DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

名器Prophet-5とYMO裏話 (YouTube)

昨年に復刻改訂版として再発売されファンを狂喜させた、アナログシンセの名器である Prophet-5 だが、日本の音楽史上ではYMOとの深い関係を想起する人も少なくないと思う。

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そんな方には、以下の動画が大変興味深かったのでご参考までに。Rev1からRev4まで実機を並べて陳列した絵面はちょっと圧巻。今も変わらぬ憧れの楽器ですよね。

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80年代当時で170万円したから素人の若者がそう簡単に買える代物ではなく、涎を垂らしてただ見てるだけしかなかったわけだが、後年中古品が出回るようになって50万円以下の値段でやっと手が届く範囲となり、ファンが大人買いしてYMO完コピ演奏をYouTubeとかに上げてる動画はよく目にしますね。上記動画主の小林氏もそんなお一人だろうか。

ちょっと驚いたのは、最新のRev4に至るまで生産台数が累計7千台程度だということらしく、流石にこれでは量産型の日本製シンセにビジネスで負けてしまったのも無理からぬと思ったこと。ほとんど受注生産品に近いですね。それでもRev4は日本市場での販売価格が概ね50万円前後なので、部品デジタル化の恩恵か、昔に比べればとても安くなっている。

あと知らなかったのは、YMOにProphet-5を持ち込んだのは実は松武氏自身だったということ。てっきり目ざといメンバーが好き勝手に買い付けて使ってたのかと思い込んでたのだが、初期海外ツアーの実演機も松武氏所有物を持ち込むか現地レンタルと聞いて意外に感じた。

今や50万円程度なら私ごときでも難なく買える値段ではあるが、絶対に買わないですね(笑)。ノスタルジーマーケティングの餌食になるのが嫌だという意地悪い考え方もあるが、経験上ハードはすぐに陳腐化してガラクタになるのが目に見えてるので、自宅で楽しむ分にはソフトシンセでもう十分過ぎるぐらい十分だというのが個人的見解。ハードは基本的にプロ実演家向けだと思ってて、そこに数十万突っ込むぐらいならプラグインにでも追加投資した方がまだマシだと思ってしまう。もちろんこれはあくまで私個人の価値観に過ぎないが。