今回は、各パートごとにMMLで記述作成したMIDIデータファイルをDominoへ読み込み、マスター編集ファイルへ統合していく操作について補足する。
Dominoを2つ立ち上げる
Mac上ではWineを介しての起動となるが、それぞれ独立したプロセスとしてDominoを2つ立ち上げることは何ら問題ない。そのうちの一つでマスター編集用のDomino (dms) ファイルを開いて表示する*1。もう一方では、そのマスターへコピーしたいパートのSMFを読み込んで表示しておく*2。
パート用のMIDIデータを複写する
複写したいパート用MIDIデータのすべてを範囲指定する。範囲指定自体は、イベントリスト上もしくはピアノロール上のいずれでも構わない。ただし、取りこぼしのリスクを避けるため、ここは下図赤枠で囲っているようにイベントリスト上で範囲指定する方が無難であろう*3。
いずれにせよ両者は連動しているので、選択範囲は両方のペインで黒ハイライトされる。選択範囲に間違いがないことを確認したら、最後にイベントリスト上で右クリックして「コピー」を選択する。
マスター編集ファイルへ貼り付ける
譜面上そのパートに指定されたチャネルを選択し、先ほどコピーしたMIDIデータを貼り付ける。貼り付け位置の位置決めにあたっては若干のコツが要る。以下、ピアノロール上の操作になるが、手順としては以下の通りである。
まず、範囲指定モードにする。下図丸囲みのツールバー・アイコンを押下する。
次に、ピアノロール上で2小節目の頭に位置決める(小節区切り線をクリックする)。位置決めされた場所は赤線表示される。
最後に、上記位置決めの状態で Control + V のキー操作にて貼り付ける。すると、下図のように、2小節目から楽曲データが始まるように貼り付けられるはずである(本例では3拍半の休符が先行するので若干分かりにくいかもしれないが)。
なお、1小節目はシステム・セットアップ用のデータ送信に使用するので、どのパート(チャネル)も楽曲データは置かないようにする。これに関しては、ドラム・パートの入力工程のところで以前説明した通りである。
続いてゲートタイム等の編集へ
以上、そのパートの基礎となるMIDIデータを貼り付けた後、追加の加工編集作業となるが、これについては次回補足することにしたい。