先日の20日で本年度第10回MIDI検定1級試験の制作期間が終了した。私もこの度受験・作品提出に臨んだ一人であり、体験者の端くれとして今回の課題曲と制作過程に関して3回に分けて振り返ってみることにしたい。合否は2ヶ月先の10月中下旬頃に到るまで不明の状態であるが、今後受験を検討される方の参考になれば幸いである。
オリエンタルな曲調が初登場
今回の楽曲は黄河をイメージした中国風なモチーフの作品*1で、作曲者は大浜先生、編曲者はおなじみ外山先生という初の組み合わせである。これは10回記念の例外なのかどうか、今後も作編曲者ペアの課題曲となるのかどうかは不明である*2。
昨年度はラテン音楽がモチーフだったので、偶然ではあるが2年続けてエスニック・ミュージックがテーマとなった。ひょっとしたら2020年の東京五輪開催年には日本のエスニシティ、つまり邦楽とか音頭などの土着音楽がテーマとして取り上げられるかもしれない。まぁこれは私の勝手な妄想ですが。
少なかったボリューム
今回は16パート(トラック)、全部で41小節と格段にボリュームが少なく、スコアも4ページしかなかった。ページ数的には過去最少だったのではないか。
どうやら1級課題曲はその再生時間を2分30秒前後に統一しているようで、本曲はBPM=66*3と非常にゆったりペースであったために総小節数が抑えられた格好である。
この点は私を含めて本年受験者はとてもラッキーだったと思う*4。おかげで私は週末の10日から12日まで3日程度でほぼ完成することができた*5。
GarageBandに救われる
今回の制作ではGarageBandに非常に助けられた一面があった。具体的には、MIDIデータのスコア化によるチェック検証と音色差し替えであるが、長くなるので詳細は追って記すことにしたい。
音色については、GarageBandの付属音源に含まれる二胡と中国打楽器キットがなければ苦しい事態に陥っていた可能性が高い。以前も指摘したことがあるのだが、GarageBandはまったく侮れない無償DAWだと痛感した次第である。
1次審査突破は容易だとは思うが...
MIDI検定1級の合否については1次審査で大方決まってしまう配点基準であることは周知の事実である。今回は上述の通り全体的に音数が少なく、また不協和音や臨時記号もほとんどない譜面であったため、アウトになる可能性は低いという感触は持っている。
2級実技でMIDIデータの見直しをサボった私もさすがに今回は2回見直したので大丈夫だとは思うものの、忘れた頃にやってくる10月中下旬の結果発表まではなんとも不安なままである。これだけ色々と書いておいて落第なら正直恥ずかしいですが。しかし約2万円の受験料もばかにならないのでなんとか1回でパスしたいところである。ともかく神経使って疲れたので当面は忘れていたい気分だ。