先週末に Sleepfreaks でAI作曲ツール・サービスの一つである Jukedeck が紹介されていた。ちょうど1年ほど前に私も同サービスを取り上げたことがあったので、懐かしさ(?)を感じつつも再度軽く振り返ってみることにしたい。機能その他仕様に関しては特に大きな変化はないように思われる。
なお、BGM程度の生成には使えそうだという結論は奇しくも私と同じ見解である。また生成結果の著作権の帰属が要注意である点は私の記事同様にきちんと指摘されている*1。
Jukedekの残念なところはMIDIデータが落とせない点であるが、ベータ版のAPIを使えばMIDIデータも利用可能なようだ。ただし、まだ招待制の段階らしく、APIのアクセス・キーを申し込んだユーザ全員に解放されるわけではない。また、おそらく正式のプロダクト版リリースの時点で有償プランに移行する可能性が高いと想定される。
この種のAI作曲ツールは各社まだまだ試行錯誤中とはいえビジネスだから有償であることは一向に構わないが、個人的にはプラグイン・ソフトの形態でDAWとシームレスに連携できる製品を期待したい。ここを避けると結局DAWメーカーの方からバンドル形式でAI支援ツールなどを出してくる可能性が非常に高く、Waveform とか Studio One 4 などにはそういった萌芽がすでに見えている。
あと案外見過ごせないのが Logic Pro X / GarageBand(以下GB)で、正直言って初歩的な Jukedeck レベルのものであれば数年後にGBが機能追加していると考えられなくもない。というのも、リズム系の自動生成機能についてはすでに Drummer という形で実装されているからである(AIかどうかはともかく)。