以前書いた以下の過去記事に対するちょっとした補足。
減算方式のアナログシンセと違ってFM音源のシンセは音作りが難解であるという印象が根強いが、基本原理は案外単純なので、きちんとお勉強すればある程度は自分で音作りできると思う。
またそこで得られた知見はアナログシンセ操作にもフィードバックして活かせることがある。たとえば、オシレーター同士のリング・モジュレーションとかクロス・モジュレーションなどはFM音源の考え方と同じと言ってよい。
FM音源に関しては、上記記事中で紹介したチュートリアル資料などを基礎学習の手掛かりにできるが、実は元祖ヤマハDX7のオリジナルのマニュアル(PDF)が公開されており(以下のヤマハ・ダウンロード用サイトより利用可能)、これが割と基本のおさらいに向いている。特に、操作手引書である「DX7 オペレーティングガイドブック」の一部は、FMの原理をやさしく解説した上で、個別具体的な音づくりにも触れており、入門手引き書として有益ではないかと思う*1。