DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

エフェクト

Studio One: Limiter2使えるのでLoudMax要らなくなった

小ネタですが、結論はタイトルの通りで、無償Prime版からArtist版に上げて授かったご利益の一つ。 Prime版にはLimiter2が同梱されていないため、音割れ防止などのためのマスター音圧調整がなかなか捗らず苦心惨憺した記憶がある。たとえばStudioOneを援用し…

MIDI検定1級演習 2011年課題曲 (8) ギターの音色設定とその他基本事項

以下記事の続き。今回はギターのパートについて。本曲のMIDI表現では一番肝になる要素が詰まった楽器パートで、音色編集含めて他楽器以上の工夫を要する。これでようやく主要楽器のパートは完成、山場を越えたといったところである。 daw-jones.hatenablog.c…

弦楽器で強いアタックを表現する方法

弦楽器のサンプリング音色で苦労するのがアタックの強弱表現である。弦楽器は総じて発音の立ち上がりが遅いのでベロシティの効果も薄く、特にレガート系の音色はそのまま無加工ではfpなどの強弱を表現できない。 音源によっては細かなアーティキュレーション…

LoudMaxによる音圧調整

以前書いたミキシングとマスター処理に関する記事に関し、音圧向上の観点から補足しておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 前回トライアルでは、音割れを恐れて書き出し時に敢えて正規化(ピーク音量を0dBに強制アップ)しなかったので、書き出したWAVファ…

複数音源のレイヤー合成 (Tracktion)

Tracktion 5 上での音色レイヤー合成の実現方法について備忘録的にまとめておく。 音色のレイヤー合成とその目的 レイヤー合成とは音色の重ね合わせのことであり、音色に厚みや広がりを持たせる目的でEDM等において多用される。単色では線が細いストリングズ…

LANDRの試用感

AIで自動マスタリングするという触れ込みのWebサービス LANDR がずっと気になっていたのだが、無料サービスの範囲でちょっと試してみた。 daw-jones.hatenablog.com 結論から言うと、特に必要ないな、という印象である。 今回の試用サンプルは、MIDI検定2級2…

EDM制作講座が面白い

たまたま発見した以下のEDM制作講座(めずらしくも日本語)がなかなか勉強になったのでご参考までに。丁寧な解説ナレーション入りなので、DAWの自学自習に使えるであろう。また昨年12月アップなので技術的に古いという心配は無用と思う。クリエーターの方に…

TracktionによるMIDIデータ編集 (5)

一応前回まででMIDI検定1級実技対策をも見据えた制作手順の確立と編集スキルの基礎固めは一通り完成できたのではないかと思う。あとは当面の間、2級対策としてひたすら練習曲のMIDI打ち込み演習を繰り返すということになろう。 ただし、SMF制作以外にも今以…

TracktionによるMIDIデータ編集 (4)

前回の続き。今回の作業工程としては、エフェクト処理とWAVファイル出力ということで、いよいよ最終段階である。 daw-jones.hatenablog.com エフェクト処理の基本方針 T5の場合、プラグイン・エフェクトを挿入する対象は、個別のクリップ、トラックおよび楽…

TracktionによるMIDIデータ編集 (3)

前回の続き。今回は、ドラム・キットのプラグインを出力フィルターに挿入して発音させることを試みる。といっても、プラグインの挿入操作自体はソフトシンセの場合とまったく同様であるから、前回記事の繰り返しは避ける。 ドラム・パーカッションの場合はむ…

TracktionによるMIDIデータ編集 (2)

前回の続き。前回は、SMFすなわち楽曲MIDIデータを読み込んだところで終了した。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、そのMIDIデータに従ってプラグイン・ソフトシンセを発音させる設定までをやってみる。なお、ドラム・パーカッション系かそうでないかで勘所…

コンプレッサーについて

繰り返しになるが、MIDI検定2級実技用の制作物に関しては基本的にエフェクト処理は不要である。ただし、唯一の例外としてコンプレッサーだけは必須、ということを前稿で書いた*1。 daw-jones.hatenablog.com なぜコンプレッサーが必要か 端的な理由は、コン…

LANDR(ランダー)による自動マスタリング

ちょっとした備忘録。 自動マスタリングのWebサービスである LANDR が「DTMステーション」にて紹介されていたのだが、これはMIDI検定1級試験の助っ人として使えるかもしれない。 www.dtmstation.com 日本での提携先である Sleepfreaks の紹介記事でも指摘さ…