コンプレッサーについて
繰り返しになるが、MIDI検定2級実技用の制作物に関しては基本的にエフェクト処理は不要である。ただし、唯一の例外としてコンプレッサーだけは必須、ということを前稿で書いた*1。
なぜコンプレッサーが必要か
端的な理由は、コンプレッサーを掛けない録音状態だと音量が非常に小さいまま全体にスカスカで、最大音量に達していない音はよく聞こえないからである。このような聴くに耐えない仕上がりでは、場合によっては減点対象になる可能性が高い。
そこで、音量の大小差をできるだけ縮小(圧縮)することにより、音のまとまりを整えつつ(音の「一体感を出す」とも表現される)、全体の音量を上げてやる。これが正にコンプレッサーの効果である(と私は理解している)。
この辺りの前提となる基本解説については、以下の記事が明解である:
コンプレッサーのパラメータとその効果
聴いてすぐにわかるリバーブなどと違い、コンプレッサーの効果は直感的にはいささか難解である。試行錯誤はもちろん必要ではあるものの、その前に各パラメータの意味と機能を一通り正確に把握しておいた方がよい。
コンプレッサーについては、MIDI検定公式ガイドブックの§5-5「エフェクトの種類」 pp.185-186 に基本的な解説が掲載されている。加えてネット上には多数のチュートリアルやレファレンスが無償で参照可能であるが、特に以下の2講座はエフェクト前後のサンプル音も聴けるコンテンツとなっており、理解が進むと思う。
あとはひたすら実践で体得する他なく、私も当面は2級実技の練習曲を使っていろいろとパラメータを変えて試してみるつもりである*2。なお、現段階ではAudacityによる楽曲全体のコンプしか実験していないが、いずれDAW(Tracktion 5)を使ってトラック毎のエフェクト処理も試していこうと思う。
追加資料 (01/29/2017)
お馴染みSleepFreaksにて、そのものずばりな以下記事が配信されていたので、一応参考まで。私自身はコンプレッサー一点でここまで凝る必要性は今の所あまり感じてはいないが。