DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

TidalCycles入門 (3): テンポ設定の方法

TidalCyclesにおける楽曲全体のテンポ設定については、ネット上で散見される入門記事などではcpsコマンドを使う例示ばかりが目につくが、実はバージョン1.0以降に機能改修が入り、setcpsコマンドに取って代わっている。

Interaction - TidalCycles userbase

なので、旧バージョンのようにcpsコマンド単独で実行してもテンポ変化は何も起こらない。因みに CPS = Cycles Per Second の意味である。

DAWユーザだといわゆるBPM (Beats Per Minute) の方が解釈しやすいだろう。その場合は、例えば BPM=120 にしたい時はsetcps (120/60/4)と指定すればよい。

詳細は下記チュートリアル資料の "Tempo" の項目を参照されたい:

Tutorial - TidalCycles userbase

蛇足: これまで試行錯誤したところの感想

ライブ・コーディング以外のTidalCyclesのユース・ケースとしては、非典型的かつ独創的なリズム・パターンの生成に適しているかもしれないと思った。少なくとも素人ではなかなか思いつかないような奇抜なビートを比較的簡単に生み出せるからである。複雑なポリリズムもいとも簡単に実現できる(使用ソフトにもよるがDAWでは偶数拍と奇数伯のポリリズム編集は非常に難儀するか無理な場合が多いと思う)。

逆にメロディーやコードなどの上ものをコントロールするには相当な上級テクニックを必要とする印象を受けるので、DAWユーザであればビート and/or ベースをTidalCyclesで生成してやり、これらをDAWにオーディオ素材として取り込んだらそれ以外の上ものはシンセ等で演奏して乗っける、という折衷案、というかセッション援用法も悪くはないと思う。

補記

under the hood で動作している SuperDirt のシンセサイザー音色コントロール機能もかなり充実しており、各種エフェクター機能と合わせてアルゴリズミックに独創的な演奏が実現できそうであることは、チュートリアルを走破してみて実感した。しかしながら、これはかなり難解という印象も拭えない。

ある程度経験を積まないと意図した通りの演奏は難しいと思うが、逆にいろいろと弄ってみて偶然にもクールなパターンを編み出せた発見の喜びみたいなものがあるところは非常に面白いと思う。