DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

DAW国内シェア推計調査 (2020年)

間が空いてしまったのだが、毎年恒例で DTM Station 同様に実施されているSleepfreaksの本邦DAWユーザ調査結果が先月末に公表された:sleepfreaks-dtm.com

ネット上の自由アンケート調査なのでバイアスが入り込んでいることは否めず、あくまでも推計に過ぎないのだが、一つの目安にはなるだろう。各メーカーが正確な出荷本数を公表しているわけでもない状況下でマーケット・シェアの実像把握はなかなか難しい。また上記記事中でも軽くコメントされているように、日本国内と海外では人気DAWが大きく異なっている可能性がある。

DAWの人気ランキングそれ自体については、特に大きな変化やサプライズはないというのが正直な感想である。ベスト3は、相変わらず Cubase、Studio One、Logic Pro の3大ソフトで不動という感じだが、ここ1、2年で Studio One の利用者が大きく増えた(可能性がある)印象は強い。この3強ソフトの顔ぶれは当面変わることはないだろうと思われる。

一方でEDM系中心に海外では Ableton Live の人気が高いことはよく知られていると思うが、なぜか日本のユーザにはあまり浸透していないようである。逆に日本ではCubaseのユーザが多過ぎる感がある*1

本調査で私が一番驚愕したのは、実はメーカー別シェアではなく回答者性別内訳である。95%が男性というのはいくらなんでも偏りが酷過ぎやしないか。あるいはもし仮にこれがユーザの実相に近いというのであれば、DAWは女性ユーザを増やす伸び代がまだまだ手付かずで残っているということになる。ここら辺はそろそろ Logic Pro X が GarageBand を梃子にして改善を進める動きがあってほしいとも思う。

*1:老舗のCubaseは多機能ではあるものの、高価格でUIなどは若干レガシー気味なところもあり、少なくとも入門用DAWとしてはふさわしくないと個人的には思っているにもかかわらず。