MIDI検定3級と2級1次試験の新出題形式サンプル
試験実施形態が教科書持ち込みOKの疑似オンライン化へ移行するに伴い、3級および2級1次の筆記試験の出題形式・傾向がアップデートされることになり、その見本サンプルが公開中である(3級サンプル / 2級サンプル)。
前年までの旧試験との一番大きな相違は、文章穴埋め式から正誤問題中心へと出題形式が変わったところだろう。穴埋め式だと理解度に関係なく教科書の記述をほぼそのまま照合すれば即答できてしまうため、ある程度考えさせる問題にするべく正誤選択式に変更したと思われる。このような正誤選択式出題はITベンダー資格のオンライン試験とよく似ている。
なお、筆記試験の山場とも言えるイベントリスト問題については従来から変更がないようである。イベントリスト問題は教科書持ち込みの影響がない100%応用問題なのである意味当然かもしれない。
蛇足: 1級の合格者発表もあり
8月に実施された第13回MIDI検定1級試験の合格者受験番号が公表され、今年の合格者数は9名であった。
受験者総数がまだ未公表なため、合格率の観点から見た難易度は何とも判断つかないが、合格者数10名未満のパターンは過去3回(2013年、2017年および2020年)あって特に珍しい結果ではない。ただ、昨年の合格者数6名はさすがにコロナ禍における例外とみなすべきだろう。
楽曲ジャンルは久々にポピュラー曲だったらしく、個人的な経験上ポピュラーは割と与し易い印象が強い。出題ジャンルは事前に教えてもらえるわけでもなく当たり外れがあるのは致し方ないが、ジャズが来た場合は和声も複雑になりがちで非常に難度が上がる傾向があるように思う。