DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてちまちまとDTMを楽しむ記録+MIDI検定1級到達記

TOEIC受験の感想など

あっという間に2023年も今日にて終わろうとしている今、ちょうどMIDI検定2級2次試験の練習曲制作宴たけなわという時期かと思いますが、実はMIDI検定ではなくてTOEICについて一言触れて年の締め括りとしたい。

去る12月10日の午後(第341回)、実に20年ぶり(!!) に気まぐれから変な気起こしてTOEICを受けてみた。しかもあろうことかなんとも無謀なことに事前の受験対策も何もせずぶっつけ本番の素の状態でチャレンジしたのです。ぎりぎり公式サイトのサンプル問題だけは受験前日にやってみてはいたのですが馬鹿みたいに簡単だったのでこりゃ楽勝だと舐め腐っておりました。

そしたら20年前とは別物級に激ムズなレベルに進化しており、リスニングは音声がこもっていてよく聞き取れないところが多かったせいもあって大苦戦、得意のリーディングは問題量多過ぎて最後の4問解答できずに時間切れとなってしまい、試験終了後はしばし放心状態。見事に玉砕して900点どころか800点切ってるのではないかと打ちのめされて観念しておりました。

26日の結果公表で蓋開けてみれば870点(L=390/R=480)だったので一応は上級レベルの及第点スレスレ、ひとまず胸を撫で下ろしたものの、とにかくリスニングは惨憺たる出来具合で改善の余地ありということは認める。そうなんです、もはや20年前とは別物なんです(当時はとても簡単だったので960点取れてました)。

受験後に(いやいや、普通は受験前に対策打つだろとのツッコミはさておき)色々と情報漁ってみたのですが、最近では2016年と今年2023年に入ったあたりで一気に難化したとのこと。背景としては、皆が受験対策必死でやるもんだから必然的に出題者とのイタチごっこで難化に歯止めが掛からないという事情のようです。英検なども同様の傾向らしいです。

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もう明らかなんですが結局受験対策という名の攻略法ありきなんですよ、これ。それでこのゲーム、いやTOEIC攻略をめぐってあの手この手で一大英語受験ビジネス産業が盛り上がってるというのが今日の英語教育界隈の姿です。悲しいかな日本人の英語は受験英語に過剰適応しているがあまりに使えないといった皮肉な現実も垣間見える。

一つの(あくまで一つの)到達目標にはなるのでTOEICや英検を全否定するつもりはないですが、例えばTOEICならひとまず800点到達したら何度も再受験する必要はないんじゃないかろうか。YouTube見てたら受験対策に磨きをかけて900点クリアとか満点取るとか目指す向きもあるけど正直一抹の虚しさを感じる。だって実際の英語のfluency向上とはほとんど関係ないからね。英語含めて別のことやった方がいいと思うわ。

語学は底なし沼でキリがないので私自身は仕事道具と割り切って付き合う程度にとどめてる。所詮ネイティブではないので絶対にパーフェクトにはならないしそれで問題ないと思ってます。人生短い中で他にやりたいこともたくさんあるわけなので、あんまりTOEIC道に血道を上げるのは時間が勿体無い気はします(異論は認める)。

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上に貼ったAbema討論番組では今はどちらかと言うと茂木さんの議論に肩入れしたくなります。

語学と言えば、今年読んだ本の中で抜群に面白かった高野秀行氏の著作を紹介して新年を迎えようと思います。