DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

二大MOOCの比較雑感

下記記事でも紹介されている通り、大学発信の講座を中心としていわゆるMOOC (Massive Open Online Course) が昨今花盛りである。基本的に機械学習やプログラミングなどのSTEM系講座が圧倒的多数だが、音楽やその他アートなどの人文系講座も探せば結構たくさ…

AIと自動作曲

2週間ほど前の記事(前編と後編)になるが、国産自動作曲プロジェクトとして割と名が知られている Orpheus に参画していた研究者の方のインタビューが色々と示唆に富んでおり、興味深く拝読した。 www.orpheus-music.org www.itmedia.co.jp www.itmedia.co.j…

Studio One に月次レンタル・プラン登場

小ネタだが、面白い動きだと思ったので紹介がてらのメモ。 最近のソフトウエアの販売モデルとして、使いたい期間だけを必要に応じて支払うといういわゆるサブスクリプション型が結構増えてきているように感じられるが、Studio One もその仲間入りを果たした…

Waverazor LE が無償公開

日本での知名度はあまり高くはないのだが、Tracktion社から提携販売しているプラグインの変わり種シンセ Waverazor が11月に入って無償のLE版を出したので、備忘録を兼ねて紹介しておきたい。私も早速ダウンロードして Tracktion 7 に入れてみた。 www.dtmst…

MIDI検定1級の得点と評価シート

このところMIDI検定ネタが続いてしまったが、かなりニッチなテーマゆえ*1、1級到達により本記事でそろそろ一区切りということにしようかと思う。 daw-jones.hatenablog.com また、MIDI検定の受験アプローチについては下記記事でほぼ書き尽くしたと考えられる…

MIDI検定試験の意義について

DTM全般に関してはズブの素人で、DAWを触ったことすらなかった私も約2年がかりでMIDI検定3級から2級、そしてついに1級まで到達を果たすことができたのだが、これまでの学習歴やスキルアップの来し方を振り返ってみて、私自身が考えるMIDI検定試験の意義を改…

2018年MIDI検定1級試験の合格者発表

本日25日、去る8月に受験した第10回MIDI検定1級試験の合格者受験番号が協会サイト上に掲示され、私も無事に合格したことを確認した。 MIDI検定1級受験番号発表 協会サイトの総評コメントや私が以前書いたレビュー記事の通り、本年の課題曲は音数がかなり少な…

MIDI検定認定指導者資格について

当ブログのアクセス解析を見ていたらMIDI検定2級指導者資格に関するクエリーがたまたま混ざっていたので、認定指導者資格について一言触れておきたい。 AMEI認定のMIDI検定指導者資格は、MIDI検定2級以上の合格者に門戸が開かれており、4級指導者から入って3…

通信カラオケのデータ制作現場とMIDI

「DTMステーション」で通信カラオケのデータ制作大手であるシーミュージック社の取材記事が掲載されており、とても興味深い内容である。 www.dtmstation.com 通信カラオケではリクエストごとにカラオケ配信会社からMIDIデータをダウンロードして現場のGMハー…

Python 3 エンジニア認定データ分析試験が来夏開始

ちょっと音楽関連から脱線してしまうが、以前から気になっていたPythonエンジニア認定試験・データ解析編のカリキュラムと実施スケジュールがようやく決定、つい2週間ほど前に公表されたようである。昨年の基礎編スタート時とは違ってメディアではあまり報じ…

デジタル信号処理の基本学習

DAWを使ったオーディオ編集やシンセによる音作りをやっていると、習熟レベルを一段上げるためにはどうしてもデジタル信号処理の基本を理解する必要に迫られると思う。 基本中の基本事項に関しては、MIDI検定の公式ガイドブックでも第4章から第5章あたりにか…

10月の楽器フェアで種々のAMEI主催セミナー

今年の「楽器フェア2018」は、以下の通りに10月19日から21日の3日間、東京ビッグサイトにて開催されるが、AMEI主催セミナーも充実した題目が揃っており、MIDI検定受験者やDAW/DTMに興味ある人はこぞって参加されるといいと思う。と書きつつ首都圏在住ではな…

w-inds.が投げかけるJ-POPガラパゴス化への疑問

1ヶ月ほど前Yahoo!に掲載された音楽ユニットw-inds.のインタビュー記事が個人的に結構刺さったので備忘録がてら紹介しておきたい。 news.yahoo.co.jp 特に最後の方の以下の一節は、プロアマ問わず一応は念頭に置いておいた方がよいであろう情勢認識だと思う:…

Jukedeck再訪

先週末に Sleepfreaks でAI作曲ツール・サービスの一つである Jukedeck が紹介されていた。ちょうど1年ほど前に私も同サービスを取り上げたことがあったので、懐かしさ(?)を感じつつも再度軽く振り返ってみることにしたい。機能その他仕様に関しては特に大き…

T7の新機能注目点 (Tracktion)

本年度MIDI検定1級の本番に重なったせいもあり、T6からT7へアップグレードしてから大して触らぬまま1ヶ月程度間が空いてしまったが、先日に新機能の概要をざっと把握する機会を得たので備忘録がてら簡単にまとめておこうと思う。 daw-jones.hatenablog.com …

オーケストレーション入門講座

8月31日よりSleepfreaksでオーケストレーションの入門講座7回シリーズが始まったようで、これは来年以降のMIDI検定1級受験者にとっても結構助けになる参考資料ではないかと思う。 sleepfreaks-dtm.com 何度かこのブログでも書いたように、MIDI検定1級の課題…

2018年MIDI検定1級試験を振り返る (3) - 音色

以下記事の続き。最後の締めくくりとして、割と苦労した音源・音色について書き記す。 daw-jones.hatenablog.com 毎度お馴染みの西洋管弦楽器系については Studio One 付属の Presence XT サンプリング音色で十分対応可能であるが、今回楽曲で一番課題となっ…

2018年MIDI検定1級試験を振り返る (2) - MIDIデータ

以下記事の続きで、先日終了した本年度MIDI検定1級試験を振り返る。今回は、同検定の本丸とも言える譜面解釈やMIDIデータの打ち込みに焦点を絞る。 daw-jones.hatenablog.com 前回指摘した通り、本年度課題曲は比較的音数が少なかったのと、それに加えて9割…

2018年MIDI検定1級試験を振り返る (1) - 全体総括

先日の20日で本年度第10回MIDI検定1級試験の制作期間が終了した。私もこの度受験・作品提出に臨んだ一人であり、体験者の端くれとして今回の課題曲と制作過程に関して3回に分けて振り返ってみることにしたい。合否は2ヶ月先の10月中下旬頃に到るまで不明の状…

Courseraの機械学習入門講座雑感 (2)

前回記事の続き。今回は講義の中身に関して具体的な気づきなどを書いておこうと思う(ややマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com 講義内容に関して気になったところなど Back Propagation これが難解だという感想はよく見かけるのだが、要は計算がや…

Courseraの機械学習入門講座雑感 (1)

昨年夏に Magenta を試用するなどして機械学習を援用した楽曲制作の一端に触れる機会があったせいもあり、今後ますます音楽との接点が増えるであろう機械学習それ自体にも興味が湧いてきた。 daw-jones.hatenablog.com もう少し掘り下げて勉強せねばと思いつ…

T7が無償開放へ (Tracktion)

Just a quick note だが、旧Tracktionシリーズの最終版にあたるT7が昨日より無償版として提供されるようになった模様である。 www.tracktion.com 合わせて現行主力製品であるWaveformへの乗り換えキャンペーンも実施中のようだが、Tracktion社としてはユーザ…

明日よりMIDI検定1級試験の本番

いよいよ明日10日より第10回MIDI検定1級試験がスタートする。何を隠そう私も今回受験者の一人である。 1級は会場試験はなく自宅制作のみとなり、今回は8月20日が消印有効の提出期限となる。過年度課題曲演習を踏まえた私の経験では、概ね丸5日程度の制作時間…

興味深かったMPC特集

ライムスター宇多丸師匠のTBSラジオ帯番組である「アフター6ジャンクション」で、先頃7月30日の放送回が非常に興味深く、私のようなDTM愛好家にとっては新たな知見の宝庫であった。 www.tbsradio.jp AKAI MPC (MIDI Production Center / Music Production Co…

便利なパターン編集とMIDIデータ (Studio One 4)

以下記事の続きで、Studio One 4 (Prime版) のもう一つのエディター新機能であるパターン・モードについて簡単に検証してみたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、本機能の概要については、例えば以下の解説動画がとても参考になるのでそちらを参照してもら…

クロマティック・サークル

たまたま以下の記事を読んだら、いわゆるクロマティック・サークル (chromatic circle) に初めて遭遇。私は今まで五度圏サークルしか知らなかったもので、単純だがこういう模式図が和声学習の一助になるとは些か驚きであった。 音を幾何的に見ると将来の可能…

ドラム・エディターとMIDIデータ (Studio One 4)

下記の前回記事で指摘の通り、Studio One 4 Prime版で公開されたエディターの新機能としては、ドラム・エディターとパターン・エディターの2種類がある。今回は、前者のドラム・エディターについて簡単に検証してみる。 daw-jones.hatenablog.com バージョン…

ディープ・ラーニングによる音楽の生成

昨年夏に自動作曲ツールの調査研究をやった一環で、ニューラルネットを用いた音楽生成モデルの代表例であるMagentaプロジェクトなどの存在を知ることができた。 daw-jones.hatenablog.com Magentaは自分で実際に動かしてみたりもしたが、その後自主制作上は…

Studio One 4 のPrime版がリリースへ

待ちに待った Studio One 4 の無料Prime版が本日よりPreSonusの本家サイトで公開、ダウンロード可能となったようである。前のバージョン3を本家サイトより落としてインストールしていたユーザはメール通知があったかと思う。私も早速アップグレードしたので…

当ブログをHTTPS配信に変更

DTMやDAWの話から外れてしまうが、今年上半期が終了するタイミングで当ブログもHTTPS配信に切り替えてみたので、移行に関するちょっとした知見などを共有することにしたい。 他ユーザの体験談をいくつか参照する限りでは、意外に煩雑な印象もあって尻込みし…