DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

MIDI検定2級2次試験の成績表交付など (2)

昨日記事の続き。合否通知書に同封されている採点シートと全体講評について簡単に触れておく。

daw-jones.hatenablog.com

採点シート

2級実技の結果については、A4用紙一枚に一覧表形式で、自分がミスした箇所の全明細を明らかにしてくれる。たとえば、私の場合はピッチ・ミスが1箇所あったので、「3C 9.1.000 G ピ」という記号が記載されていた。すなわち、3チャンネルの9小節第1拍目のGの音程が間違っていた、という指摘である*1

採点は2名によるダブルチェック方式となっており、第1採点と第2採点の結果を突合して総合評点が決められる。私の場合、「不要RPN削除忘れ」のレギュレーション違反は第1採点では見逃され、第2採点で発見されていた。

このように自分が間違った箇所がすべて明らかにされるので*2、復習とルール理解の再確認にかなり役立つと思う。特に、今回不合格となってしまった人は次回挑戦に向けて必ず見ておいた方がよい。

情報が乏しいのであくまで想像だが、おそらく1級1次審査の結果についても同様な採点レポートが提供されるのではないかと思う。

全体講評

個人成績表とは別に、「2級2次試験受験者の皆さまへ」と題して、今回試験の全体講評が同封されていた。出題者講評は1級では協会サイト上で毎年公開されるのでお馴染みであるが、2級に関してはネット上では公開されず、あくまで受験者だけに通知されるようである。

丸々引用は控えるが、以下簡単に要点をかいつまんでまとめておくとする。今後2級2次を受験される方や1級チャレンジに向けての参考になると思う。

オクターブ違いによる減点が多い

これは1級においてもしばしば指摘されている傾向のようで、はっきり書かれてはいないものの、ベースを1オクターブ下げてMIDI入力するルールが周知徹底されていないのではなかろうか。今回はどのパートも 8va のオクターブ記号が付いておらず、またギター音色が含まれていなかったため、ベース以外にはちょっと考えづらい。

本ブログでは幾度となく書いたことだが、昨今のDAWプラグイン音源ではベースはほぼ例外なくすでにオクターブ下げた音色になっているために、記譜通りに打ち込んで再生してみて問題がないと思い込んでしまう人が多いのではないか。端的に言って、ベースのオクターブ下げはもはやGM音源固有の特殊ルールになってしまっており、現代的なDAW主体のユーザにはピンと来ないのも無理からぬと思う。

パーカッションのノート番号ミス多発

2級実技課題曲のドラム譜では、標準ドラム譜に準じてどの音符がどのノートナンバーに対応しているか逐一指定されているので、丁寧に譜面を追えば間違えようがないと思う。しかし反面リズム・セクションで怖いのは、間違ったままでのコピペ対応で傷口を広げる事態である。

私の経験から思うに、リズム系のMIDI編集画面において、ピアノロール上にノート番号と各楽器名称が明示されるDAWでないとドラム・パーカッションの入力は困難を極め、ミスを誘発する可能性が高い。この点に関しては Studio One の選択は大正解であったと痛感する。

*1:当然だが記号凡例を記載した文書も添付されている。

*2:50点以下足切り中断の場合を除く。