ポピュラー音楽を演奏したり制作する上で、コード進行は必須とも言える基礎知識で、その下地として、とりあえずは一般的なコード表記を難なく解読できるようになっておきたい。
ちなみに、MIDI検定2級1次試験では極めて基本的な事柄を数題問われる程度なので、たとえば楽典の上級レベルまで習得する必要があるわけではない*1。しかし、自主制作も見据えると、追々興味に応じて可能な限り深堀りしておいた方が何かと有益であろう。
コードネームの表記法は、一見するとまるで暗号のような複雑な印象を与えるが、ルールさえ覚えてしまえば構成音を特定することは特別難しいわけではない。これに関する解説は、書籍含めて教材は無数に転がっているものの、個人的には以下のサイトが一番すっきりとまとめて整理されているように思う。
平均律では転調しても構成音同士のインターバルは不変であるため、とりあえずは鍵盤上で一番わかりやすい C Major でドミソのトライアド(3和音)をベースとして、各構成音の度数を押さえて理解しておけばよいのではないかと思う。ルート(根音)を変えた転調自体は、今どきのDAWであれば何らかのコード・サポート機能が付属していることが多いので、それを活用すればいちいち度数計算や記憶に頼る必要はなかろう。
内容は重複するが、上記のコードネーム一覧をさらに簡潔に箇条書きでまとめると、以下の通りとなる(主だった記号のみ):
- m(minor): 3度をフラット
- 7: 7度をフラット
- maj7 or M7: 7度をフラットしないでそのまま(長7度)
- b5: 5度をフラット
- 6: 6度を足す(9も同様に9度を足す)
- dim: 3度と5度をフラット
- dim7: 3度と5度はフラット、7度はダブル・フラット
- aug: 5度をシャープ
- sus4: 3度の代わりに4度を置く
- add9 (=add2): 2度を足す
追記 (7/7)
私は全くギターは弾けないのだが、最近個人的によく視聴しているジャズ・ギタリストのYouTubeチュートリアル動画があり、音楽一般に関して色々と参考にさせてもらっている。そこにコード表記に関するわかりやすい解説があったので、一応参考まで。