ボカロ代替ツール(?)としてのAlterEgo
ボカロ楽曲の制作シーンもすでに衰退論が囁かれる昨今、なにを今更感があるかもしれないが、代替ツールとして無償版AlterEgoがそこそこ使えそうだったので備忘録がてらに書き留めておく。
Mac版はAUプラグイン仕様なので、Tracktion は言うに及ばず、GarageBand でも問題なく使える。一方、プラグイン非対応の Studio One Prime版では使えない。
ボカロほど高度にヒューマンな仕上がりは期待できないが、音色はいわゆるケロケロ・ボイスとかボコーダー・ボイスの代わりに使えると思う。一応シンセサイザーというだけあって、私の印象ではボコーダー音色に非常に近い印象を受けた。
あと個人的にボカロよりも評価できる点としては、
- アニメ声でないのがよい。個人的に初音ミクの甲高いアニメ声はどうも好きになれないので(好みの問題だが)。
- シラブル解析が英語に対応している。
シラブル切断のタイミングに関しては、MIDIのコントロール・チェンジ(CC)を使うところがなかなか新鮮である。その他の音色パラメータなどもCCで制御できるようになっていて、オートメーションでリアルタイムに変化させることもできそうである(まだ試していないが)。ただし、各CCナンバーの割り当てはMIDI標準とは異なる勝手仕様である。
ボカロの代替でキャラクターに歌わせるというよりも、むしろシンセ音色の一つとして独自な使い方をした方が面白いかもしれない。歌入れであれば、自分で歌ってエフェクトかけたりオーディオ編集でいくらでも加工できるのでそっちの方がお手軽のような気もする。一応 GarageBand にも音声加工入力用のプリセット・エフェクター(ロボット・ボイスとか電話ボイスとか)が入ってる。