DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

イベントリスト問題の解説 (2)

MIDI検定2級1次試験のイベントリスト問題について考察するシリーズ。引き続き新制度試験の過去問に取り組む。本日は第17回と第16回を対象とする。

第17回試験の解説

問題 Chapter 6-3, 6-4 (1): オクターブ

頻出パターンの一つ。最も簡単な引っ掛けだが、実はよく何度も見返さないと発見できないことが多い。本問では、第6小節2拍目(下図下線部)がD3ではなくD4という誤り。間近にある第6小節の最後の音にB3を混ぜているので気づきにくい。

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問題 Chapter 6-3, 6-4 (2): ノートオンのタイミング

第20小節の4拍目G0(下図)のノートオン位置が60ティックだけズレている。正しいTick値は0(ゼロ)である。休符と付点音符の組み合わせに惑わされずに拍の位置を正しく押さえる。

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問題 Chapter 6-3, 6-4 (3): ゲートタイム

本問の肝は、拍が6/8なのでBeatの単位が8分音符であること。ピアノ左手低音部の第24小節1拍目に来るA1(下図)の長さは、付点4分音符だから8分音符3つ分である。したがって、ゲートタイムは"2:000"ではなく"3:000"でなければならない。

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問題 Chapter 6-3, 6-4 (4): ピッチベンドの漸減過程

ピッチベンドを戻す過程における異常値。減少プロセスになっている必要があるから、下図270ティック目のベンドの値は5700未満1400超の値でなければならない。なお、本例は装飾音的なチョーキングの入力例として参考にできそうである。

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第16回試験の解説

問題 Chapter 6-3, 6-4 (1): ノートオンのタイミング

ピアノのイベントリストは右手高音部と左手低音部の譜面が合わさっているためチェックに時間を要するが、ショートカットする方法は特になく、横着しないで丁寧に追うしかない。

本問では、第17小節の高音部3拍目に入るB3のノートオン位置がズレている。直前のノートは16分音符だから、ティック位置は240ではなく120とすべきである。

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問題 Chapter 6-3, 6-4 (2): 臨時記号の小節内有効

本問は調性が D Major につき、CとFにシャープが付く。しかし第189小節目ではCにナチュラルが付いてシャープが外れるため、3拍目第2音はC#4ではなく、正しくはC4である。

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問題 Chapter 6-3, 6-4 (3): オクターブ

オクターブ違いは気づいてしまえば簡単だが、発見するまで意外に時間がかかる。第12小節目の下図丸囲みのノートはA#1ではなくA#0とする。なお、本例はコントラバスのスコアであるが、記譜より1オクターブ下げてMIDIデータを入力してあることは念頭に入れておく。

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問題 Chapter 6-3, 6-4 (4): ベンドレンジ(システム・セットアップ)

本問は、譜面データではなくベンドレンジの定義値がそもそも間違っているという特異例。これは2次試験の練習曲を使った実技演習をある程度やっていないと正解に辿り着けない可能性があると思う。

譜面では、第8小節目から9小節目にかけてピッチベンドを限界一杯倒してから戻しているが、インターバルはC3とG2の間5半音なければならないので、CC#06の値は正しくは5となる。

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