自動作曲
最近目に止まった下記記事はなかなか興味深し。 www.dtmstation.com これはソニーCSLが研究開発中のプラグインで、実はまだ一般市場にはリリースされていない作曲支援ツールだそう。ソニー・ミュージック内部で実験的に使用されているようだが、アウトプット…
MIDIのようなシンボリック・データを学習インプットとして自動作曲する研究は割とありふれているのだが、いっそのことオーディオそれ自体をモデルに食わせて学習させるといったアプローチもありではないか、と思っていたら、先ごろOpenAIからそのものずばり…
突然降って湧いたようなコロナ禍で右往左往しているうちに今年は早くも第一四半期が終わろうとしているが、この3ヶ月で個人的に気になったDTMや自動作曲、音楽業界などの関連記事をまとめて振り返っておこうかと思う。 www.vice.com 著作権ゴロへの対抗上、…
師走のバタバタで書きそびれてしまい、もう早くも1ヶ月前の出来事となったのでいささか旧聞に属する話題ではあるが、AWSが機械学習援用の自動編曲サービス分野に進出するという興味深い動きがあった。昨年12月にラスベガスで開催された2019年度 AWS re:Inven…
TidalCyclesにおける楽曲全体のテンポ設定については、ネット上で散見される入門記事などではcpsコマンドを使う例示ばかりが目につくが、実はバージョン1.0以降に機能改修が入り、setcpsコマンドに取って代わっている。 Interaction - TidalCycles userbase …
以下記事に引き続き、今回は Atom の代わりに VS Code エディターをライブ・コーディング環境に使う場合の設定方法などを簡単にまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com 拡張機能の導入 ここで VS Code に導入すべき拡張機能は2種類ある。すなわち、実…
ちょうど2ヶ月前の夏季休暇時にお試し導入したTidalCyclesであるが、最近になってようやく実習を始めてみた中で有益と感じた入門用の資料などを共有しようと思う。 daw-jones.hatenablog.com トラブル・シューティングについて TidalCylclesのインストール時…
随分と間が空いてしまったのだが、2ヶ月ほど前に私のアンテナに引っ掛かったアルゴレイブ(あるいはライブ・コーディング)なるものの演奏を実際に自分の手で試してみたいと思い、今年の夏休みの課題として TidalCycles を早速Mac上に導入し、音を鳴らしてみ…
先月末にWIREDの記事でアルゴレイブ (algorave) の話題が取り上げられ、はてブ界隈で若干バズっていたので、少し掘り下げて備忘録的に書き記しておきたい。 wired.jp 英文の元記事は2ヶ月前の3月末に公開されていたようだが、ご参考までに。 www.wired.com …
本日春分の日の Google Doodle は、バッハ生誕334周年を記念した自動作曲ツールになっていて、機械学習を応用した作曲技法に関心がある私にはちょっとしたサプライズだった。 www.google.com www.itmedia.co.jp 機械学習系の裏の仕組みは Magenta プロジェク…
2週間ほど前の記事(前編と後編)になるが、国産自動作曲プロジェクトとして割と名が知られている Orpheus に参画していた研究者の方のインタビューが色々と示唆に富んでおり、興味深く拝読した。 www.orpheus-music.org www.itmedia.co.jp www.itmedia.co.j…
先週末に Sleepfreaks でAI作曲ツール・サービスの一つである Jukedeck が紹介されていた。ちょうど1年ほど前に私も同サービスを取り上げたことがあったので、懐かしさ(?)を感じつつも再度軽く振り返ってみることにしたい。機能その他仕様に関しては特に大き…
昨年夏に自動作曲ツールの調査研究をやった一環で、ニューラルネットを用いた音楽生成モデルの代表例であるMagentaプロジェクトなどの存在を知ることができた。 daw-jones.hatenablog.com Magentaは自分で実際に動かしてみたりもしたが、その後自主制作上は…
以下の小ネタ記事に対する補記。同じような悩みを持った人が多いせいか、本ブログでは割とアクセス上位の記事であるが、iOS版のGarageBandを触っているうちに、初心者はむしろスケール主体のアプローチで取り組んだ方が主題となるメロディーを着想しやすいの…
もう1週間ほど前になるが、以下記事で Chrome Music Lab の新機能である Song Maker が紹介されていたついでに、自主制作に使えそうな自動作曲ツールでもあるかと思って同Lab全体をざっと試してみたところ... jp.techcrunch.com musiclab.chromeexperiments.…
下記に補足して、気になるAI自動作曲プロジェクトに Flow Machines を書き加えておきたい。 daw-jones.hatenablog.com ソニーコンピュータサイエンス研究所(パリ)にて研究開発されている Flow Machines は、最近読んだBBCの以下記事よりその存在を知ったの…
前回記事の続編、というかおまけ。前回は単純に出だしの単音だけ与えてメロディを生成させてみたが、今回はコード進行の制約を与えるモデルを試用してみる。 daw-jones.hatenablog.com 使用するモデル 今回は、Melody RNN ではなく、Improv RNN を用いる。 …
以前書き留めた下記記事の続きのようなものではあるが、ちょっと気になっていた自動作曲サービスの Amper Music を触ってみての雑感を軽く書いておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、利用方法についてはすでに方々で紹介記事が書かれているので、この…
随分と間が空いてしまったが、前回の環境構築に引き続き、MIDIデータの生成を試してみる(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com プリセットの学習済みデータ 有難いことに、Magentaには数千曲のMIDIデータを使って学習したモデル一式が添付さ…
先週の下記 The Verge の記事は、今偶然にも私自身が色々と自動作曲ツールを渉猟している最中でのニュースだったので、ついに来たかという感慨を深めた一件であった。 www.theverge.com 要は、AIによる楽曲生成ツールを使って曲の断片を作り、独自の工夫によ…
前回の続き(かなりマニアックです)。 daw-jones.hatenablog.com 前回記事の最後で触れたように、Magentaの実行環境を構築する方法はいくつか存在するが、私は今回はDockerを使った導入方法を選んだ*1。というのも、これが最も単純明快で、かつ既存環境との…
夏休みの自動作曲探求シリーズの終章として、AIベースの楽曲生成モデルをできる範囲で実際に試してみたいと思う。これまでは、アプリやWebサービスの形態でお手軽にすぐ使えるツールのみを少々漁ってきたが、ここから先はMIDIの基本や(若干の)Pythonプログ…
夏休みの自動作曲探求シリーズ第5弾。お手軽ツール編の最後を飾るのは、東大発祥の国産プロジェクトであるオルフェウス (Orpheus) である。 daw-jones.hatenablog.com オルフェウスはあくまで学術研究プロジェクトであるため、いつまで公開が継続するか未知…
夏休みの自動作曲探求シリーズの第4弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、真打登場というべきか、AIを駆使した最新技術による自動作曲サービスのJukedeckを試すとする。 www.jukedeck.com 使い方 まずユーザ登録が必須で、サイト訪問時に最初に表示される…
夏休みの自動作曲探求シリーズの第3弾。 daw-jones.hatenablog.com 今回は、アルゴリズム作曲ツールの変わり種である Abundant Music を試してみる。これは一言で言えば、バロック音楽生成機である。 最初にサンプルを聞いた方が雰囲気が伝わると思うので、…
夏休みの自動作曲探求シリーズの続き。 daw-jones.hatenablog.com 自動作曲とかアルゴリズム作曲と呼ばれる分野では、近年はニューラルネットをベースにした機械学習モデルが主役に躍り出た感があるが、それ以外の手法を使ったモデルも結構昔から多数存在し…
前回記事を受けて、Chordana Composer のMIDI書き出し機能を試してみたので概要や特徴などをまとめておきたい。 daw-jones.hatenablog.com なお、MIDI書き出しを含めたアプリ全体の機能概要については、2年前の記事だが下記「DTMステーション」のレビューも…
MIDI検定の受験対策ばかりでは同じようなネタの繰り返しで飽きてしまうので、夏休みの自由課題研究というわけではないが少し趣向を変え、8月末あたりまで当面は自動作曲ツールについていろいろと集中的に探求しようと思う。 興味の動機 私のような素人かつDT…