DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

ソング間のトラック丸ごと複写について (補足)

以下の元記事に対して id:psycholococolo さんよりコメントを頂き、Studio One の場合の対処方法をご教示くださったので、謝意を述べるとともに、本記事で改めてまとめておきたい。

daw-jones.hatenablog.com

別のソングで使った特定トラックの設定(音源音色やエフェクト、場合によってはMIDIイベントも含む)を流用したいという課題に対して、Studio One ではトラックやMIDIイベントの単純なコピペ操作では実現できないのだが、ちょっと回りくどい別法がある。

ソングファイルの中身を展開表示する

複写元となるソング・ファイルを Browse > Files メニューより特定し、その中身を展開表示する必要がある。ソング・ファイルはデフォルトでは展開表示していない状態なので、ファイルを選択して右クリック、コンテキスト・メニューより "Show Package Contents" を選んで実行する。

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すると、以下のようにサブフォルダー付きで中身が展開表示できる状態になる。用が済んだらデフォルトの非表示に戻すことも可能である。

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サブフォルダーの中身を見る

各サブフォルダーの概要は以下の通りである。

Performances

演奏データすなわち楽曲中のMIDIイベントがすべて格納されている。これらはさらに各トラック毎サブフォルダーに分割して保存されている*1

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Presets

これはさらに Channels と Synths に分かれる。

Channels

エフェクターの設定が保存されている。"Main" チャネルはマスターに対して適用しているエフェクトが入る。

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Synths

各トラックのインストゥルメントの設定(音色パラメータおよびFXなどの設定を含む)が格納される。Prime版の場合は内蔵音源の Presence XT のみとなる。

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各要素をドラッグして転写する

上述の各構成要素は、ドラッグして左側の編集画面へそのまま転写できる。下例では、ある特定のインストゥルメントの設定を左編集画面にドラッグし、その設定を引き継いだトラックを新規挿入している。MIDIイベントやエフェクトの設定も同様にしてドラッグすることで転写可能である。

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将来の機能強化に期待

以上の操作で一応は目的を果たすのだが、いかんせんBrowseメニューにおけるソング・ファイルの中身の展開表示がまるで隠しコマンドのようでわかりにくく、また手数が多い。ここだけなぜこのようなあまり洗練されていないUIのままで放置されているのか理解に苦しむところである。

これはやはりトラックを選択して丸ごと(上で言う所のPerformancesとPresetsに含まれる要素すべて)のコピペが可能となる機能が必須であろう。ニーズが多く、CubaseやTracktion等他の主要なDAWでは当たり前になっている機能ゆえ、同様に考えるユーザは少なくないようである。次期バージョン4あたりで改修されることを望みたい。

answers.presonus.com

*1:下例はドラム・トラックに対して "Explode Pitches to Tracks" コマンドを適用しているので、さらにスネアやキック等の各楽器パーツ毎に分解されている。