5月に Logic Pro X の大規模改訂があった際にも書いたように、値段も考慮すればMacユーザだともう Logic Pro がデフォルトで決まり、と考えていたものの、Artist版の¥10,600というのは騙されたと思って買えるギリギリの価格帯なので、とりあえず Studio One Artist で行ってみるという選択肢はとても魅力的だ。
私の場合、騙されてみるどころか、本ブログで何度も評しているように Studio One の編集機能は群を抜いて使いやすいと身を以て体験しているため、使い慣れた Prime 版の移行先としては躊躇なく Artist 版をメインに据えることに抵抗はない。
蛇足。Macユーザとしてちょっと気になるのは、Macが本年Q4登場とも噂されるARMベース独自チップのアーキテクチャに移行した場合、Studio One もそれほど長い開発期間を置かずしてARMネイティブ版を投入してくれるのかどうか、という観点。おそらく Logic Pro は即応と想定するが、競争熾烈なDAW市場で生き残りを賭けて早めの対応を期待したいところ。
*1:AWS認定は3年毎に再受験更新しないと資格が失効する。なので、Solutions Architect Associate の更新時期に復習も兼ねつつ Professional を受験して乗り換える、というのも一つの手である。私の場合は2019年8月に Associate を取ったため、更新時期となる2022年8月ごろを目処に Professional へ乗り換え受験するのが合理的ということになる。
しかも洗練されたUIに税込¥24,000という破格な値段である。事実上 Logic Pro X が上級DAWの bare minimum みたいな位置付けになってしまい、上記藤本氏の記事で指摘されるように競合潰しというか、Apple以外のサード・パーティーのメーカーは、ユニークなシンセとかAI作曲支援やら強力なコード・ヘルパーといったもっと他の付加価値で勝負しないと差別化が難しい段階に入っていると思う。
あとはもう私のようなGarageBandユーザであれば、上級DAWの移行先としてはとりあえず Logic Pro X で決まり、という結論が出てしまった感もある。少なくとも1本目のメイン・ツールとしては十分お釣りがくるほどである。
個人的には、本ブログでも無償Prime版を度々取り上げた Studio One が結構気に入っていたのだが(MIDI/トラック編集画面が抜群に使いやすい)、Pro版は結構なお値段がするため、費用対効果を考えたら Logic Pro X に敵わない。
DAWには必ず拍子設定(Studio One の場合は Time Signature)の機能が付いているはずで、これで変拍子などは簡単に編集・挿入できるわけだが、トラック横断的にすべてが一律に変更される。なので、この拍子設定機能を使って、例えばあるトラックは4拍子で、また別のトラックでは3拍子で、といったポリリズムの展開はできない。しかし特にこの機能を使用する必然性はないわけであって、上述のようにクオンタイズのグリッドを自由自在に切り替えれば小節単位であっけなく簡単に編集できてしまう。正にコロンブスの卵である。