DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

Twitterでつぶやき始め

コロナの影響というわけではないけれども、最近は冗談抜きで仕事やらお勉強が忙しくなってしまい、こちらのブログ更新が停滞しがちでまったく忸怩たる思いである。

DTM関連の探求課題やらちょっとしたネタはいろいろとストックがあるのだが、がっつり書く時間がなかなか確保できないため、寸評コメントなどを分野問わずにTwitterで気軽につぶやくことにしてみた。右のサイドバーで流しているのでご参考まで。こういう埋め込み連携が簡単にできるのはうれしい。

DAWと各種プラグインも試してみたい興味津々な製品が多々あるのだが、導入タイミングとしては私のMacを一旦新規更新してからの方がよいだろうということで保留状態になっている。ご存知の通りMacIntelからARMチップセットに移行することになったため、ARM版新型Macに買い換えるタイミングを思案している最中だ。同じようなMacユーザは結構多いのではないだろうか。ARM版は年内にも発売との噂だが、初物なので第1世代は見送った方がいいとすると、買い換えは来年以降にならざるを得ない見通しである。

あと本ブログのメインテーマの一つであるAI/機械学習と楽曲制作のクロスオーバーという分野はMacの更新とは無関係に実験できるので、引き続きGoogleのMagentaやAWSの Deep Composer を中心にあれこれ実践してみようかと思う。 

Studio One 5 Prime が公開

ちょうど4日前の12日、Studio One 5 の無償Prime版がついに公開され、My PreSonus 経由で自由にダウンロードできるようになった。インストール方法などについては前バージョンの時と変わりはないが、一応以下の記事を参考にされたい。

www.phileweb.com

www.dtmstation.com

sleepfreaks-dtm.com

バージョン5のインストーラーを落としてインストすると、前バージョン4を上書きせずに、両者並存する形でインストールされる。またバージョン4での環境設定はそのままバージョン5に引き継がれるので、一からすべてセットアップし直す必要はない。Presence XT の音源ファイルやループ素材もそのまま引き継いで利用可能である(新たにダウンロードする必要はない)。

基本的には前バージョン4は要らなくなったら消去アンイストールすればよいと思うが、一つ注意すべきは、最新のバージョン5で既存の楽曲ファイルを開いて編集後に保存すると、バージョン4では二度と開くことができない点である。なので、複雑な設定等何らかの理由で移行に慎重を期す必要があるユーザは、しばらく並存活用して問題がないことを確認してからバージョン4を消去してもよいかと思う。

機能面では、Prime版は(当然ですが)いろいろと制約があるため、ざっと見たところPrime版の範囲では前バージョン4と大差ないように見受ける。FXが一段と充実したぐらいかなと。MIDIやオーディオ編集機能はほぼほぼそのままである。Prime版に限定しない場合の機能改善点については以下の解説記事に詳しい。

sleepfreaks-dtm.com

バージョン5がお披露目された先月にも書いたように、やはり今回のバージョン5改訂の恩恵を存分に受けるためには Artist 版を購入すべきで、また付言すれば Artist 版が実はもっともお得なエディションになったと個人的に考える次第です。

 

Studio One がバージョン 5 になった

最近は仕事だなんだといろいろ忙しくてDAW弄り趣味からはすっかり遠ざかっていたところ、先週になって Studio One がバージョン 5 にメジャー・アップグレード、との喜ばしいニュースが目に飛び込んできた。なお、無償版 Prime の公開はもう少し先の8月に入ってからとのこと。

www.barks.jp

www.dtmstation.com

新機能詳細については、上記記事や代理店公式販売サイトなどを参照してもうらうのがよいと思うのでこの場での引用繰り返しは避ける。

今回のアップグレードで個人的に一番の注目点は、Artist版がついにVST/AUプラグイン対応になったことだ。Artist版は価格が¥10,600と破格の安さで、基本的な付属音源や編集機能に関してはProfessional版とそれほど遜色ないのでかなりお買い得だと思う。Show Page とかスコア編集機能は入っていないのだが、こうした上位機能はライブ活動をするようなプロのユーザ以外は不要であろう。宅録中心ユーザであればArtist版でも十分だと思う。もっとも、Pro版搭載の「コード・トラックとハーモニー編集」機能が欠けているのはやや残念だが。

5月に Logic Pro X の大規模改訂があった際にも書いたように、値段も考慮すればMacユーザだともう Logic Pro がデフォルトで決まり、と考えていたものの、Artist版の¥10,600というのは騙されたと思って買えるギリギリの価格帯なので、とりあえず Studio One Artist で行ってみるという選択肢はとても魅力的だ。

daw-jones.hatenablog.com

私の場合、騙されてみるどころか、本ブログで何度も評しているように Studio One の編集機能は群を抜いて使いやすいと身を以て体験しているため、使い慣れた Prime 版の移行先としては躊躇なく Artist 版をメインに据えることに抵抗はない。

蛇足。Macユーザとしてちょっと気になるのは、Macが本年Q4登場とも噂されるARMベース独自チップのアーキテクチャに移行した場合、Studio One もそれほど長い開発期間を置かずしてARMネイティブ版を投入してくれるのかどうか、という観点。おそらく Logic Pro は即応と想定するが、競争熾烈なDAW市場で生き残りを賭けて早めの対応を期待したいところ。

 

Technodon Remastered 2020

つい先日制作者のオンライン・インタビュー動画がYouTubeに上がっていたので大変興味深く拝見したが、しかし一体何度目のリマスター盤かは知らないけど、4月末に出てたんですね。全然知らなかった、というか不幸なことにちょうど新型コロナ自粛経済の影響もあってあんまりプロモーションされてなかったか。

www.universal-music.co.jp

"BGM" がベスト・アルバムだと思い込む自分だから "Rydeen" みたいな80年代テクノを期待していたわけではなかったが、正直 "Technodon" には戸惑いと落胆の「これじゃない」感が大きかったことははっきり覚えてる。同じような感想を持った人は多かったように思う。

上記インタビューの最後の方でHotoda氏が、多少の社交辞令を含むにせよ、YMOの再生復活を期待する旨の発言をしていたが、個人的には今更それはないな、と思った。だってもう70歳前後のお爺さん達だというのに、我々はいいかげん乳離れしないといけませんよ(苦笑)。

AWS Machine Learning Specialty を取得

以下記事の続きになるが、AWS関連資格として個人的には3つ目の認定である Machine Learning Specialty に先日合格したので、ちょっとした体験記やアドバイスめいたことなどを書いておきます。

daw-jones.hatenablog.com

本資格は昨年発足したばかりでAWS認定の中では新顔であるが、ググると合格体験記の類はそこそこ多く発見される。ここではそれら他の体験記となるべく重ならない視点で書いておこうと思う。

受験動機について

機械学習 (ML) はDAW/DTMといった音楽の世界とは無関係のように見えて、実際のところ昨今では自動作曲の研究プロジェクトやプロダクトがかなり進展してきており(Magenta Project が典型で本ブログでも何度か取り上げた)、DTM趣味人としても完全にブラックボックス視せずに基本原理ぐらいは知っておいて損はなかろうとの思いでAI/MLの学習を進めてきた。その進捗度をこの辺である程度見える化しておきたかったので受験してみた次第である。

ぶっちゃけ仕事には直接のインパクトがないし、またAWS資格でありがちな五冠とか全冠制覇といった資格マニア的動機も特になく、純然たる知的好奇心と趣味の範囲で受けたのだが、ベンダー資格の中では受験料が比較的最安の部類なので(discount coupon 使えば税込¥16,500で済む)、そういうお試しが気軽にできるのはありがたい。またAI/ML関連でグローバルに通用するIT資格は今のところこれしかないのが実情である(と思う)。

前提となる下地 - ML基礎理論とAWSデータ処理体系

他の受験体験記でもよく書かれているように、本認定はAWS固有サービスについての問題のみならず、機械学習に関する基礎理論的な設問も多く出題される。したがって、MLの基礎学習についてはAWSのトレーニングとは別に前準備しておく必要があり、あるいは逆にその素養がすでにあるのであれば、受験対策はかなり楽に進められる。これについては、このブログでも過去に触れた Coursera の機械学習講座を履修するか、数多く出版されている日本語テキストで自分に合ったものを取捨選択して地道に学習するほかない。

daw-jones.hatenablog.com

あともう一つの下地要件として、AWSのデータ処理関連サービスをざっとおさらいする必要がある。具体的には Kinesis Data Analytics や EMR、Glue、Redshift、Athena などであるが、これらについては、Data Analytics (旧 Big Data) Specialty の認定を事前に通過していると概ね目星はつく。そういう意味でも、Data Analytics の認定は横着せずに事前ステップとして踏んでおくことを推奨する(ちょっとシンドイですが)。

本筋の学習 - Udemyが無難だが...

これまで同様に今回も結局Udemyの講座にお世話になった。しかし、振り返ってみれば、これはあまり必要なかったかもしれないとも思う(hands-onデモも混ぜてはいるが全体に事実の羅列で結構退屈だった)。

www.udemy.com

というのも、本試験は結局のところ SageMaker についての試験であるといっても過言ではなく、SageMaker のホワイトペーパー等公式ドキュメントや公式チュートリアルを一通り走破することで大方の学習は可能であると思うからだ。

aws.amazon.com

www.youtube.com

ただ、練習模擬試験については公式だけではどうしても不足するため、こちらもUdemyで補ってはいる(以下は私が利用した比較的高評価のもの)。

www.udemy.com

私の試験結果

合格基準750/1000のところ、838で合格となった。前回スレスレで通過した Big Data Specialty (難解で苦労した)よりは随分とましな結果である。本認定は理論知識でカバーできる領域が大きいので、ある意味簡単というか準備しやすい一面があったように思う。

出題分野は4つに分かれるが、そのうち「データエンジニアリング」と「機械学習の実装と運用」については「再学習の必要あり」の判定を受け、一方で「探索的データ解析」と「モデリング」は「十分な知識を有する」との評価を受けた。ざっくり言えば、理論面は問題ないが、AWSの実際の運用の観点では知識や経験が不足する、という個人的には反論のしようがない妥当な判定である。白状すれば、想定外の課金が怖かったので、SageMakerも実際にはほとんど動かしておらず、このような内訳になったのは当然至極である。しかし一応座学だけでも総合判定で合格はできるということではある。

AWS認定チャレンジはもうこれで打ち止めにしようかなと考えているが、気が向いたら Solutions Architect Professional は受けるかもしれない(来年以降であれば)。いや、どうせ半分趣味だし音楽関係ないし、そこまでやるこたぁないか...*1

*1:AWS認定は3年毎に再受験更新しないと資格が失効する。なので、Solutions Architect Associate の更新時期に復習も兼ねつつ Professional を受験して乗り換える、というのも一つの手である。私の場合は2019年8月に Associate を取ったため、更新時期となる2022年8月ごろを目処に Professional へ乗り換え受験するのが合理的ということになる。

How Pop Music Lost the Melody

なぜ今頃になって思い出したのかもわからぬほど、これもほとんど偶然な私的発見をこの場で共有しておこうかと思う。

1995年にNHK教育テレビEテレ)で放送していた「ソリトンSide-B」で坂本龍一がゲスト出演した際に、氏が言及していた The New York Times の記事がずっと心の片隅のさらに奥の方に引っかかっていたのだが、件の記事を長年突き止められずにいた。

note.com

だが最近某巨大動画共有サイト(苦笑)に番組のsnippetが上がっていたおかげで、記事の見出しが正確に判明し、これを手掛かりにNYTのアーカイブ・サイトから同記事を丸々参照することができた。足掛け四半世紀(!)にしてやっと。生きていればいいこともある、ということか。

www.nytimes.com

ただ残念なことに、この記事自体はあまり大したことは書いていなくて、ちょっと期待外れであったことは否めない。どちらかというと饒舌で気取った叙事詩的エッセイであって、もう少し緻密な社会分析を期待していた自分にとっては肩透かしもいいところだった。タイトル通りにHowは書いているけどWhyを知りたかった私には物足りず。

あと映画の方に目を向ければ明らかなように歴史イベントとしてはベトナム戦争の影響は多大であったはずだが一言も触れていないのはどうかと思ったし、ヒップホップの現代ポップカルチャーに対する計り知れないインパクトを知るにはそれ自体をもっと深掘りする必要があるだろう、という感想を持ったが、50年代の漂白されたお伽話的世界の化けの皮が剥がされて、明け透けの肉体剥き出しになっていくポップスの様を概観するには参考になるかもしれない。

やっぱり宇多丸師匠の本は一読しておくべきか...

ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門

ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門

 

 

Logic Pro X 10.5 のメジャー更新

ここ数日DAW関連でMacユーザをザワつかせていたニュースとして、Logic Pro X の大型アップデート10.5版の登場があった。

ポイントを押さえた解説読み物としては、以下の記事が的確で読みやすい。

av.watch.impress.co.jp

細かい実演チュートリアルは以下記事+動画が詳しい。

sleepfreaks-dtm.com

今回追加または更新された機能詳細をいちいちこの場で列挙することは控えるが、要するに、現時点で業界標準的なプロ仕様DAWとして搭載されてしかるべき機能はすべて盛り込み尽くした、という印象が強い。

しかも洗練されたUIに税込¥24,000という破格な値段である。事実上 Logic Pro X が上級DAWの bare minimum みたいな位置付けになってしまい、上記藤本氏の記事で指摘されるように競合潰しというか、Apple以外のサード・パーティーのメーカーは、ユニークなシンセとかAI作曲支援やら強力なコード・ヘルパーといったもっと他の付加価値で勝負しないと差別化が難しい段階に入っていると思う。

あとはもう私のようなGarageBandユーザであれば、上級DAWの移行先としてはとりあえず Logic Pro X で決まり、という結論が出てしまった感もある。少なくとも1本目のメイン・ツールとしては十分お釣りがくるほどである。

個人的には、本ブログでも無償Prime版を度々取り上げた Studio One が結構気に入っていたのだが(MIDI/トラック編集画面が抜群に使いやすい)、Pro版は結構なお値段がするため、費用対効果を考えたら Logic Pro X に敵わない。