DAW悪戦苦闘記

DAWやMIDIを通じてDTMを楽しむ記録。MIDI検定試験にもチャレンジするなり。

MIDI検定2級試験を振り返る

MIDI検定2級に無事パスしたついでに、私がこれまでに辿った学習方法や実技制作のアプローチなどに関して要点を簡単にまとめておこうと思う。今後受験される方の参考になれば幸いである。

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1次と2次の対策・学習は同時並行で

MIDI検定は2級試験のみ1次と2次の2段階で3ヶ月程度離れて実施されるため、ともすれば1次の準備を終えてから2次の対策へ、となりがちだが、これはあまり効率が良くなく、かつ効果的な学習方法とは言えない。

その根拠は、

  • 1次のイベントリスト問題と2次の実技演習は表裏一体で取り組んだ方が理解習得が速くなる。
  • 2次実技演習はそれなりに多くの時間を要するから、できる限り早期に着手して実践の数をこなした方が合格に近づく。

特にDAWを使い始めて間もない初級者の場合は、習うより慣れろの観点から早めに実技演習に取り組んだ方がよいと思う。言うまでもなく、実技は付け焼き刃で乗り切ることが難しいからだ。また、自分に合った制作環境とワークフローの確立にはある程度試行錯誤の期間が必要で、そうしたマージンとなる時間を見込んでおかないと本番直前になって慌てふためく事態に陥る。

一部上記と重複するが、昨年の段階で一度受験対策的な雑感をまとめ書きしているので、以下記事を一応参考まで。

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実技の制作環境について

実技用の制作環境については十人十色で特に正解があるわけではない。参考までに、私の経験では Studio One 3.5 Prime版と Domino の無償ツール組み合わせで十分対応可能であった。Studio One はMIDI編集画面が抜群に使い勝手が良いので愛用している次第だが、これは各ユーザの好みにもよるだろう。

DAWに関しては、MIDIイベントリストの表示編集が可能なものであれば、それこそお好みや予算次第でどれを選んでも問題ないと思う。ただし、上述の Studio One は残念ながらイベントリスト機能がないため、Domino の援用が必須となる。Studio One と Domino を組み合わせた制作ワークフローは以下の記事などを参照されたい。

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なお、このような2種類のソフトウエアを組み合わせる方策はワークフローがやや煩雑になる可能性があるため、システムにあまり明るくない人向けには積極的にお勧めはできない*1。不安を覚える人は、Logic Pro X あるいは Cubase といったイベントリスト機能付きで自己完結使用が可能なソフトを選んだ方が無難であろう*2。費用対効果という点では、個人的には Logic Pro X がオススメである(Macユーザのみ)。

1級課題曲の先取り演習

私が2級対策上やってよかったと思う意外な学習メニューの一つに、1級課題曲の実践演習がある。ポイントとしては、

  • 読譜能力(特にドラム譜)や編集スピードの向上に役立つ。
  • 1級課題曲演習をやってから2級練習曲に戻ると簡単に感じて余裕が出る。

もちろんこれは時間と余力がある場合に限った方策であるが、ドラム・パートがあるポピュラー曲を1曲チャレンジしてみるだけでも、一皮向けて一段レベルアップすると思う。

またこれは当然ながら2級の練習曲演習を十分やり尽くしたか、もしくはそれ相当以上の実力のある人向けのトレーニングなので、2級練習曲の実践が足りない段階ではやるべきでない。

認定指導者による講座受講の是非

2級実技(および1級)の対策上、受験者によっては認定指導者が開催するワークショップや受験講座などに参加して本番に備える人も見受けられる。私は完全に独学で乗り切ったが、人によってバックグラウンドが異なるので、講座受講は一概に不要とも言えないし、さりとて必須と言うつもりもない。

独学ではどうしても一定レベルを越えられないとか、疑問点を解消できない人は講座受講も価値はあるだろう。しかし、最初から頼らずに、あくまで最後の手段にした方がいいとは思う。その理由は、

  • 当然だが余計な追加コスト(含交通費)が掛かる。
  • 講座にもよるが、小手先の受験テクニックに走ってしまう懸念がある(原理を理解しない丸覚えとか)。
  • MIDI検定は結果以上に学習プロセスの方がはるかに重要である。 

 

*1:2種組みわせというのは受験者の中ではかなり特殊な方かもしれない。一方、Domino だけで実技に臨む人は少なくないようである。

*2:イベントリスト機能付きのDAWの選定にあたっては、公式ガイドブックの Chap. 6-3「DAWソフト/イベントリストの表記」pp.212-219 を参考にするとよい。