去る2月末に受験した第19回MIDI検定2級2次試験の成績表とライセンス・カードの交付が当初の予定よりも前倒しで実施され、本日私の自宅にも郵送されてきた。
先週すでに合格は確認していたが、私の得点内訳は2次筆記が20点、2次実技が73点、合計93点/100点満点という結果であった。筆記はともかく、実技はやや不本意な結果に終わってしまったが、これについては以下に述べる。その他、同封されている全体講評と採点シートの詳細に関しては長くなりそうなので稿を改めて書くとする。
これでMIDI検定の大きな山場は無事乗り越えられた次第で、とにかく1回でパスできて心底よかったと思う。幸か不幸か年1回のチャンスしかないから万一不合格ならば再度1年待たねばならず、そうこうしているうちにモチベーションが削がれる可能性は大いにあるからだ。そういう意味では喜びというよりもむしろやっと済んだという安堵感の方が強い*1。
実技で私がミスしたところ(参考)
2級2次試験の実技では、受験者各自に対して採点シート(次回詳述)が作成・配布され、課題曲制作において間違った箇所やその内容を一覧表形式ですべて明らかにしてくれる。
参考までに、今回私が実技でミスした箇所は下記の2点であった。
ピッチミス(減点-4点)
減点幅の大きいピッチミスはあれほど警戒していたのに1箇所だけやらかしてしまい、自分の不甲斐なさに今ヤケ酒をあおっているところである、というのは冗談だが、要は見直し不十分だった、ということに尽きる。
具体的には、ピアノ・パートの和音構成音を1箇所だけ見誤った(GをAと誤認)。和音は音符が込み入っている上に、楽曲フレーズによってはプレイバック再生でなかなか確認しづらいところだと思う。今後受験なさる方は重々注意してください。
これはもう2度3度の見直しチェック以外に効果的な予防策はないだろう。私は今回は横着して通り一遍しかチェックしなかったのでバチが当たったわけである。MIDIデータの見直しは、ある意味打ち込みそれ自体よりも苦痛でしんどい一面があるから、ついつい怠けて大丈夫だと思い込んでしまいがちだが、時間をおいての再チェック、再々チェックは欠かせない*2。
不要なセットアップデータ(減点-3点)
「不要RPN削除忘れ」の指摘があり、これはシステム・セットアップデータ中のベンドレンジ設定のことだと思う。
具体的には、ピッチベンド・チェンジの表現を使わずベンドレンジの指定がないパートに対してデフォルトのレンジ値を設定・放置していたためのようである(下図参照)。
これは再生上はまったく支障がないので、残していても問題なかろうと思い込んでいたのだが、不要データの入力というレギュレーション違反に引っかかってしまい、想定外の減点を食らう羽目に。ただし、複数の該当箇所(パート)があっても最大3点までしか引かれないという上限規定に救われた格好となった。
協会提供のテンプレSMFを流用する場合、不要なベンドレンジ設定は残らず削除するよう今後の受験者には注意を促したい。