Studio One の知っているようで知らないかもしれない小技について2回目。
Studio One でのベロシティやコントロール・チェンジなどの編集において、レベルの表記はデフォルトではパーセント単位(0%〜100%)になっており、MIDI検定等への対応で苦慮する場合がある*1。
実はこの表記は切り替え可能で、ベロシティなどのゲージ領域で右クリックし、"Percent" か "MIDI" のいずれかを選択できる。デフォルトのパーセント表記ではなく値表記(0〜127)にしたい場合は、後者の "MIDI" を選ぶ(下図参照)*2。
蛇足ながらベロシティについては、選択範囲のノートに対して一括変更を適用することも可能である。ノート選択後に右クリックでコンテキスト・メニューから Velocity を選ぶと、下図のような一括編集パネルが開く。たとえば、現状の半分の値にしたい場合は、Compress 項目において "1:2" と入れる。
自主制作上はパーセント表記でもまったく問題なく、またMIDI検定1級では受験者が自由に表現可能なのでこれもパーセント表記でなんら支障はない。
しかし、強弱記号は種類がそこそこ多い上に、個別のノートにアクセント記号も付くため、拠り所としてなんらかの基準に従っておいた方があれこれ迷う必要がなく作業を円滑に進められる。なので、一応は協会推奨のルール*3に準拠しておいた方が楽であり、そのためには値表記の方が好都合である。