くれとして今回の課題曲と制作過程に関して3回に分けて振り返ってみることにしたい。合否は2ヶ月先の10月中下旬頃に到るまで不明の状…