DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

Get Wild リミックスにドはまり他

前回記事の続きのような雑感。

daw-jones.hatenablog.com

 

上記の記事で、TMNの "Get Wild" 公式リミックス・コンテスト(以下リンク再掲)はボーカル・ステムしか提供されないのであんまり乗り気がしない、というようなことをポロリと書いてしまったが、実際にダメ元で制作を始めてみたら案外楽しいものである。

ssl.avexnet.or.jp

まだまだ稚拙なレベルであることは承知の上だが、それなりの品質に仕上がったら応募してみてもいいかもしれない。

追記 (7/17)

実は2週間ほど前に上げてみたが、もう放置状態ですっかり忘れた。恥ずかしいのでURLは載せません(苦笑)。今回YouTubeの(擬似)動画アップは初体験で、それができただけでも良しとするか。応募数があまりにも多いせいで面倒臭くなってしまい、他参加者の作品も一切再生チェックしていない。

それにしても応募締め切りが8月16日ということは、まだあと1ヶ月も残しているわけで、300とか400のオーダー(あるいはそれ以上)の応募があったらまともに選考できるとはとても思えない。少なくとも小室さんらメンバーの人たちは全部は聴いてられないだろう。MetaPopなど海外のコンテスト状況を見てると、募集期間はやはり1ヶ月前後のものが圧倒的に多い。

それと以前上で書いたように、やはりボーカルしか提供されないのはリミックス妙味に欠けると言わざるを得ない。先月だったか、本コンテスト以外にも私のよく知らない邦楽女性ボーカリストの楽曲がリミックス募集していたが、これも提供素材はボーカル・ステムだけだった。しかもバックで流れるラップが分離されない状態だったので、これでは編集加工があまりにも辛い(私は応募してない)。著作隣接権とか権利関係のクリアが難しいせいかどうかは不明だが、日本の公式リミックス・シーンは恐る恐るという感じでどうも興醒めしてしまう。

一方盛り上がっている海外だが、これは凄まじく競争激烈だから、セミプロDJ以上じゃないととてもじゃないが入賞は無理だろう。私はまったく趣味でDAWの練習がてら勝手にステム落として楽しんでるレベルで済むが、職業音楽家とかDJは競争激化で大変そうだ(DAW普及の負の側面か)。

楽曲のバックグラウンド的なこと

ボーカル断片しか与えられていないのにどうやってアレンジしようかと思案していたが、"Get Wild" はあまりにも有名な楽曲なので、YouTube上にPVやらコピー演奏動画、歌詞やコード進行にスコア、ギターのタブ譜まで山のように転がっており、幸いなことに全部自分で一から耳コピする必要はない。おそらく主催者側はそうした状況をも踏まえ、敢えてボーカルしか提供しなかったのではないかと勘ぐってしまう。

趣旨としてはリミックスであって、原曲の再現ではないので完全なスコアは必要なく、コードさえ判明すればあとはどうにかなりそうである。因みに本曲のコードは単純なトライアドが多く、さほど複雑なコードは使われていないように見える。

なお、原曲のBPM=132は衆知の事実らしく、自分でわざわざテンポ合わせする必要はなかった。ボーカルのステムにこの値を設定の上で time stretch を適用すれば、自由自在にテンポは調整できる。

たぶん応募者の8割方はEDMで出してくると思われるので、絶対に入賞したい人は、差別化して目立つために異なるジャンルでアレンジした方が勝算あるかもしれない。

やっぱり Studio One はイイ

これとは別のリミックス制作やらMIDI検定対策も含めて実質3ヶ月ほど Studio One 3 Prime を使い倒してきたが、編集画面の使い勝手はピカイチで、生産性の高さには瞠目すべきものがある。とにかく楽曲の構成案を具体的な形に仕上げるまでのハードルが低く、今回しぶしぶ始めた "Get Wild" リミックスでもあっという間に骨格が出来上がった。

当初は Tracktion 5 から Waveform へのアップグレードを考えていたのだが、この分だとメインは Studio One の Professional 版を導入した方が賢明ではないかと傾きかかっている昨今である。Studio One はプロの方々の評価も非常に高いようなので、DTM中上級者にはDAWの最有力候補と思う。ユーザ数の多さで無難なのは Cubase だろうけど。