DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDI検定1級演習 2017年課題曲 (6) 総括その他

MIDI検定1級の2017年課題曲演習を終えた締めくくりとして、最後のまとめやその他気づいた点などを書いておく。

daw-jones.hatenablog.com

私はこれまで2011年(ポップ・ロック)、2013年(ビッグバンド・ジャズ)、2016年(クラシック)と来て2017年課題曲(ラテン)を含めて合計4曲取り組んだことになるが、出題ジャンルのバリエーションやその傾向と対策としてはもう十分だろうと思う。

何度か書いたように一般論としては、ポピュラーとジャズ、クラシックを各1曲ずつ、計3曲の課題曲を実践演習すれば大体のコツは把握できる。ただし、装飾音符の取り扱いなど細かいところで制作規定書のルールが改訂されているようなので、なるべく直近年度の課題曲を選んだ方がよいと思われる。

楽曲の印象など

2017年課題曲は弦楽器セクションが入っているせいもあってか、実は思ったほどラテン臭くなく、むしろどちらかと言えばクラシック寄りの印象が強い。他年度課題曲とも比較すると、この辺はどうしても作曲出題者の好みとか手癖みたいなものを感じる*1。ベートーベンの第5交響曲をモチーフにしているのだからそういう結果は当然と言えば当然か。

概観でも触れた通り、全体的に8分音符の羅列で音数自体はさほど多くはなく、本曲特有の珍しい、または難しい表現があるわけでもないので、ちょうど中ぐらいの難易度だと思う。ポピュラー・ジャンル入門用の課題曲として相応しいかもしれない。ただし、本曲のリズムはラテン打楽器だけなので、ドラム譜演習用に別途他年度のポピュラー課題曲に取り組む必要はある。たとえば私がやってみた2011年課題曲など。

打ち込みの省力化について

トランペットやトロンボーンなどの管楽器が典型例であるが、複数プレイヤーで一つのセクションを構成するような楽器パートでは、強弱表現含めてフレーズの重複が非常に多いため、トラック丸ごと複写することでMIDI打ち込みの手間を大幅に省くことができる。

すなわち、どれか一つ代表的なパート(トラック)を最後まで打ち込んだら、そのトラックを丸ごと複写し、異なる細部のみ微修正すれば、セクションを構成する別パートを直ちに仕上げることが可能となる。たとえば、"Trumpet 1" を作ったら、それを丸ごと複写して "Trumpet 2" のトラックを起こし、あとはフレーズなど異なる部分のみを編集する。

1番の利点は、ノート自体よりもむしろベロシティやモジュレーション、あるいはボリュームのオートメーションといったセクション共通の付加表現データをほぼそのまま流用できるため、これらを一から再度入力し直す必要がない点である。

変則的なMIDIチャネルの割り当て

本曲ではやや変則的なMIDIチャネル番号の割り当てになっている点は注意を要する。

例年と異なり、トラック順とチャネル番号が必ずしも一致しない。またリズム系8トラックはすべてチャネル10(MIDIのドラム用標準チャネル)に割り当てる必要がある。

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再生時のフリーズ処理

2017年課題曲はリズム系のトラック数が例年にも増して多いせいもあり、環境によっては再生時のCPU負荷がかなり高くなる可能性がある。

こういう場合、リズムセクションなど再生負荷の高いトラックは、一旦フリーズしてオーディオ変換しておく方がよい。詳細については以下の過去記事を参照されたい。

daw-jones.hatenablog.com

 

*1:一言で極論するとイージー・リスニングみたいな楽曲が多い。なので、音色やMIDIによる表現技法では管弦楽器系統のシミュレーションが例年必須となっている。