DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

GarageBand

Logic Pro X 10.5 のメジャー更新

ここ数日DAW関連でMacユーザをザワつかせていたニュースとして、Logic Pro X の大型アップデート10.5版の登場があった。 ポイントを押さえた解説読み物としては、以下の記事が的確で読みやすい。 av.watch.impress.co.jp 細かい実演チュートリアルは以下記事…

GarageBandのループ素材を Studio One で利用する

GarageBandは豊富なループ素材を無償で利用可能なところが重宝するのであるが、これを Studio One (Prime) 上でも引用したい時がある。 やり方は非常に簡単で、右側サイドメニューのブラウズ (Browse) から Files タブを選択し、ループ素材の保存場所を探し…

iOS版シンセの Synth One はオススメ

昨日 Apple App Store の Today 紹介ページでフィーチャーされていたため、私を含めて初めて気づいた人も少なくなかったのではないかと想定されるが、オープンソースの無償iOS版シンセ Synth One *1がとても素晴らしく、思わず紹介したくなった次第である。 …

GarageBand: キー設定/転調とループ素材

GarageBand(または Logic Pro X)付属のループ素材は、種類がとても豊富な上に音質も良いので、やろうと思えばループ素材の組み合わせだけでいくらでも楽曲を制作することができるほどだが、素材のクオリティに加えて特筆すべきは、楽曲のキー設定に合わせ…

2018年MIDI検定1級試験を振り返る (3) - 音色

以下記事の続き。最後の締めくくりとして、割と苦労した音源・音色について書き記す。 daw-jones.hatenablog.com 毎度お馴染みの西洋管弦楽器系については Studio One 付属の Presence XT サンプリング音色で十分対応可能であるが、今回楽曲で一番課題となっ…

macOS版GarageBandが10.3へアップデート

昨日から本日にかけてmacOS版 GarageBand(以下GB)のアップデート版が提供され始めたようなので備忘録としてクイック・ノート的に書いておく。 www.macworld.com 音源ライブラリとループ素材が増強 今回はUI改善や機能強化というよりも、音源ライブラリやア…

MIDIデータの譜面化 (2) MuseScore

以下記事の続きで、今回はMuseScoreを使用した譜面化を検証してみる。 daw-jones.hatenablog.com SMFのインポート 前回と同様に、システム・セットアップデータが付加されたSMFを作成し、これをMuseScoreに読み込むとする。 SMF作成後、メニューバーから フ…

MIDI検定1級演習 2017年課題曲 (1) 概観

時の経過は速いもので、本年度MIDI検定1級試験の本番までいつの間にやらあと3ヶ月となった。そこで一応最後の演習・準備として、昨年2017年度の課題曲を実践演習することにしたい。 個別詳細なテクニックや注意点などについては演習がてら順に追記していくつ…

MIDIデータの譜面化 (1) GarageBand

MIDI検定2級2次試験およびMIDI検定1級での1次審査対応において、各ノートのピッチとタイミングの確認は十分に尽くす必要があるが、視認性があまり良いとは言えないピアノロール編集画面上での目視検証だけではどうしても限界ある。 そこで補助手段として、MI…

スケール主体の作曲アプローチ

以下の小ネタ記事に対する補記。同じような悩みを持った人が多いせいか、本ブログでは割とアクセス上位の記事であるが、iOS版のGarageBandを触っているうちに、初心者はむしろスケール主体のアプローチで取り組んだ方が主題となるメロディーを着想しやすいの…

ボカロ代替ツール(?)としてのAlterEgo

ボカロ楽曲の制作シーンもすでに衰退論が囁かれる昨今、なにを今更感があるかもしれないが、代替ツールとして無償版AlterEgoがそこそこ使えそうだったので備忘録がてらに書き留めておく。 sleepfreaks-dtm.com Mac版はAUプラグイン仕様なので、Tracktion は…

GarageBand: iOS版での演奏成果をどう取り込むか

昨年末に書いた以下記事に対する若干の補足。iOS版GarageBand(以下GB)を使った演奏結果を援用する際の具体的なワークフローに関し、一例として書き添えておく。 daw-jones.hatenablog.com 目的: Touch Instrument の美味しいとこどり どのようなDAWを使う…

ソング間のトラック丸ごと複写について

あってもよさそうなのに、意外とDAWに搭載されていない機能として、異なるソングを跨いだトラックの丸ごと複写機能がある*1。「丸ごと」というのは、使用インストゥルメントやエフェクトおよびそれらの設定すべてを含む。 要するに、別の曲で使った特定トラ…

CC#74 Brightness の対応

以下記事の補足ではあるが、コントロール・チェンジ (CC) #74 Brightness (スウィープ表現)の適用方法に関して少し掘り下げてみる。 daw-jones.hatenablog.com Dominoによる対応方法 右下編集ペインの中から "LPF Cutoff Frequency" を選び、他CC同様に制…

MIDI検定1級演習 2013年課題曲 (3) 全体総括その他注意点など

以下記事の続き。一通り制作を終えてみての反省、所感や傾向と対策のようなものを順不同で書いてみたい。そろそろ2級練習曲の演習と準備に取り掛からねばならないため、1級課題曲演習はこれにて一旦終了とする。 daw-jones.hatenablog.com 時間配分と入力手順…

Presence XT音色とGarageBand代替

MIDI検定1級2013年課題曲演習の一環ではあるが、音源音色について補足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com Studio One 内蔵音源である Presence XT は、生楽器音源としては大抵のケースで申し分なく、実際のところMIDI検定1級2016年課題曲や2011年課題…

GarageBand補記: iOS版とmacOS版の相互連携について

今年に入ってからのアップグレードを経て、GarageBand(以下GB)は無償DAWとしてはもはや最強の域に達しているのではないか、という思いを日々深めている昨今である。穿った見方をすれば、競争激化中のDAW市場で Logic Pro X のテコ入れ、あるいはMacやiPad…

iOS版GarageBandのチュートリアル精選

macOS版の GarageBand(以下GB)の操作体系は一般的なDAWと大差ないため、他メーカーのDAWユーザーであればあっさりと使いこなせるところまで行けると思う。しかし一方でiOS版は Touch Instrument という独自の演奏機能などが搭載されており、macOS版とは一…

GarageBand補記: マスター処理

GarageBand(以下GB)を使った制作におけるマスター処理について、以下の過去記事に対する補足訂正を兼ねて書き足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 上記記事で、GBのマスター処理は意外に難しい、というような苦言を書いてしまったのだが、下図に掲…

無償DAWの3種3様使い分けについて

前回記事の一環でもあるが、LANDRを使ったマスター処理に到るまでの制作プロセスで、Studio One 3.5 Prime版 と Tracktion 6 および GarageBand という無償DAWのコンボを使い倒す機会があったので、使い分けに関する個人的な気づきなどをまとめておきたいと…

意外に侮れぬGarageBand

GarageBandは、どうせ Logic Pro X の劣化版オモチャで使い物にならんだろうと勝手に思い込んでいたせいで、DAWとしてはまったくのノーマークだったが、下記記事でも解説されている通り、今月頭に追加のサウンド・ライブラリ含めて完全無償化されたついでに…