DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Magentaによるメロディ生成 (2) Magenta実行環境

前回の続き(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com 前回記事の最後で触れたように、Magentaの実行環境を構築する方法はいくつか存在するが、私は今回はDockerを使った導入方法を選んだ*1。というのも、これが最も単純明快で、かつ既存環境との…

Magentaによるメロディ生成 (1) 資料など

夏休みの自動作曲探求シリーズの終章として、AIベースの楽曲生成モデルをできる範囲で実際に試してみたいと思う。これまでは、アプリやWebサービスの形態でお手軽にすぐ使えるツールのみを少々漁ってきたが、ここから先はMIDIの基本や(若干の)Pythonプログ…

自動作詞作曲ツールのOrpheusプロジェクト

夏休みの自動作曲探求シリーズ第5弾。お手軽ツール編の最後を飾るのは、東大発祥の国産プロジェクトであるオルフェウス (Orpheus) である。 daw-jones.hatenablog.com オルフェウスはあくまで学術研究プロジェクトであるため、いつまで公開が継続するか未知…

AI作曲家のJukedeckに頼む

夏休みの自動作曲探求シリーズの第4弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、真打登場というべきか、AIを駆使した最新技術による自動作曲サービスのJukedeckを試すとする。 www.jukedeck.com 使い方 まずユーザ登録が必須で、サイト訪問時に最初に表示される…

MIDIとMIDI検定に想いを馳せる盆休み

昨日掲載の「DTMステーション」の以下記事は、しみじみしながらも興味深く読んだ。 www.dtmstation.com 過去にも書いたことだが、DAW隆盛の現在でもMIDIは依然として楽曲制作の上で中核を成す技術であることに変わりはない。DAWの登場でMIDIは過去の遺物と化…

とりあえず命拾いのSoundCloud

昨日来TechCrunchなどでちらほらと報じられていたように、SoundCloudがVCや投資ファンドから追加資本を得て当面はなんとか食いつなげる道筋をつけたようである。 jp.techcrunch.com マネタイズのための仕組み化と販促が最大の経営課題だろうが、40%解雇とい…

バッハ気分に浸るツール

夏休みの自動作曲探求シリーズの第3弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、アルゴリズム作曲ツールの変わり種である Abundant Music を試してみる。これは一言で言えば、バロック音楽生成機である。 最初にサンプルを聞いた方が雰囲気が伝わると思うので、…

本年度のMIDI検定1級試験がスタート

本日より11日間の締め切り日程で、第9回MIDI検定1級の実技試験がスタートした。私は来年受験予定のため今年は傍観者を決め込むしかないが、今回受験される方は猛暑に負けずに是非頑張ってください。 毎年盆休み連休に当てて実施してくれるが、休暇を取ったと…

WolframTonesの不思議な世界

夏休みの自動作曲探求シリーズの続き。 daw-jones.hatenablog.com 自動作曲とかアルゴリズム作曲と呼ばれる分野では、近年はニューラルネットをベースにした機械学習モデルが主役に躍り出た感があるが、それ以外の手法を使ったモデルも結構昔から多数存在し…

Chordana Composer よりMIDIデータ生成

前回記事を受けて、Chordana Composer のMIDI書き出し機能を試してみたので概要や特徴などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、MIDI書き出しを含めたアプリ全体の機能概要については、2年前の記事だが下記「DTMステーション」のレビューも…

自動作曲の探求 - ざっくりと3方策

MIDI検定の受験対策ばかりでは同じようなネタの繰り返しで飽きてしまうので、夏休みの自由課題研究というわけではないが少し趣向を変え、8月末あたりまで当面は自動作曲ツールについていろいろと集中的に探求しようと思う。 興味の動機 私のような素人かつDT…