DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

Studio One によるMIDIデータ書き出しのおさらい

Studio One 3.5(以下S3)から楽曲中のMIDIデータをファイルに書き出す方法には2種類あり、それぞれ目的と仕様が微妙に異なる。自分でもちょっと紛らわしいので、ここで両者の相違点などをまとめておくとする。特にMIDI検定受験者でS3を制作ツールとして使用する場合は注意が必要と思う。

楽曲全体をSMFとして書き出すケース

楽曲全体のすべてのMIDIデータを、ヘッダーやメタイベント(テンポや拍子、マーカーなど)を含む自己完結的なSMF (Standard MIDI File) として書き出す場合は、メニューから File > Save As に移り、保存ファイル形式としてMIDIファイル(.midファイル)を選んで別名保存する。

詳細については、以下の過去記事の通りである。

daw-jones.hatenablog.com

2級と1級を問わず、MIDI検定実技の成果物として提出するSMFは、必ずこちらの方法で書き出す必要がある。DominoなどのMIDIシーケンサーで追加編集する場合であっても、この方法で書き出したファイルであれば、メタイベントに関連する余計な修正手作業が発生しない。

部分的にMIDIデータを書き出すケース

楽曲まるごとではなく、ある特定のMIDIイベントだけ、あるいは特定のトラック(複数可)に絞ったMIDIイベントだけをファイルに書き出す手順は下記の通りである:

  1. 書き出し対象のMIDIイベントをすべて選択状態にする。
  2. メニューから Event > Export Selection に移り*1、保存ファイル形式としてMIDIファイル(.midファイル)を選んで保存する。

これはちょうどオーディオのステム書き出しに相当する利用例で、スニペット(一部分のMIDIデータ)を別のソングあるいは他のDAWにインポートしたいような場合によく使う。私も自主制作ではこちらの操作手順の方が使用頻度が高い。以下の過去記事も一応参考まで。

daw-jones.hatenablog.com

なお、楽曲中のMIDIイベントをすべて選択してこの方法で一つのファイルに書き出すことは技術的に可能ではあるが、以下に注意する:

  • 最初に解説した別名保存の場合と違ってメタイベントが一切書き出されない。
  • メタイベントは無視されるが、メタイベント格納用の特殊なトラック0から順にデータを埋めるという奇妙な仕様になっている(バグ臭い?)。すなわち、トラック1のデータは特殊トラック0に書き出し、トラック2はトラック1へ(以下同様)、という具合である。DAW上のインポート/エキスポートではこれでも何ら障害はないが、SMFとしては不完全で、別途マニュアル修正が必要となる。

*1:または右クリックのコンテキスト・メニューから移ってもよい。